安居神社は真田幸村の最期の地！ご利益やお守り・御朱印情報について

時代の流れを変えることとなった大阪の役にまつわる場所が、今でも大阪市内には点在しています。

大河ドラマの主役にもなった真田幸村に関連する場所も数多く残されており、放送終了後も真田幸村に魅了された人々が足を運んできます。

中でも安居神社は真田幸村の終焉の地として知られますがいったいどんな神社なのでしょうか。

この記事では安居神社のご利益はもちろん、お守りや御朱印の情報についてもくわしくご紹介します。

｢真田幸村に関係する場所を訪ね歩きたい｣とお考えの方はぜひ参考にどうぞ。

真田幸村が戦死した地・安居神社

真田幸村は正しくは｢真田信繁｣(さなだのぶしげ)という戦国時代の武将の近代以降の呼び名です。

幼名は真田弁丸でした。

真田家はもともと武田信玄で有名な甲府の武田家に仕える武将でしたが、主君が敗死する事に仕える相手を替え、時に裏切りながら家名を残していきます。

そのため時には同じ一族が敵味方に分かれて戦いに参戦することもあり、古来より様々な物語の題材として注目を浴びてきた武将の一族です。

特に真田幸村が有名なのは、徳川家康の本陣に乗り込み馬印を倒したその勇猛果敢さです。

｢日本一の兵(つわもの)｣らしいはたらきぶりだったとして、徳川家康に仕えた軍師・黒田長政はその姿を図屏風に残したほどです。

豊臣氏に味方した真田幸村は大坂夏の陣で徳川家康と激しい戦いを繰り広げ、天下にその武功を知らしめたのです。

しかし武功に優れた真田幸村といえど運も軍勢も味方につけた徳川軍にはかなわず、遂にこの安居神社の境内で越前松平勢と交戦し、討ち死にしたといわれています。

1615年のことでした。

真田幸村が息を引き取ったとされる場所には｢さなだ松｣がはえており、真田幸村の像も鎮座しています。

現在さなだ松は2代目に代替わりしています。この縁より毎年5月7日には安居神社では幸村祭が執り行われています。

安居神社は病気平癒と学力向上のご利益あり

真田幸村にゆかりの深い神社として知られる安居神社ですが、お祀りする御祭神は少彦名神(すくなびこな)です。

また安居天満宮と呼ばれることもあるように、菅原道真公もお祀りしています。

これは菅原道真公が太宰府に左遷される際、安居神社の境内で一休みした縁にちなんでお祀りするようになったんだとか。

一説によると、菅原道真公が一休みしたことにちなんで神社の名称が付けられたともいわれていますが、実際のところはどうなのかよく分かっていないそうです。

神社の創建年数もはっきりしませんが、平安時代にはすでに信仰を集めていた神社といえます。

安居神社は｢大丸天神｣とも呼ばれ、大丸の創業者である下村彦右衛門が熱心に参拝したことでも知られています。

そのため菅原道真公にちなんで学力向上・合格祈願のご利益の他に、商売繁盛や所願成就のご利益を授かることもできます。

また御祭神の少彦名神は医療を司る神さまでもあるため、病気平癒のご利益を授かることができると信仰を集めています。境

内にはかつて｢癇しずめの井戸｣と呼ばれる、飲むと癇癪を鎮める効果があるとされた井戸水がありましたが、現在は枯れてしまい飲むことはできません。

安居神社でおすすめのお守り

安居神社は御祭神にちなみ、｢学業成就｣のお守りが人気です。初穂料500円です。

その他にも真田幸村にちなみ｢勝守｣初穂料500円もあります。

日本で一番と称された武将、真田幸村の武運にあやかりましょう。

また安居神社には真田幸村とその家紋である六文銭があしらわれた絵馬があります。

初穂料は500円です。

大阪市内は他にも真田幸村にゆかりのある神社もありますが、馬に騎乗した姿の真田幸村デザインの絵馬はこの安居神社でしか手に入りません。

安居神社の御朱印

安居神社で頂ける御朱印は1種類です。

社名とともに｢真田幸村戦死の地｣と墨書きが入ります。

また社紋とは別に真田幸村の家紋である六文銭もあしらわれ、真田幸村ゆかりの地で頂いた御朱印だとすぐに分かるようなデザインです。

社務所で頂くことができ、初穂料は300円です。

受付時間は9:00～16:00です。

安居神社オリジナルデザインの御朱印帳は現在のところありません。

アクセス方法

安居神社には参拝者専用の駐車場はありません。

車で参拝する場合は、周辺にあるコインパーキングを利用しましょう。

公共交通機関を利用する場合、市営地下鉄・谷町線｢四天王寺夕陽ヶ丘駅｣もしくは堺筋線｢恵美須町駅｣で下車、徒歩で約10分です。

まとめ

大阪市天王寺区にある神社、安居神社についてご紹介しました。

学力向上や病気平癒のご利益を授かることができる神社ですが、真田幸村が最期を迎えた地としても歴史ファンや武将ファンに有名な神社です。

境内に足を踏み入れれば、日本一の兵の最期について思いを馳せることができます。