攝洲合邦辻 閻魔堂のお守りや御朱印～ご利益が「首から上」の理由とは？

大阪の四天王寺といえば、聖徳太子に縁の深いお寺として有名です。

実はその近くに、聖徳太子と縁の深い｢閻魔堂｣が鎮座していることをご存じでしたか。

ちょっと珍しいご利益を授けて下さることでも有名ですが、一体どんなパワースポットなのか気になりますよね。

この記事では攝洲合邦辻 閻魔堂についてそのご利益や御朱印、お守りについてくわしくご紹介します。

攝洲合邦辻 閻魔堂

西方寺合邦辻閻魔堂(がっぽうがつじえんまどう)は融通念仏宗のお寺です。

聖徳太子が物部守屋と仏教について議論したとされる場所に佇んでいます。

合邦辻の「合邦」とは合法という意味を持ち、仏法についての議論を意味する言葉だとされています。

その後、物部守屋氏に勝ち日本国内への仏教導入を推進した聖徳太子が合邦辻閻魔堂を創建したと言われています。

くわしい創建年数ははっきりしていませんが、この由来が正しければ6～7世紀には創建されたといえます。

かつては大伽藍が鎮座していたものの焼失してしまい、現在は辻堂のみが残されています。

ご本尊は閻魔大王で、｢脳の守り神｣と呼ばれています。

お堂には閻魔大王の他に、閻魔大王とともに死者の死後の裁判をうけもつ十王の像が安置されています。

攝洲合邦辻 閻魔堂は首から上にご利益を授けてくれる

攝洲合邦辻 閻魔堂のご本尊である閻魔大王は首から上、特に脳に関する病気から守って下さるご利益がると信仰を集めています。

なぜ首から上の病気かというと、それは攝洲合邦辻 閻魔堂が舞台となる歌舞伎や文楽の演目｢攝洲合邦辻｣に由来します。

物語の中で義理の息子(俊徳丸)が患った眼の病気を治すため、玉手御前は命を捧げます。

そのとき登場する｢えんま堂｣がこの攝洲合邦辻 閻魔堂なのです。

そのため眼の病気をはじめ、首から上の病気に対する守護神としての信仰を集めています。

攝洲合邦辻 閻魔堂の前には｢玉手之碑｣が建てられていますが、これは主人公である玉手御前にちなんで建てられたものです。

石碑の｢手｣の部分に自分の手を当てお祈りしてから、治したい自分の部位に手を当てると病気平癒のご利益を授かることができるともいわれています。

浄瑠璃の演目の舞台となったため観光地として脚光を浴び、｢摂津名所図会｣でも閻魔堂が紹介されています。

攝洲合邦辻 閻魔堂のお守り

｢首から上の病気｣にご利益のある攝洲合邦辻 閻魔堂では、｢頭痛脳病お守り｣や｢咳・百日咳お守り｣が手に入ります。

また｢学徳成就お守り｣や｢交通安全お守り｣も人気があります。

初穂料はそれぞれ500円です。

合邦辻 閻魔堂のお守りは、その全てがご祈祷をしてから授与して頂けます。

攝洲合邦辻 閻魔堂の御朱印

攝洲合邦辻 閻魔堂の御朱印は1種類です。

可愛らしくデフォルメされた閻魔さまがデザインされたスタンプを押して頂けます。

初穂料は300円です。

御朱印はお堂の中で頂けます。

攝洲合邦辻 閻魔堂オリジナルデザインの御朱印帳は現在のところありません。

アクセス方法

合邦辻 閻魔堂には参拝者専用の駐車場がありません。

車で参拝する場合は周辺の有料駐車場を利用しましょう。

公共交通機関を利用する場合、大阪メトロ堺筋線「恵美須町駅」で下車し、徒歩で約5分です。

もしくは阪堺電軌阪堺線「恵美須町駅」下車、徒歩で約6分です。

まとめ

合邦辻 閻魔堂についてご紹介しました。

浄瑠璃の演目｢摂州合邦辻｣にも登場した閻魔堂です。

ご本尊は閻魔大王で、首から上の病気を治すご利益があります。

中でも脳の病や目の病気、咳に効果があるといわれています。

頭痛や目の痛み、咳などの辛い症状にお悩みの方はぜひ一度参拝にお出かけ下さい。