呉服神社のご利益や御朱印について~読み方は「ごふく」じゃなかった!?

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呉服神社のご利益や御朱印について~読み方は「ごふく」じゃなかった!?

近畿地方には大陸の進んだ文化や技術を日本に伝えるためやってきた渡来人の足跡が残された場所が数多くあります。

呉服神社もそのひとつです。

この記事では呉服神社のご利益や読み方をご紹介します。

御朱印についてもお伝えしますので、参拝の参考にどうぞ。

呉服神社の歴史

呉服神社は「くれはじんじゃ」と読む池田市に鎮座する神社です。

お祀りするのは呉服大明神(呉服媛)・仁徳天皇です。

389年に創建されたと伝わっています。

創建に関する伝説が謡曲「呉服」(くれは)となっています。

創建に関する伝説とは次の通りです。

『応神天皇の治世時代、中国にあった呉国に遣いを出しました。

「機織りの技術を得たい」という願いに応じて、呉服媛(くれはとりのひめ)・穴織媛(あやはとりのひめ)・兄媛(えひめ)・弟媛(おとひめ)の4姉妹を招聘できることとなりました。

日本に辿りつくと、まずは立ち寄った九州に兄媛と弟媛が留まることになります。

次に訪れた摂津国に呉服媛と穴織媛が留まることとなります。

そして当初の目的通り、呉服媛と穴織媛姉妹によって機織りや縫製の文化が伝わり日本でも立派な服の縫製が可能になりました。』

というものです。

縫製技術を伝えた呉服媛・穴織媛姉妹にちなんで絹布などで作られる製品を「呉服」(ごふく)と呼ぶようになったといわれています。

ちなみに呉服神社にお祀りするのは姉の呉織と仁徳天皇です。

妹はどうしたのかというと、伊居太神社で祀られています。

その後、呉服神社は人里近くに鎮座しているため「下の宮」、そして妹・穴織を祀る伊居太神社は山の方にあるので「上の宮」と呼ぶようになりました。

呉服神社は服飾・繊維に関するご利益が頂けるパワースポット

呉服神社の御祭神は日本に機織りや縫製の技術を伝えた存在だということもあり、裁縫上達のご利益を頂くことができます。

また境内には商売の神さまでもあるえびす様をお祀りするお社もあるため、服飾や繊維に関わる商売をやっている人の商売繁盛祈願のご利益も頂けます。

そのためファッション業界や服飾関係の製造業者からの信仰が厚く、毎年1月9~11日に行われる十日戎の期間中は業界関係者の参拝者も数多く見られます。

呉服神社の夏越大祓で穢れを祓おう

夏越大祓は古くは宮中で執り行われていた神事です。

穢れを祓う浄化の儀式によって、国家の安泰を願うものでした。

やがて民間でも執り行われるようになりますが、穢れを取り払うという性質上、神社で行われるのが一般的です。

夏越大祓を行うことにより、暑い夏を乗り越える活力を得て無病息災のうちに1年を迎えようという儀式でもあります。

呉服神社では7月の夏祭りにあわせて行われ、誰でも自由に参列することができます。

当日参加できない人は、人間の形に紙を切り取った「人形」(ひとかた)に自分の名前を書いて3度息を吹き込み、当日参加できる人に託すとお祓いを受けることができます。

人形は社務所で頂くことができますので、希望する場合は社務所に連絡してみましょう。

呉服神社の御朱印

呉服神社では2種類の御朱印を頂くことができます。

「呉服神社」の墨書きが入った御朱印と、西国七福神集印めぐりの「えべっさん」の御朱印です。

それぞれ初穂料は300円です。

御朱印は社務所で頂くことができます。

受付時間は9:00~17:00です。

呉服神社にオリジナルデザインの御朱印帳は現在のところありません。

アクセス方法

呉服神社は境内に車を停めることができます。

駐車料金は無料です。

公共交通機関を利用する場合、阪急宝塚線「池田駅」で下車、徒歩で約3分です。

まとめ

呉服神社についてご紹介しました。

日本に縫製や機織りの技術を伝えたとされる「呉服媛」にちなんで「くれはじんじゃ」と読みます。

ファッション関係のお仕事に就いている人や洋服作りが趣味という人はぜひ一度参拝して頂きたい神社です。

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