与那原親川は天女伝説が残る拝所!行き方や詳細について
東御廻りの拝所のひとつでもある与那原親川は、見た目には「川」には見えませんが、なぜこのような名称になったのでしょうか。
この記事では天女伝説が残る与那原親川についてくわしくご紹介します。
行き方もお伝えしますので、おでかけの参考にどうぞ。
与那原親川は健康祈願のパワースポット
与那原親川(よなばる うぇーがー)は「東御廻り」の拝所のひとつです。
周囲はご神木であるデイゴの木に囲まれています。
「川という名称なのに川がみえない」と思う方もいるかも知れませんが、沖縄では井戸や泉を「川」と呼ぶことがあります。
いずれも生活用水や農業用水など貴重な水源であることから、古来より信仰の対象となっていました。
この与那原親川も同じで、貴重な水がこんこんと湧き出る神聖な場所として信仰の対象となってきました。
5分ほどの近くに「御殿山」という名称の「東御廻り」の拝所があります。
与那原親川の水は御殿山で行われる祭祀で聖水として使用される他、琉球王国内の視察に出かける国王が手を清めたり休憩するための水として使用されていたといわれています。
古くから子供の産湯に使用される他に生活や農業用の水として使用され、王府からだけではなく地域住民からも敬われ大切にされてきた健康祈願のパワースポットです。
現在では井戸はなく拝所が設置されています。
与那原町名物の大綱引きはこの場所からスタートするなど、現在でも人々の生活の中心地といえます。
与那原親川と天女伝説
与那原親川の水は、天女が妊娠・出産したときに子供産湯として使用されたとされる聖水です。
そのため琉球王国では祭祀「お水なで」のために使用されていたんだとか。
天女はこの与那原親川近くにある御殿山に舞い降りたとされています。
天から舞い降りた天女とその子供を清めるために使用された聖水というわけです。
御殿山で行われる祭祀では、与那原親川から組んだ聖水を中指につけ、額をなでることで水に宿った天女の力を聞声大君に宿らせ、神に仕えるものとして再生させるといいます。
儀式を終えた聞声大君は御殿山から御新下りのクライマックスである神事を行うため斎場御嶽へと移動していきます。
アクセスについて
綱曳資料館の前にある広場に与那原親川は鎮座しています。
那覇空港からは約17㎞、車で移動すると約25分です。
最寄りのインターチェンジは「南風原北IC」で、インターチェンジを降りると与那原親川までは約5分です。
普通自動車2~3第程度なら停められる無料駐車場があります。
まとめ
与那原親川についてご紹介しました。
近くにある御殿山に舞い降りた天女が使用したという聖水の伝説が残る拝所です。
健康祈願のご利益がありますが、それは古くから多くの人の乾きを癒やしてきたからです。
また再生の力を授けるといわれる聖水が湧き出る場所でもありました。
東御廻りを行いたいひと、生まれ変わりたい出来事にお悩みの方はぜひ一度お出かけ下さい。
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