簡易宿泊所は生活保護受給者やホームレスの生活拠点にも。「普通に1Rとか1Kとか借りた方がよっぽど安いじゃねえか 」とのネットの声も。
簡易宿泊所の定義についての記事を先日投稿しましたが、ある程度の反響がありました。他にも色々と調べていくと、簡易宿泊所に宿泊する人の多くが生活保護受給者やホームレスが多くなるという実態もあるようです。家賃を考えても普通に賃貸で生活した方が安いという声もあるようです。それでは、以下で詳しくご紹介します。
簡易宿泊所を利用されていらっしゃる方の多くが生活保護受給者やホームレスのようです。ただ、簡易宿泊所の中には外国人旅行者や日本の若者などをターゲットにした施設もあるようですので、一概に簡易宿泊所の宿泊者が生活保護受給者とホームレスと断定することは出来ません。そのため、簡易宿泊所に宿泊をされたい方は旅行サイトなどで調べて予約するようにしたほうが良いでしょう。
生活保護受給者のために利用するケースも
一方で、生活保護受給を申請する際、簡易宿泊所に入所している事実があれば生活保護受給の申請が承認されやすいという実態もあるようです。実際に簡易宿泊所に入所する手続きはするものの友人・知人の自宅へ転がり込むという方もいらっしゃるようです。簡易宿泊所としてはサービス利用者が宿泊代を支払えばそれで構わないでしょうからね・・・。
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私は簡易宿泊所に宿泊したことがありませんが、宿泊した経験がある方から話を伺ったところアルコール中毒者や精神疾患の方、前科のある方、ギャンブル依存症の方が多い簡易宿泊所もあるようです。また、夜中に奇声が聞こえてくるようなこともしばしばあるということでしたので、一般の方にとっては簡易宿泊所で過ごす経験をしてみようという気にすらならないかもしれません。
宿泊代金は安いのか
宿泊代金についてですが、1日2,000~3,000円のケースが多いようですので1ヶ月に換算すると6~9万円になります。これだけのお金を支払うくらいでしたら安い1Rや1Kを借りた方が良いというネットの声もあるようですが、様々な事情をかかえている可能性がある簡易宿泊所利用者です。保証人を立てられない、敷金などのまとまったお金が出せない、住所が無いなどの事情で物件を借りるための審査が否決されてしまい、アパートで生活が出来ない方もいらっしゃるのです。
非正規雇用者が年々増えていくことから、このような簡易宿泊所へのニーズは高まってくるのかもしれません。
編集長 古賀 道昭 (こが・みちあき)
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