龍安寺の見どころは石庭!「つくばい」や15個の石の意味とは?
龍安寺といえば世界遺産の一つであり、日本人よりも外国人に人気の高いお寺です。
多くの人が石庭を目当てに訪れますが、その他にも様々な見どころがあります。
この記事では龍安寺の見どころや御朱印についてくわしくご紹介します。
石庭をみる前に予備知識として知っていると観賞が倍楽しめる情報ばかりですので、ぜひ参考にご覧下さい。
龍安寺の歴史
龍安寺は1450年、細川勝元によって義天玄承を開山に迎え創建されました。
臨済宗のお寺で山号は「大雲山」です。
龍安寺の顔とも呼べる石庭「龍安寺方丈庭園」は1499年頃には完成していたと考えられています。
拝観料ですが、大人(高校生以上)500円、小学生・中学生は300円です。
秘密がいっぱいの石庭は見どころ!
龍安寺の石庭は、文字通り大小の石によって構成された庭です。
石は15個あり、その全てが一度には見られないという一風変わった配置になっています。
有名な庭ではあるものの、実は作者はまだハッキリと判明していない謎の多い庭です。
ですが謎が多い故に見る人によって石庭はその意味を変え、創造力や好奇心をかきたててくれます。
大きな謎の一つとしてまずは「15個の石はどんな意味を持って配置されているのか」という点が挙げられます。
「虎の子渡しを表現している」「禅の五山を象徴している」「地図の役割がある」「七・五・三の黄金比を表している」など実に様々な解釈があります。
石庭を眺めるときには、一体どんな意味が込められているのか自分なりの解釈を楽しんで下さい。
また石庭は約10メートル×25メートルという小さな空間ですが、鑑賞者にその狭さを感じさせないようにする工夫がたくさん行われています。
そのひとつが「油土塀の高さが均一ではない」という点です。
また水平にみせて実は東南角に向かって高低差があります。
遠近法を駆使した実に見事な作りのお庭です。
龍安寺の見どころ「つくばい」みついて
つくばいとは茶道の道具の一つである手水鉢です。
つくばいを用いて茶室に入る前に手や口を清めます。
龍安寺の茶室「蔵六庵」にあるつくばいには「吾唯足知」の文字が刻まれています。
読み方は「われただたるをしる」です。
このつくばいは水戸黄門でおなじみの水戸光圀によって龍安寺に寄贈されたものと伝わっています。
水戸光圀公は史実では「大日本史」の編纂を手掛けています。
その際、多くの歴史書を参考に使用しましたが、龍安寺の蔵書である「太平記」も貸し出されました。
そのお礼として寄贈されたのがこのつくばいです。
「吾唯足知」という言葉は禅の精神を表す言葉であり、「(欲望に限りはないが)現状で満足する心をもちなさい」という意味が込められています。
15個だけの石の配置で何かを伝えようとする石庭にふさわしい言葉といえます。
鏡容池と紅葉は見事!
龍安寺には石庭だけではなく池泉回遊式庭園もあります。
名勝に指定されている庭です。
その大部分は鏡容池(きょうようち)が占め、かつては貴族が舟を浮かべて遊んだんだとか。
弁天島や伏虎島が配置され、弁天島には弁財天が祀られています。
この弁財天は特に豊臣秀吉によって熱心に礼拝されたことでも有名です。
そしてこの鏡容池と楓の紅葉の見事さが人気で、秋の紅葉シーズンには多くの人出で賑わいます。
龍安寺の御朱印について
龍安寺の御朱印は1種類です。
「石庭」の墨書きが入り、つくばいのスタンプがあしらわれます。
御朱印は庫裏内の授与所で頂けます。
初穂料は300円です。
受付時間は9:00~16:00ですが、行事などの予定により早めに打ち切られる場合もありますので注意が必要です。
御朱印は基本的に石庭を拝観した人向けですので、拝観料が必要です。
しかし最近では、書き置きのみ御朱印だけの授与があるようです。
その場合、授与所で申し出る必要があります。
龍安寺オリジナルデザインの御朱印帳は、紺地に「吾唯足知のつくばい」が金文字であしらわれたものです。
初穂料は1200円です。
御朱印帳を入れる御朱印帳袋も3色ほど用意があります。
アクセス方法
龍安寺には参拝者用の駐車場が約80台分あります。
石庭の拝観料金を支払った場合、1時間分の駐車料金が無料になります。
普段はそこまで混雑しませんが、紅葉の季節はかなりの混雑となります。
公共交通機関を利用する場合、市バスだと「龍安寺前」下車、すぐ目の前です。
「立命館大学前」下車では徒歩で約7分です。
電車を利用する場合、京福電鉄「龍安寺駅」下車、徒歩で約7分です。
まとめ
龍安寺の見どころについてご紹介しました。
龍安寺の見どころの一つ、石庭にはその作者や庭の表現する意味などさまざまな謎が残されています。
自分なりの解釈で庭を観賞することができるのが楽しみの一つです。
創造力を豊かに満たしてくれるのが魅力のお寺です。
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