船岡山が持つ意味をご紹介!パワースポットと呼ばれるワケとは

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船岡山が持つ意味をご紹介!パワースポットと呼ばれるワケとは

船岡山といえば古来より都の景勝地として知られ、随筆「枕草子」の中でも清少納言がその名を挙げるほどです。

現在では京都の夏の風物詩「大文字の送り火」を観賞するのに最適な場所として人気を集めています。

そんな船岡山ですが、実はパワースポットとしても知られています。

この記事では船岡山がもつ意味とパワースポットと呼ばれるワケについてご紹介します。

数々の心霊現象が起きるという船岡山の実際のところについてお伝えします。

船岡山は四神相応の地

船岡山は標高111.7mの小さめの山です。

しかし方角と「山」という性質から、四神相応の地であり「玄武」を司るパワースポットとみなされています。

「四神相応」とは東アジア文化圏に見られる宗教観で、風水に由来する土地を守護する考え方です。

具体的には正面には海や川といった水を配置し、背中には山、左右を丘や背後を守る山よりも低い山で囲むことにより、風の力を取り入れ水の力を集中させる都市構想です。

京都に平安京が造営される際、国家安泰を願って四神相応の土地を探したところ、現在の位置が最適だとみなされ遷都に至ったとする説があります。

船岡山は山としては低いものの御所を中心に正面に巨椋池(朱雀)、西に山陰道(白虎)、東に鴨川(青龍)、そして背後を守る北に船岡山(玄武)ということで四神相応の地となります。

どこに四神を当てはめるかは諸説ありますが、それだけ都の四方位の守りを呪術的に固めやすい地が京都だったということなのでしょう。

現代人の感覚でいうと「そんなおまじないに頼って国の中心地を動かしていいの?」と思う人もいるかもしれません。

しかし国家安泰を真剣に願う人々にとっては、神さまの力を借りてでも新しい都の造営を何が何でも成功させなくてはいけなかったのです。

事実、京都の地はその後長く日本の政治や文化を担う中心地として機能してきました。

船岡山はそんな京都を呪術的に守護するための重要なパワースポットなのです。

船岡山と心霊現象

ただ単に「北野方角にある山が船岡山だからパワースポット」ではなく、船岡山は平安京が造営される以前より「神さまが宿る場所」として信仰されてきました。

山全体に神さまが宿ると信仰の対象にすることを磐座信仰と呼びます。

実際に山頂には露出する巨石があり、この地から平安京の造営に際して南北の測量基準点にしたといわれています。

確かに船岡山の真北にまっすぐ朱雀大路がのびています。

また神さまが宿る場所ではあるものの、応仁の乱では合戦の場となったり警察官による強盗殺人事件(広田事件)などが起きており、様々な心霊現象が見られるといいます。

実は船岡山は平安時代には都でも有数の埋葬地であり、歴史的に見ても「死」に近い場所でもあるのです。

船岡山の中でもオススメのパワースポット

パワースポットである船岡山周辺には数多くの寺社仏閣があります。

中でもパワースポットとしてオススメしたいのが次の2箇所です。

玄武神社

惟喬親王をお祀りする神社で、その名の通り都の北方守護を担う神社です。

都だけではなく、各家庭の北野方角を守護するご利益を授かることもできます。

鎮花祭をルーツとする「玄武やすらい祭」では鬼神が街を歩き回り、厄払いを行います。

この際に掲げた花笠の下に入ると無病息災のご利益を授かることができるといわれています。

建勲神社

船岡山に鎮座する神社で、織田信長をお祀りする神社です。

国家安泰の他に勝運や開運を授かることができます。

その他にも、船岡山に棲んでいると伝わる霊狐のお社「稲荷命婦元宮」や、船岡山に宿る玄武をお祀りする「船岡妙見社」などの境内社も敷地内にあります。

まとめ

船岡山がパワースポットと呼ばれる理由についてご紹介しました。

船岡山は四神のうち玄武に相当する場所に位置し、京都の北を守護するパワースポットです。

一方で古来より「死」にまつわる土地でもありました。

大きな力を秘めた土地ですので、参拝する際は神さまに対して失礼のないようにしたいものです。

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