金閣寺の歴史や見どころを再確認!御朱印や御朱印帳もご紹介
金閣寺といえば日本国内はもちろん、外国人観光客からも人気の観光スポットです。
ですがその歴史や見どころについてくわしくご存じでしょうか。
この記事では知っておくと金閣寺の参拝の楽しみが倍増する見どころや豆知識についてご紹介します。
御朱印や御朱印帳についてもご紹介しますので、参拝の参考にどうぞ。
金閣寺の歴史
金閣寺の正式名称は「鹿苑寺」(ろくおんじ)で、臨済宗相国寺派に属する相国寺の一部です。
広大な境内には様々な建築物が建ち並んでいますが、そのうち舎利殿が特に有名でこちらの建物を指して「金閣寺」と呼びます。
そもそも臨済宗は禅宗の1つで、鎌倉仏教のひとつとして武家からの信仰を集めました。
金閣寺の創建に関わったのは室町幕府三代将軍足利義満です。
もともとは藤原一族が信仰する「西園寺」がありました。
その西園寺を足利義満が譲り受け、邸宅に改築したのです。
「鹿苑寺」の名称は足利義満の法号である「鹿苑院殿」からとられ、足利義満の死後に夢窓国師を開山とする「鹿苑寺金閣」となりました。
金閣寺を含む庭園や建築は極楽浄土を表していると言われ、この建築や華やかな文化に代表される「北山文化」と呼ばれる一時代を築きあげました。
建設にかかった莫大な費用は、主に中国との貿易によって得られました。
金閣寺の見どころ
金閣寺の見どころはなんといってもその庭園全体の風景です。
極楽浄土という思想を表現しており、3層からなる舎利殿はそれぞれの階層が異なる建築様式で作られておりてっぺんには鳳凰像が配置されています。
また金閣寺の境内の多くを占める鏡湖池(きょうこち)という池に鏡のように映る「逆さ金閣寺」が有名です。
春・夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪化粧と四季折々に表情を変える美しい姿も見どころです。
その他にも金閣寺の敷地内には様々な奇岩名石が見られます。
これは金閣寺の造営時に、各国の大名が足利義満への贈り物として各地方の名産品である石を贈ったためです。
それぞれの石には贈り人の地名がつけられており、この庭園をひとめぐりするだけで各地域の特色ある岩石が堪能できます。
また「龍門の滝」には「鯉魚石」が置かれており、開運出世のご利益を授かることができるといわれています。
足利義満は中国との貿易による巨万の富を独占したことでも知られる大金持ちです。
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知っておくとさらに楽しい、金閣寺の豆知識
知っていると金閣寺の参拝が倍楽しくなる豆知識を厳選して3点、ご紹介します。
①三島由紀夫の『金閣寺』のモデルとなった事件がある
日本文学の名作、三島由紀夫の『金閣寺』ですが、実際に1950年7月に起きた金閣寺焼失事件をベースにしています。
現実では犯人は自殺を遂げますが、小説のなかの犯人は最後に生き延びる判断を下します。
小説中では金閣寺の美しさについての記述が満載で、『金閣寺』を呼んだ後に参拝するとまたいつもとは違った目で拝観を楽しめますよ。
②「陸舟の松」はもとは盆栽だった
「足利義満が自ら植えた」と伝わる陸舟の松は、見た目が舟のようであることからつけられた名称です。
かなり大きい松がキレイに刈り揃えられた姿は圧巻ですが、実はこの松はもともと足利義満が育てていた盆栽だったんだとか。
小さな鉢の中で育っている盆栽も、場所と手入れに恵まれればこれだけ大きく育つんですね。
③宝冠を戴いた釈迦如来像は仏の世界の支配を意味する
金閣寺の1階は寝殿造となっており、宝冠釈迦如来像と足利義満像が並んでいます。
他の寺院で釈迦如来像を見かけたことがある人はお気付きかも知れませんが、本来お釈迦様は装飾具をつけません。
それなのに金閣寺の釈迦如来像は宝冠があります。
宝冠は王者を示すアイテムです。
つまりこの宝冠釈迦如来像は仏の世界を支配している存在を示しています。
さらにその隣には足利義満の像が安置されています。
これは宝冠釈迦如来像と足利義満が同等であること、つまりは人間世界の王であることを示していると考えられています。
何とも尊大でスケールの大きな話ですね。
御朱印について
金閣寺の御朱印は3種類あります。
金閣寺全体のシンボルともいえる舎利殿を示す「舎利殿」、「石不動明王」、「北山殿」です。
それぞれ初穂料は300円です。
16:30まではそれぞれ手書きで頂けますが、16:30を過ぎると書き置きのみの対応となります。
御朱印は納経所で頂けます。
納経所は不動堂の近くにあり、御朱印は手書きになるので観光ハイシーズンにはかなりの混雑となります。
観光ハイシーズンとは正月、ゴールデンウイーク、紅葉の時期、お盆になります。
金閣寺オリジナルデザインの御朱印帳は、舎利殿と鳳凰の飾りのイラストが入った18cm×12cmのものです。
色は白・青・黒の三色から選ぶことができます。
いずれも初穂料1900円です。
金閣寺では参拝料金として大人400円、小学生・中学生は300円必要です。
また特別拝観期間には料金が変わる場合があります。
アクセス方法
金閣寺には参拝者専用の駐車場が150台分あります。
60分間で300円ですが、それ以降は30分ごとに150円の駐車料金が発生します。
さらに金閣寺まで徒歩3分の位置に第3駐車場が約80台分、徒歩5分の位置に第4駐車場が約40台分あります。
利用料金は全て同じです。
公共交通機関を利用する場合、市バス「金閣寺道」下車、すぐ目の前です。
まとめ
金閣寺の歴史や見どころについてくわしくご紹介しました。
多くの見どころがありますので、ぜひそれぞれのポイントに注目して観賞してみて下さい。
煌びやかな黄金の輝き以外にもさまざまな魅力を再発見できますよ。
金閣寺は観光地としてかなりの人気を誇りますので、御朱印を確実に1回の参拝で手に入れたい場合は参拝時期に注意が必要です。
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