興徳寺(天王寺区)の御朱印とお願い地蔵についてご紹介
大阪市天王寺区には多くの寺社仏閣が建ち並びますが、一際目立つ大きな仏像が安置されているお寺があります。
この記事ではそんな興徳寺についてお寺の歴史や御朱印などをくわしくご紹介します。
願い事を叶えてくれる「お願い地蔵」についてもお伝えしますので、参拝の参考にどうぞ。
興徳寺は病気平癒のパワースポット
興徳寺(こうとくじ)は真言宗のお寺で、聖徳太子が創立した「薬師院」がその前身だといわれています。
その後は放置されてしまいますが、8世紀頃に行基がご本尊である薬師瑠璃光如来を発掘し、再建されたと伝わっています。
山号は「隆法山」です。
太平洋戦争中に起きた大阪大空襲によって史料が焼失してしまい、はっきりとしたことは分かっていません。
山門以外は焼失したため、現在のご本堂は1952年に再建されたものになります。
ご本尊は秘仏のため拝観することはできませんので、御前立にお詣りする形になります。
御前立とはご本尊が秘仏とされる場合に安置される拝むための像です。
薬師如来といえば病気平癒のご利益で知られていますが、興徳寺の薬師瑠璃光如来はなかでも「眼病」にご利益があるとして崇拝されています。
また「目がよくなる」ことから、先を見通す力を授けて下さる仏さまとして商売繁盛祈願に参拝する人が後を絶ちません。
興徳寺の見どころ
興徳寺にはご本尊以外にも、さまざまな仏像が安置されています。まず一際目をひくのが准提観音像(じゅんていかんのうぞう)です。
准提観音は数多くの仏を産んだ神さまであることから「仏の母」とも呼ばれる存在です。
そのため子授け・安産祈願にご利益があると信仰を集めています。
一見すると千手観音像のようですが、興徳寺に安置されている准提観音像の腕は18本でひとつひとつの手に異なる仏具を持っています。
この仏具によって人々を救って下さるといいます。
さらに周囲には西国三十三ヶ所霊場の砂が埋められているため、准提観音像を参拝するだけで西国三十三ヶ所霊場を巡礼したことになります。
また融通地蔵尊では、自分だけではなく人と人、それ以外の物まで全てが一体となり円滑に物事が進むように守護して下さいます。
その他にも、空海が高野山に寺院を設立する際に創建したといわれる高野山立里三宝荒神の分社もあります。
こちらでは火の用心や家内安全、商売繁盛のご利益を授かることができます。
興徳寺に参拝したら本堂だけではなく境内もお詣りしておきましょう。
興徳寺のお守りはお願い地蔵に注目
興徳寺のお守りは境内に安置された仏像にまつわるものがたくさんあります。
中でもオススメなのが「お願い地蔵」初穂料500円です。
小さなサイズのお地蔵さまで、裏側に願い事を記入します。
このお願い地蔵を地蔵堂に奉納すると、願い事を叶える応援をしてくれるんだとか。
また境内のあちこちでかわいらしいフクロウの石像と地蔵尊をみかけますが、こちらも願い事を書いて奉納されたものです。
ご祈祷を受けることができ、奉納料は30000円です。
興徳寺に奉納するだけではなく、自宅に持ち帰り家内安全や厄除けのために飾ることもできます。
また病気平癒、特に目の病にご利益を授かることができる「興徳寺肌御守 」初穂料800円もあります。
子授け・安産祈願には「准提観音巾着肌御守 」初穂料800円もあります。
興徳寺の御朱印
興徳寺の御朱印は2種類あります。
「薬師如来」(摂津国八十八ヶ所霊場第十二番)の墨書きが入ったものと、「准提観音」の墨書きと摂津国真田山の朱印が入ったものです。
初穂料はどちらも300円です。
興徳寺は「大坂三十三観音霊場」のひとつでもありますが、お寺の移転や廃寺に伴い、現在は数が揃っておらず霊場会もありません。
そのため御朱印もありません。
ただし現在は再興に向けて関係者の方が尽力して下さっている最中ですので、いつの日か復活するかもしれません。
御朱印は本堂のすぐ傍にある納経所で頂けます。
受付時間は9:00~16:00です。
興徳寺オリジナルデザインの御朱印帳は現在のところありません。
ただし摂津国八十八ヶ所霊場用の御朱印帳があります。
興徳寺の近くで取り扱いがあるのは四天王寺になります。
アクセス方法
興徳寺には参拝者用の駐車場が数台分あります。
ただし敷地内になりますので、あまり台数は停められません。
満車の場合は周辺のコインパーキングを利用しましょう。
公共交通機関を利用する場合、市営地下鉄長堀鶴見緑地線だと「玉造駅」下車、徒歩で約7分です。
JR大阪環状線を利用した場合、 「玉造駅」下車、徒歩で約10分です。
まとめ
興徳寺についてご紹介しました。
外からでも目立つ准提観音像が目印のお寺で、御朱印にも仏像のスタンプがあしらわれます。
聖徳太子と行基が関わった古刹で見どころもたくさんある寺院です。
ぜひお出かけ下さい。
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