愛宕神社は千日参りが有名!どんなお札がある?
右京区にある愛宕神社は、全国に900社以上もあると言われている愛宕神社の総本山です。
さらに年に一度、深夜に人々が参拝に訪れる「千日参り」でも有名ですが、どんなご利益があって多くの人の信仰を集めているのでしょうか。
気になりますよね。
この記事では愛宕神社の千日参りや入手したいという人が多いお札について解説します。
愛宕神社のご利益は防火
愛宕神社にお祭りするのは本殿に豊受姫命・天熊人命・伊邪ナミノ尊・埴山姫命・雅産日命で、奥の院(若宮)には火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)をお祀りしています。
そのご利益は「防火・鎮火」です。
現代でも火事は恐ろしいものですが、古来から火事は一瞬で人々の生活基盤を根こそぎ奪ってしまう恐ろしい災害の1つでした。
現代のように社会福祉がある程度整った状態でさえ、火事のせいで人生設計が狂ってしまうくらいです。
何の保証も受けられなかった古代ではさらに恐ろしい災害だったのでしょう。
そのため火事を防ぎ鎮火の加護を与えてくれる愛宕神社の存在は人々の生活になくてはならないものであり、全国各地に分社が勧請されることとなったのです。
現在でも多くの人々が火災からの難を逃れるために愛宕神社に参拝のため訪れます。
愛宕神社の千日参りとは
千日参りは「千日詣り」「千日通夜祭」とも呼ばれ、7月31日の夜から8月1日未明までの参拝で千日分の功徳を得られるとされる神事です。
そのためこの日は数多くの参拝者で境内は賑わいます。
正確な時刻でいうと7月31日18:00~8月1日5:00ですが、祭典そのものは7月31日21:00~8月1日2:00頃の間に行われます。
夜間に4㎞ほどの登山になりますので、しっかり登山装備をととのえライトも準備して挑みましょう。
また愛宕神社に3歳までに参拝しておくと、一生火災の難から逃れるといういわれているため、子供連れの参拝者も多くみかけます。
ちなみに3歳までの参拝は千日参りの日以外でも効果を発揮するということですので、春や秋など参拝しやすいシーズンを選んで参拝するのもおすすめです。
愛宕神社で手に入るお札・お守りのオススメはこちら
愛宕神社で最も有名なお札といえば「火迺要慎」(ひのようじん)です。
一年間の防火効果があるとされ、各家庭や職場の守りを高めてくれると人気があります。
サイズは大(53cm×15cm)・小(39cm×13cm)があります。
その他にもお札は厄除けの「幣札」や水引札、剣札(大・小)、雷除けの「雷神札」があります。
お守りも様々な種類があり、永遠の続く愛を守護する「愛まもり」や「登山安全守り」「つえ御守」などが人気です。
またイノシシの姿が描かれた出世絵馬も人気を集めています。
なぜイノシシかというと、愛宕神社建立にも縁の深い和気清麻呂に関わり合いがあるためです。
和気清麻呂は当時、天皇の信任を得て政治に口出ししていた怪僧・道鏡と敵対しており、相手側の陰謀で流罪にされます。
流罪の途中でさらに刺客に襲われますが、突如現れたイノシシの群れにより難を逃れます。
その後、道鏡を排除することに成功し、和気清麻呂は中央政界に戻ります。
このことからイノシシは愛宕神社の使者であり、また出世の加護を与えてくれる存在でもあるのです。
ところで愛宕神社は参拝するためには約2時間もの登山を要するため、体力的に自信がない人は参拝できません。
そのための救済措置として、お札やお守りは郵送でも授与して頂けます。
その際、お守りやお札の料金とは別に送料が必要になります。
詳細については電話問い合わせが必要です。
メールやFAXでは受け付けていませんので注意が必要です。
御朱印について
愛宕神社の御朱印は通常ですと1種類です。
さらに千日参り限定の御朱印があります。
通常の御朱印のレイアウトに加えて、「千日通夜祭」のスタンプが入ります。
どちらも初穂料は300円です。
愛宕神社オリジナルデザインの御朱印帳は現在のところないようです。
アクセス方法
愛宕神社の表参道は、山道です。
約4㎞あり、スタート地点とゴール地点の気温差は10℃とかなりの高低差であることが分かります。
生半可な気持ちや装備では到底辿り着けません。
今回は比較的初心者向けと呼ばれる「清滝ルート」を基本とした交通案内をご紹介します。
清滝には駐車場が完備されており、自家用車100台分のキャパシティがあります。
利用料金は終日500円(一日分)です。
なお大変な人出となる千日参りの日には、臨時バスが京福電鉄嵐山駅前から清滝の間で増便されます。
当日は通常の駐車場にも規制が敷かれる場合があるため、なるべく公共の交通期間を利用するようにしましょう。
公共交通機関を利用する場合、「清滝バス停」下車です。
まとめ
愛宕神社は生活に欠かせない「防火・鎮火」のご利益を授けて下さるパワースポットです。
かなりきつい登山を経て本殿へと至りますので、そう何度も参拝できません。
しかし「千日参り」の日だけは、一度のお参りで1000日分のご加護を頂けると千日参りが人気を集めているのです。
ぜひ一度、チャレンジしてみて下さい。
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