諸羽神社の見どころをご紹介!御朱印もいただける?
京都市には数多くの神社がありますが、観光地化された神社以外にも古くから地域の人々の信仰によって支えられてきた神社も今なお多数残っています。
諸羽神社もその1つですが、いったいどんなも所や御朱印があるのか気になりますよね。
この記事では諸羽神社の見どころについてくわしくご紹介します。
諸羽神社は合格祈願と子授けのご利益がある神社
諸羽神社(もろはじんじゃ)の創建は862年頃と伝わっており、清和天皇の勅によって創建されました。
創建当時は「両羽大明神」と呼ばれていましたが、その後「諸羽神社」と改名されました。
四ノ宮にある神社のため「四宮社」とも呼ばれることがあり、周辺地域の産土神としての信仰を集めてきました。
社殿は2度ほど火災などにより焼失しており、現在の建物は1768年に再建されたものです。
お祀りするのは天児屋根命、天太玉命、応神天皇、伊奘諾尊、素戔鳴尊、若宮八幡の6柱です。
なぜ「両羽」もしくは「諸羽」と呼ばれるのかというと、天照大神の孫であるニニギノミコトが天孫降臨された際に、お祀りする天児屋根命・天太玉命が両脇に控えお守りしていたことにちなんで社名になりました。
天児屋根命は祝詩を、天太玉命は神さまに関わるお祭りすなわち「神事」を司ります。
そのため神々の力を補佐する役割があり、国家安泰から子授けや子孫繁栄のご利益を授けてくれる存在です。
また天児屋根命は合格祈願に効果を発揮する神さまとしても知られており、諸羽神社も受験シーズンになると多くの合格祈願の参拝者でにぎわいます。
諸羽神社の見どころとは?
諸羽神社の境内には磐座と琵琶石があります。
この琵琶石は、人康親王(仁明天皇の第四皇子)の山荘跡から移動させたものです。
琵琶石の上は平たくなっており、この石の上に人康親王が座って琵琶を奏でたことから「琵琶石」という名前がついたといわれています。
人康親王は朝廷の高官を歴任していたものの病気の影響で失明し、宮中を追われました。
その後、山科に隠匿し盲人を集め詩歌や琵琶を教えるようなりました。
そのため鎌倉時代以降は琵琶法師たちにとっての守護神として仰がれる存在になりました。
その他、境内には「さわり石」と呼ばれる、なでると願い事が叶うといわれる石もあります。
また10月の第三日曜日には神幸祭が行われ、氏子の住む地域を神輿二基が巡行します。
御朱印について
諸羽神社の御朱印は1種類です。
墨書きと社名の押印というシンプルなデザインです。
初穂料は300円で、社務所で頂くことができます。
無人の場合は備え付けのインターフォンを押すと快く対応して頂けます。
諸羽神社オリジナルデザインの御朱印帳は現在のところありません。
アクセス方法
諸羽神社には参拝者専用の駐車場はありません。
ただし敷地前に車を駐車できるスペースが普通自動車5台分ほどはあります。
参拝のための一時駐車はできますが、長時間の駐車や他の用途のために駐車することはできませんので注意が必要です。
公共交通機関を利用する場合、市バス・電車ともに「山科駅」下車、徒歩で約10分です。
まとめ
諸羽神社の見どころについてご紹介しました。
諸羽神社は四ノ宮地域一帯の産土神としての信仰を集めてきたパワースポットです。
琵琶の名手にちなんだ石が鎮座しており、参拝して歴史の趨勢について思いを馳せるのもいいものです。
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