JR西日本・京都鉄道博物館の展示車両!見どころをご紹介。
2016年4月29日、京都梅小路にグランドオープンするJR西日本の京都鉄道博物館。展示車両には、蒸気機関車から新幹線電車まで日本の近代化を支えた歴史的にも貴重な車両が目白押し。鉄道ファンでなくとも楽しめる施設になっています。今回は、京都鉄道博物館の展示車両に注目し、見どころをご紹介します。
日本の近代化を牽引した蒸気機関車から新幹線までの車両を収蔵している「JR西日本 京都鉄道博物館」。鉄道ファンならずとも楽しめる要素が詰まった施設です。歴史的にも価値のある車両もたくさん収蔵されていますので、事前に展示場所や車両の種類などを確認して、より楽しい見学にお役立てください。
本館
広々とした吹き抜けのある本館にはJR西日本を代表する車両12両が待っています。
蒸気機関車では、イギリススタイルを持つ、現存するものでは国産最古の量産型蒸気機関車「230形233号機」やイギリスから輸入された蒸気機関車「1800形1801号機」。
新幹線電車では0系の後継機として活躍した「100系122形5003号車」や当時世界最速300km/hの営業速度を実現した新幹線「500系521形1号車」が展示されています。
寝台特急としても活躍した「クハネ581形35号車」、国鉄を代表するボンネット型の「特急形電車クハ489形1号車」、国鉄初の特急用ディーゼルカー「特急形気動車キハ81形3号車」、阪和線などで活躍した「EF52形1号機」など、懐かしさや歴史を感じる車両が美しい姿でよみがえっています。
「EF66形35号機」や国鉄の無煙化に貢献した「DD51形756号機」は、日本の博物館で初の試みであるかさ上げ展示がされています。床下から普段見ることのできない様子は大きな見どころになりますので、是非ご覧ください。
そのほか、「ワム3500形7055号車」や「ヨ5000形5008号車」など様々な車両が展示されています。
プロムナード
まるで駅のプラットフォームのような全長約100mのプロムナードには、機関車や新幹線たちが車両を連結した編成の形で待っています。時代を象徴する車両を見ていると、タイムスリップしたような気分になれます。
ここで見ていただきたいのが、「銀河鉄道999」のモデルといわれ“シロクニ”の愛称をもつ日本最大の旅客用蒸気機関車「C62形26号機」。他にも、戦前に製造された皇室・貴賓客用の寝台客車「マロネフ59形1号車」。戦前に製造された食堂車「スシ28形301号車」など時代を感じる車両の数々、ぜひロマンを味わってください。
また、通勤型電車「クハ103形1号車」、戦後初の長距離電車「クハ86形1号車」、湘南色と呼ばれる塗色が特長の「モハ80形1号車」、特急列車「ブルートレイン」の食堂車として使用された「ナシ20形24号車」、主にJR西日本山陰、福知山線で活躍していたディーゼル機関車「DD54形33号機」など、どことなく懐かしさを感じる車両も味わい深いです。
新幹線電車では、開業当時、世界最速の200km/h以上での営業運転を実現した「0系21形1号車」や開業時に活躍した0系新幹線電車の先頭車「0系22形1号車」、東海道新幹線開業時に活躍したグリーン車「0系16形1号車」、ビュッフェスタイルの食堂車「0系35形1号車」など、開業時の胸の高鳴りが伝わってくるような車両が集まっています。
トワイライトプラザ
歴史的価値を持つトラス構造を再利用したトワイライトプラザには、戦後を代表する電気機関車や寝台車、2015年春に引退したばかりの寝台特急「トワイライトエクスプレス」が展示されています。
戦後を代表する旅客用の「EF58形150号機」、全国で活躍した「EF65形1号機」などの直流電気機関車や、関西から青森までの直通運転を可能にした交直流電気機関車「EF81形103号機」、寝台特急「あかつき」「彗星」などで活躍したプルマン式のA寝台車「オロネ24形4号車」も展示。
見どころはなんといっても、スロネフ25形501号車「トワイライトエクスプレス」。平成元年に登場し2015年3月12日に引退したばかりの「トワイライトエクスプレス」は、「スイート」1室と「ロイヤル」4室の客室を備えていました。「スイート」には眺望のための大きな窓が設置されており、乗車時間を楽しむ部屋として大変人気がありました。寝台特急「トワイライトエクスプレス」用として改造された食堂車「スシ24形1号車」も収蔵されていますので、あわせてご覧ください。
扇形車庫
現存する日本最古の鉄筋コンクリート造りの扇形車庫には、蒸気機関車20両が保存・展示されています。車両は違えども、扇形車庫に機関車が並ぶ姿はまさに機関車トーマスの世界。男の子であれば、胸が高鳴るに違いありません。
日本で最初の量産タイプの旅客用蒸気機関車である「8620形8630号機」をはじめ、“デゴイチ”の愛称で親しまれる「D51形1号機」、戦後の特急列車を牽引した国鉄最大の蒸気機関車「C62形2号機」などわくわくするような車両が並んでいます。
詳しくは、一覧をご覧ください。
・8620形8630号機
・C61形2号機
・C62形2号機
・D51形200号機
・C57形1号機
・C56形160号機
・B20形10号機
・1070形1080号機
・9600形9633号機
・C11形64号機
・7100形7105号機
・C62形1号機
・D51形1号機
・C55形1号機
・C58形1号機
・D50形140号機
・D52形468号機
・C59形164号機
・C53形45号機
・C51形239号機
引込線
館外に延び、実際の営業線とつながる引込線。現役で運行している車両なども臨時で展示する予定とのことで期待大です。
まずは、寝台特急「トワイライトエクスプレス」専用客車の「オハ25形551号車」や電源車で荷物室を併設した「カニ24形12号車」、急行用客車を軽量化した客車で、国鉄末期まで活躍した「オハ46形13号車」が展示されます。
引込線の展示車両は変更が見込まれます。ぜひ、最新情報を確認しましょう。
そのほか、本館1階の車両向上では、現役で運行している車両を臨時で展示するそうです。大好きな車両を間近で見られますので、合わせてチェックしてみてください。
今回はJR西日本の京都鉄道博物館の展示車両について、見どころを中心にご紹介しました。
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