天王寺区・青蓮寺で大日如来の御朱印を!有名な浄瑠璃作者の墓所も
天王寺区には歴史ある寺社仏閣が集中しており、歴史上の有名人のお墓も数多く残されています。
そのひとつが青蓮寺です。
高名な浄瑠璃作者など、文化人にゆかりの深いお寺です。
この記事ではそんな青蓮寺についてくわしくご紹介します。
大日如来の御朱印についてもお伝えしますので、参拝の参考にどうぞ。
青蓮寺の歴史
青蓮院(せいれんじ)は高野山真言宗の寺院です。
山号は「吉祥山」です。
ご本尊は大日如来になります。
青蓮寺の成立には、聖徳太子が創建に関わったといわれる法案寺が密接に関わっています。
物部守屋との戦いに勝利をもたらすよう祈願して創建された法案寺は、神仏習合の考えによって生玉神社の神宮司として大阪のみならず近畿地方随一の規模を誇りました。
数多くの塔頭を持ち、広大な寺領も所有する大寺院でした。
豊臣秀吉が大阪城を築城する際に移転を余儀なくされますが、移転先でも生玉十坊と呼ばれる関連寺院群から構成され人々からの崇拝を集めていました。
しかし明治期に入ると神仏分離令や廃仏毀釈が断行され、法案寺も分割されます。
生玉十坊のひとつであった「遍照院」の住職は「医王院」と茶臼山に鎮座していた「青蓮寺」を統合し、大阪市天王寺区に新たに開いたのが現在の「青蓮寺」になります。
境内にはマニ車や六地蔵地蔵菩薩の六分身などが安置されています。
青蓮寺には竹田出雲の墓がある
青蓮寺は竹田出雲一族の菩提寺であり、竹田出雲の墓もあります。
墓は大阪市の史跡に指定されています。
竹田出雲は浄瑠璃の作者として有名な人物です。
代表作だけでも「義経千本桜」「仮名手本忠臣蔵」「夏祭浪花鑑」「菅原伝授手習鑑」と、現在でも定番として繰り返し上演される作品の多くを手がけています。
また同じく作家の近松門左衛門と組んで「国性爺合戦」を上演し、興行的にも大成功をおさめたことで知られてます。
浄瑠璃の起源は戦国時代頃と考えられており、三味線を伴奏に太夫によって詞章が語られる音楽作品です。
語り口によってさまざまな流派が存在します。
竹田出雲は上演作品を多数手がけ芸術性を高めるのに一役買っただけではなく、興業責任者としても浄瑠璃の普及に貢献しました。
青蓮寺の御朱印
青蓮寺は摂津国八十八ヶ所霊場とおおさか十三仏、2つの霊場の札所です。
御朱印は肩印が異なるものの「大日如来」の墨書きは同じになります。
初穂料はどちらも300円です。
御朱印は寺務所で頂くことができます。
大日如来は密教では「すべての仏さまの頂点」とみなされる存在です。
すでに悟りを開いた存在であり、その知啓によって悩み苦しむ人々を救って下さいます。
青蓮寺オリジナルデザインの御朱印帳は現在のところありません。
摂津国八十八ヶ所霊場めぐりとおおさか十三佛霊場めぐりには専用の御朱印帳があります。
天王寺区では四天王寺で購入することが可能です。
霊場巡りを始める前に手に入れておきましょう。
アクセス方法
青蓮寺には参拝者専用の駐車場がありません。
車で参拝する場合は周辺の有料駐車場をご利用下さい。
天王寺区には数多くの古刹が建ち並んでいますので、お寺巡りを行うのであれば公共交通機関を利用した方が便利です。
商業エリアでもあるので、駐車料金は高めです。
公共交通機関を利用する場合、大阪メトロ谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」下車、徒歩で約3分です。
同じ谷町線の「谷町九丁目駅 」を利用した場合、駅から徒歩で約10分です。
天王寺ループのバスを利用した場合、「天王寺区民センター」バス停下車、徒歩で約2分です。
まとめ
青蓮寺についてくわしくご紹介しました。
青蓮寺そのものの創建は明治以降ですが、その前身である法案寺と生玉十坊は長い歴史をもちます。
いまなお作品が上演されている竹田出雲の墓もあります。
ぜひ一度参拝にお出かけ下さい。
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