片埜神社お守り・御朱印・おみくじ!アテルイの塚やアクセスについて
枚方市はかつて交野ケ原と呼ばれ、和歌の歌枕として詠まれるほど平安貴族に人気のあった遊行地のひとつです。
そして遊行地であっただけではなく、アテルイ伝説の終焉の地でもあります。
枚方市の氏神をお祀りする片埜神社ではそんなアテルイ伝説の一端を知ることができます。
この記事では片埜神社の歴史やお守り、御朱印についてご紹介します。
アクセス方法もお伝えしますので、参拝の参考にどうぞ。
片埜神社の歴史
お祀りするのは建速須佐之男命・菅原道真公・事代主大神です。
その他にも9柱の神々が祀られています。
創建のくわしい年数は分かっていませんが、7世紀頃に出雲から相撲神事のために招聘された野見宿禰命がこの土地を拝領し、お社を創建したのがそのはじまりだと伝わっています。
御祭神の一柱である建速須佐之男命は出雲の祖先神にあたるためです。
後年になり野見宿禰命の子孫にあたる菅原道真公が天神さまとして祀られるようになると片埜神社の御祭神に加えられました。
その後戦火に巻き込まれ一時は荒廃するものの、大阪城造営に際してその鬼門の守護として豊臣秀吉によって再興されました。
江戸時代には御祭神を牛頭天王とし、社名も「一宮牛頭天王」と名乗っていました。
しかし明治時代に入り神仏分離令が出されると再び御祭神と社名を現在の形態に改めました。
また近隣氏神さまをお祀りする神社が合祀されたのも明治期に入ってからです。
片埜神社は厄除け・方位除けのパワースポット
片埜神社は大阪城の鬼門の守護を務めていたこともあり、厄除けはもちろん方位除けのご利益を授かるパワースポットとして信仰を集めてきました。
建物を建造する際や嫁入り、旅行安全などを祈願するために多くの人々が訪れ、方位除けの神札やお清めの砂を拝受しています。
城南宮(鳥羽)と方違神社(堺)、そしてこの片埜神社をあわせて方除け三社(京阪間)と呼ばれています。
また鬼門守護にちなみ片埜神社では鬼を守護神としており、節分祭では「鬼は外」の掛け声は使用せずに「鬼は内」と唱えます。
その他にも天神さまをお祀りしているため、合格祈願のご利益を授かることもできます。
境内外にも摂社・末社がたくさん鎮座しています。
様々なご利益を司る神々が鎮座していますが、中でも境外社の朝原神社は旅行安全を、瘡神社は皮膚病の平癒のご利益を頂けるため多くの参拝者が訪れています。
アテルイの塚
片埜神社の隣は牧野公園です。
もともとは牧野公園も片埜神社の敷地の一部でした。
この牧野公園の中心にあるのが「伝 阿弖流為・母禮之塚」通称アテルイの塚です。
アテルイは平安時代の蝦夷(東北の先住一族)の軍事指導者です。
朝廷は過去何度か東北遠征を繰り返していましたが、坂上田村麻呂が征夷大将軍として蝦夷征伐を成功させます。
その際、アテルイと、アテルイと同じ指導者の一人であるモレは同族を率いて坂上田村麻呂に投降します。
敵同士とはいえ度重なる戦いの中でお互いを理解した坂上田村麻呂はアテルイとモレの助命を朝廷に嘆願しますが貴族たちの反対に遭います。
そのままアテルイとモレは処刑されてしまいました。
処刑地は河内国内という記録が残っていますが、正確な位置については不明となっています。
枚方市には片埜神社を含め詳細が不明な塚が二ヶ所あったため、アテルイの首もしくは銅を埋めた塚ではないかという推測がなされ、2007年に石碑が建てられています。
片埜神社でオススメのお守り
友情良縁祈願のご利益を頂ける「阿弖流為守り」初穂料800円が人気です。
これはアテルイと坂上田村麻呂の友情伝説にちなんだお守りで、裏面にはアテルイをイメージした顔がデザインされたカードタイプのお守りです。
その他にも厄除けや方除けにご利益のある「鬼面ストラップ守り」初穂料700円や、絵馬や御朱印にあしらわれたデザインと同じ鬼面もあります。
おみくじは100円です。
片埜神社の御朱印の種類や値段について
片埜神社の御朱印は1種類です。
中央に大きく配置される般若の面の朱印がインパクトのある御朱印です。
初穂料は300円で、御朱印は授与所で頂くことができます。
片埜神社オリジナルデザインの御朱印帳は現在のところありません。
アクセス方法
片埜神社には参拝者専用の無料駐車場が約10台分ほどあります。
道幅が狭いので運転には注意が必要です。
車のお祓いを受ける場合のみ、境内にそのまま車で乗り入れることができます。
最寄りのインターチェンジは名神「大山崎IC」です。
大山崎ICから片埜神社までは車で約20分です。
公共交通機関を利用する場合、京阪本線「牧野駅」で下車、徒歩で約5分です。
まとめ
片埜神社についてご紹介しました。
かつて坂上田村麻呂によって討伐された蝦夷の指導者・アテルイ処刑の地という伝説が残る場所に鎮座している神社です。
また安土桃山時代には大阪城の鬼門守護を担っていた神社でもあります。
鬼を守護神とする珍しい神社ですので、ぜひ一度鬼に出会いに参拝してみて下さい。
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