天王寺区・正祐寺の御朱印の値段や種類について~霊場巡りの札所の一つである理由とは?
天王寺区には数多くのお寺があるため、「どこからまわればいいのか分からない」という人も多いのではないでしょうか。
どこに参拝すべきか迷ったら、「関連する寺社仏閣めぐり」がおすすめです。
大阪市内だけでも複数の霊場や歴史上の人物に縁の深いパワースポットがあり、興味のあるトピック事に回ることができます。
この記事では摂津国八十八ヶ所霊場の札所の1つである正祐寺についてご紹介します。
気になる御朱印についてもお伝えしますので、参拝の参考にどうぞ。
正祐寺の歴史
正祐寺(しょうゆうじ)は真言宗のお寺です。
山号は「光照山」です。
ご本尊は大日如来で、脇侍として愛染明王と不動明王の像が本堂には安置されています。
正祐寺はかつて新蔵院という名称の生玉宮の塔頭の1つでした。
創建には聖徳太子が関わったと伝えられており、推古天皇の時代である6世紀頃には創建されたと考えられます。
しかし明治期に行われた神仏分離や廃仏毀釈に直面し、生玉宮から独立し正祐寺という名称に変わります。
独立する際に「観音院」「西江庵」「正祐寺」なども吸収・合併して現在の正祐寺が誕生しました。
しかし太平洋戦争時の空襲によって被害を受け、1963年になってからまた再建されました。
ご本尊である大日如来は密教では「仏の中の王」と考えられています。
すでに悟りを開いた存在で、宇宙そのものを指す存在です。
つまりすべてのものは大日如来から誕生し、そして大日如来へと還っていくのです。
そのため死後の人間だけではなく、現在生きている人間にも開運厄除けのご利益を授けてもらえます。
正祐寺の御朱印
正祐寺の御朱印は1種類です。
「大日如来」(摂津国八十八ヶ所霊場第17番)の墨書きが入ります。初穂料は300円で、寺務所で頂くことができます。
寺務所の受付時間は9:00~16:00です。
正祐寺オリジナルデザインの御朱印帳は現在のところありません。
ただし摂津国八十八ヶ所霊場めぐり専用の御朱印帳がありますので、霊場巡りを行う場合はまずこちらの御朱印帳を入手してから正祐寺に参拝にお出かけすることをオススメします。
御朱印帳が手に入るお寺は限られており、天王寺区内では四天王寺の寺務所で手に入ります。
全ての札所をめぐり御朱印帳に御朱印を頂くことができると、満願の証を授けてもらえます。
正祐寺は摂津国八十八ヶ所霊場の札所の1つ
摂津国八十八ヶ所霊場は四国八十八箇所霊場にならい、江戸時代に定められた霊場です。
空海(弘法大師)ゆかりのお寺をめぐることで満願成就を祈願することを目的とします。
江戸時代はかつてないほど大師信仰が高揚した時代でもあり、関西の人々は熱心に摂津国八十八ヶ所霊場めぐりを行ったと伝えられています。
しかし明治期の廃仏毀釈や戦争の影響など様々な受難を受け、江戸時代に制定された摂津国八十八ヶ所霊場の札所の一部は失われてしまい一時は霊場巡りも断絶しました。
それでも人々の大師信仰は薄れることなく、1980年に摂津国八十八ヶ所霊場が復活します。
正祐寺は弘法大師が創始した真言宗に属し、聖徳太子によって創建された歴史あるお寺ということから霊場の札所となっています。
アクセス方法
正祐寺は境内に参拝者の駐車が可能です。
ただしあまり台数は停められませんので、満車の場合は近くのコインパーキングを利用しましょう。
公共交通機関を利用する場合、近鉄「大阪上本町駅」下車、徒歩で約6分です。
あべの橋行きの市バスを利用すると、「上本町8丁目」バス停下車、すぐ目の前です。
まとめ
正祐寺についてご紹介しました。
摂津国八十八ヶ所霊場のひとつで、明治期の廃仏毀釈を生き延びた寺院です。
摂津国八十八ヶ所霊場は交通の便が良い場所に寺院が密集しているため、他の霊場巡りに比べて満願に至りやすいのが特徴です。
「初めて霊場巡りに挑戦する」という方も、「気楽に始めたい」という方にもおすすめの霊場です。
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