浄念寺は河枚方市にある霊場の一つ!御朱印の種類や値段について
観音様信仰は日本全国あちこちで人気ですが、枚方市にもそんな観音様を巡る霊場の札所があります。
それが浄念寺です。
この記事では浄念寺の歴史や御朱印などについてくわしくご紹介します。
霊場巡りに出かける予定のある方、行ってみたことはないけれども興味があるという方はぜひ一度お出かけ下さい。
浄念寺の歴史
浄念寺は枚方市に鎮座する浄土真宗本願寺派の寺院です。
山号は「松風山」です。
ご本尊は阿弥陀如来立像です。
1495年頃に石見入道浄念によって開設された道場がやがて浄念寺に発展していったと伝わっています。
16世紀に入ると浄土真宗の中興の祖である蓮如の一族の一人が入寺したため、宗主に縁の深いお寺として知られるようになりました。
そのため周辺は寺内町として大いに栄えることとなったのです。
しかしその後に起きた様々なトラブルによって権勢は弱まり、本願寺そのものが分裂した際には西本願寺側のお寺となりました。
現在の本堂は1792年に再建されたものです。
浄念寺には今はなきお寺の思い出が詰まっている
浄念寺には明治期の神仏分離や廃仏毀釈の流れの中で廃寺となった万年寺の仏像や鐘楼が現在でも安置されています。
すべて「萬年寺宝物蔵」と呼ばれる観音堂に収蔵されています。
なぜ浄土真宗のお寺に観音堂かというと、万年寺は浄念寺とは宗派が異なるものの、その宝物を境内に保管しているためです。
拝観したい場合は、事前に浄念寺に連絡をしてからでかける必要があります。
萬年寺宝物蔵だけではなく、「本堂24子孝」も事前に予約が必要です。
予約受付は電話で行われています。
「二十四孝」(にじゅうしこう)とは中国の書物のタイトルです。
後世の模範となる優れた人物二十四名が解説されており、様々な教訓を垂れています。
そのため日本では寺院や寺子屋で取り上げられる他、天井画や彫刻などのモチーフとしても取り上げられてきたモチーフです。
浄念寺の御朱印の種類や値段について
浄念寺の御朱印は1種類です。
「本尊千手観世音菩薩」の墨書きが入り、初穂料300円です。
浄念寺オリジナルデザインの御朱印帳は現在のところありません。
また浄念寺は河内西国三十三ヶ所観音霊場第3番札所です。
河内西国三十三ヶ所観音霊場めぐりはかつての行政単位である河内国(信貴生駒山系に位置する)に点在する霊場をめぐるものです。
「河内西国霊場会」とはまた異なる霊場巡りになります。
河内西国三十三ヶ所観音霊は河内だけでは足りなかったため、枚方市、交野市、寝屋川市、四條畷市などからも選出されています。
聖徳太子や弘法大師、役行者などの仏教に多大な影響を与えた人々が開基となって創建したお寺が多いですが、その規模は大きいものから小さいものまでとまちまちです。
さかんになった西国三十三ヶ所霊場めぐりにあやかり、日本各地に「三十三ヶ所まいり」が存在しています。
河内西国三十三ヶ所観音霊は江戸時代からあったものですが、廃寺や歴史的受難などにより、その数を減らしたり札所とするお寺が変更したりして時代に合った形での霊場が形成されています。
アクセス方法
浄念寺に参拝者専用の駐車場はありません。
車で出かける場合は、周辺のコインパーキングなどの有料駐車場をご利用下さい。
公共交通機関を利用する場合、京阪電車本線「枚方公園駅」で下車し徒歩で約5分です。
バスを利用すると「枚方公園駅前バス停」で下車し、徒歩で約4分です。
まとめ
枚方市に鎮座する浄念寺についてその歴史や見どころ、御朱印などをご紹介しました。
河内西国霊場三十三ヶ所霊場のひとつである枚方市では御朱印を頂けます。
また浄土真宗の歴史について知ることができるお寺でもあります。
ぜひ一度お出かけしてみて下さい。
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