枚方の木津寺久修園院の読み方や曼陀羅、御朱印の種類や値段について

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枚方の木津寺久修園院の読み方や曼陀羅、御朱印の種類や値段について

大阪府枚方市に鎮座する久修園院は珍しい愛染明王像を安置していることで知られています。

また最近では100年ぶりに曼荼羅を公開したことで話題になりました。

一体どんなお寺なのか、そして読み方も気になりますよね。

この記事では久修園院についてくわしくご紹介します。

参拝の参考にどうぞ。

久修園院の歴史

久修園院(くしゅうおんいん)は725年に行基によって創建された真言律宗のお寺です。

山号は「天王山」、正式名称は「木津寺久修園院」です。

読み方は「こつじくしゅうおんいん」になります。

ご本尊は釈迦如来のため、釈迦堂もしくは木津寺と呼ばれることもあります。

修行のため各地を回っていた行基はこの地に立ち寄った際、人々が橋がないために困っていることを知り、山崎橋を造るために尽力します。

その際に同地に建てられたのが久修園院です。

その後聖武天皇の勅願寺となるなど多くの信仰を集めていましたが、大坂夏の役で敗走した豊臣勢の兵士が久修園院にたてこもり、そのまま放火自殺を図り堂宇は焼失してしまいました。

1680年には再び再建されましたが、1868年の鳥羽伏見の戦いでは旧幕府軍の本陣として使用されました。

久修園院にはご本尊の釈迦如来の他に「慈母愛染明王」が安置されています。

愛染明王像としては日本最大といわれる2mの巨体ですが、そのお顔は慈愛に満ちた優しい顔立ちです。

これは久修園院を再建した宗覚律師が、自分を産み育ててくれた母親の慈愛への感謝の気持ちをこめて制作したためといわれています。

なお、拝観には事前予約が必要です。

参拝料金は一人300円です。

久修園院の曼荼羅は密教の教えを体現したもの

久修園院には「金剛界及胎蔵界曼荼羅」(両界曼荼羅)が収蔵されています。

曼荼羅とは中心に主尊を配置し、円状に神仏を描いた画です。

宗派ごとに仏教の世界観を表現しているため、その絵柄にはたくさんの種類があります。

各宗派はこの曼荼羅を用いて、人々に分かりやすく仏教についての教えを説きました。

久修園院収蔵の曼荼羅は東寺に収蔵されているものと同じものになります。

これは江戸時代に久修園院中興の祖・宗覚が東寺の曼荼羅を修復した際に、もう1枚転写し久修園院に納めたためとされています。

徳川将軍・綱吉の生母である桂昌院の援助を受けて転写したこの曼荼羅は真言宗の開祖・空海の師匠にあたる恵果が考案したものといわれています。

創作されたのは8世紀頃ですが、古くなる度に修復を繰り返し受け継がれてきました。

久修園院収蔵の曼荼羅は2015年に100年ぶりに公開されましたが、その後の公開については未定になっています。

その他にも宗覚は天球儀を自作するなど、仏教に関する知識はもちろん医学や天文学、絵画など幅広い分野の知識を持つ文化人としても知られています。

天球儀は現在でも久修園院に収蔵されており、参拝の際に目にすることができます。

久修園院の御朱印の種類や値段について

久修園院の御朱印は1種類です。

「慈母愛染明王 久修園院」(西国愛染十七霊場第12番)の墨書きが入ります。

御朱印は愛染堂の堂内で頂くことができます。

初穂料300円です。

久修園院オリジナルデザインの御朱印帳は現在のところありません。

アクセス方法

久修園院には参拝者専用の駐車場があります。

最寄りのインターチェンジは名神「大山崎IC」です。

大山崎ICから久修園院までは車で約15分です。

公共交通機関を利用する場合、京阪電車「橋本駅」下車、徒歩で約5分です。

まとめ

久修園院についてご紹介しました。

「くしゅうおんいん」と呼び、正式には木津寺久修園院と呼びます。

釈迦如来や慈母のような優しい表情が特徴的な愛染明王などが安置されています。

拝観するためには事前予約が必要ですので、事前に連絡をしてから出かけましょう。

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