大黒寺の御朱印の種類や値段について~日本で初めて大黒様が現れた場所!?
大黒さまといえば七福神のひとりとして日本で古来より信仰を集めてきた福の神です。
実は大阪府羽曳野市には、そんな大黒さまが日本で初めて姿を現したと伝わるお寺があります。
この記事ではそんな伝説が残されている大黒寺についてくわしくご紹介します。
開運のご利益を授かることができる参拝方法についてもお伝えしますので、参考にご覧下さい。
大黒寺の歴史
大黒寺は665年に創建された曹洞宗のお寺です。
山号は「天童山」、ご本尊は大黒天です。
修験道の開祖である役行者によって建てられた大黒天をお祀りする祠がその始まりだとされています。
そのため創建当初は修験道の霊場の1つでしたが、その後は空海によって真言宗のお寺となります。
戦国時代に入ると織田信長の進軍によって兵火にのまれ荒廃します。
しかし地元の豪商の力で再建され、1734年には曹洞宗のお寺に変わり現在に至ります。
ご本尊である大黒天は、金剛山にある桜の木に役行者自らが掘ったと伝わるものです。
ご本尊は普段は目にすることはできませんが、大黒天の縁日である甲子の日、2月3日の節分、正月3が日には開帳されます。
境内には「一願一撞の鐘」と呼ばれる清代の鐘があります。
願いを込めてひとつ鐘をつくとその鐘の分だけ願いが叶うといわれています。
大黒寺は大黒天発祥のお寺
大黒寺は「大黒天信仰発祥のお寺」として知られています。
なぜ大黒天信仰の始まりのお寺とされているのかというと、次のような伝説が残されているためです。
『修験道の開祖・役行者が金剛山に籠もり神仏に人々を救済してくれるように祈りを捧げていたときのことです。
急に大地が震え、五色の雲がたなびきました。
そして雲の中からは大黒天が姿を現し、次のようなお告げを下しました。
「私は天竺ではマカキャラ天、日本では大黒天というものである。
福の神で、左手に持つ袋の中には様々な福徳が詰まっている。
右手に持っている槌で悪魔を打ち負かし、災難を退け、宝物を授ける。
私を甲子の日に礼拝するものには5種類の福徳を与えよう。」
そして大黒天は、自分を祀るための場所を示しました。
それこそが羽曳野市に鎮座する大黒寺です。』
現在も広く信仰されている通りの大黒天の姿を自分で説明したというのはなんだか不思議なおはなしですよね。
大黒寺ではこのお告げから1350年経った今でも、60日ごとにめぐる甲子の日の縁日には甲子祭(きのえねさい)が執り行われ、健康長寿や心願成就のご祈祷を受けに多くの参拝者が訪れています。
大黒寺の見どころ
大黒寺はご本尊に大黒さまが安置されているだけではなく、全ての七福神の像が安置されています。
そのため大黒寺に参拝するだけで、福徳を授けて頂けるというわけです。
また大黒さまの持ち物として欠かせない「千年小槌」の石像もあります。
この小槌の周囲を7回まわって鈴を鳴らすと「大吉」を得ることができるといわれています。
わざわざおみくじをひかなくても大吉が手に入るのはかなり珍しいですよね。
また境内には「三面堂」があります。
このお堂には「三面大黒天」と呼ばれる、3つの顔がついた大黒天像が安置されています。
三面大黒天は健康と長寿のご利益をもたらすとされており、かつては天下人・徳川秀吉も深く帰依していた神さまです。
大黒寺の御朱印
大黒寺の御朱印は2種類あります。
「大黒寺」の墨書きが入る御朱印と、河内西国巡礼第8番札所の御朱印の2種類です。
初穂料はそれぞれ300円です。
御朱印は寺務所で頂くことができます。
大黒寺オリジナルデザインの御朱印帳は現在のところありません。
アクセス方法
大黒寺には参拝者専用の無料駐車場があります。
公共交通機関を利用する場合は、近鉄南大阪線「駒ヶ谷駅」で下車、徒歩で約5分です。
まとめ
大黒寺についてご紹介しました。
かつて役行者の前に大黒さま自らが姿を現したとされる場所に創建されたのが大黒寺です。
縁日に参拝する事で開運招福のご利益を授かることができます。
参拝する日程に注意してお出かけしましょう。
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