森の川(ムイヌカー)の羽衣伝説とは?宜野湾市のパワースポット
宜野湾市にある森の川には、誰もが一度は耳にしたことがある「羽衣伝説」が残されています。
しかしこの伝説、この土地ならではの結末があるってご存じでしたか。
この記事では森の川に伝わる羽衣伝説についてご紹介します。
宜野湾市屈指のパワースポットと呼ばれる森の川ですが、いったいなぜなのでしょうか。
その理由までご紹介します。
森の川は癒やしのパワースポット
「森の川」(ムイヌカー)は森川公園内に湧いている水を差します。
沖縄では水を神聖視する習慣があり、多くの泉が信仰の対象ですがこの森の川も同じく拝所があり、県指定名勝でもあります。
また森の川が湧く森川公園全体がユタの修行の場所としても知られています。
そのため森川公園は特に霊的なものと交信しやすいパワースポットとも呼ばれています。
敏感な人は様々なメッセージをこの公園で感じるのだとか。
場所によっては立ち入りが制限されているのも、この公園がパワースポットである由縁です。
昼間は近隣の住民が家族連れで訪れる憩いの場所ですが、夜になるとまた別の表情を見せるともいわれており、お出かけするなら昼間の方が良いでしょう。
癒やしのエネルギーを受け取ることができます。
またこの森の川には「羽衣伝説」があり、不思議な縁の繋がりに想いを馳せることができます。
森の川の羽衣伝説
森の川に伝わる羽衣伝説とは次のような内容になります。
かつて浦添に住んでいる貧しい農民・奥間大親(おくまうふや)は森の川で美しい天女が水浴びしている姿を見て一目惚れします。
奥間大親は天女が近くの木にかけていた羽衣を隠し、天女が天に帰れないようにしてしまいます。
困った天女は求婚してきた奥間大親と夫婦になり、2人の間には男の子が生まれます。
ところが奥間大親の留守中に羽衣を見つけた天女はそのまま天に帰ってしまい、奥間大親とその息子は地上に残されてしまいます。
やがてこの息子は成長するとる察度(さっと)王と呼ばれる存在になったとか。
察度王とは琉球王国を築くことになる中山の初代の王になります。
貧民から王へとのしあがったのは、天女の血が流れているからという伝説が生まれたのでしょう。
ちなみに最近の発掘調査により、父親である奥間大親が住んでいた屋敷跡からは様々な遺物が出土しています。
貧民というのは誇張がある表現で、実態はそれなりに地域に影響力を持っていた名士だったようです。
さらに家系図を調べてみると、察度王の母親に当たる人は不明となっているそうです。
本当に天女だったのかも知れませんね。
アクセス方法
森の川が湧く森川公園までは那覇空港から車で約40分です。
国道58号線にみえてきます。
森川公園には駐車場が完備されているため車でのお出かけが便利です。
森川公園の隣には宜野湾市立博物館があり、宜野湾市について知識を深めるのにはもってこいのエリアです。
まとめ
森の川に残る羽衣伝説についてご紹介しました。
ユタの修行場としても知られる森の川は、初代中山王の母親である天女が舞い降りた土地でもあります。
それだけ土地の人々にとっては神聖な場所であり、現在でも信仰されています。
訪れる場合は神さまに失礼のないようにしましょう。
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