西芳寺が通称「苔寺」と呼ばれる理由って?ほか見どころをご紹介

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西芳寺が通称「苔寺」と呼ばれる理由って?ほか見どころをご紹介

京都を代表する植物といえば桜、紅葉、竹林、そして苔ではないでしょうか。

多くのお寺で大切に手入れされている苔を見ることができます。

そしてそんな苔が最も美しいといわれるお寺が「西芳寺」です。

アップル社のカリスマ創業者、故スティーブ・ジョブス氏が何度もお忍びで訪問したお寺として外国人観光客からも人気があります。

この記事ではなぜ西芳寺が通称「苔寺」なのか、苔以外の見どころと共にご紹介します。

西芳寺が苔寺と呼ばれる理由

西芳寺(さいほうじ)は奈良時代に行基によって創建されたお寺です。

その後1339年に夢窓疎石によって再興され、臨済宗のお寺となりました。

山号は「洪隠山」です。

通称は「苔寺」ですが、なぜ苔寺と呼ばれるのでしょうか。

それは特別名勝指定を受けた池泉回遊式庭園に約120珠種類もの苔が自生しているためです。

緑の絨毯を敷き詰めたような見事な苔のさまが素晴らしい景観を生み出していることから「苔寺」と呼ばれるようになりました。

そんな西芳寺ですが、参拝したい場合は予約が必須です。

必ず往復はがきで事前申し込みを行い、指定された時間に入場する必要があります。

ハガキでの申し込みは参拝希望日の7日前までに西芳寺必着です。

お寺だけの拝観は行っておらず、必ず本堂でご祈祷や写経を行ってからの境内参拝となります。

そのためご祈祷料として1人3000円必要です。

写経があるのでかならず細筆を用意しましょう。

筆ペンでもOKです。

お庭の散策時間も含めて、所要時間は90分ほどです。

ちなみにこの写経用紙には、願い事を3つまで記入する欄があります。

写経の用紙は西芳寺で永久奉納して頂けますので、事前にしっかりどんなことをお願いするか決めておいた方が当日になって焦らずに済みます。

庭園は高山寺の見どころ!

まずはなんといっても苔寺ですので、庭園の苔は見逃せません。

庭園は枯山水式庭園と池泉回遊式庭園の2種類があります。

ただし苔にもシーズンがあり、春から夏にかけての参拝だと、写真で見かけたような濃い緑の絨毯を堪能できます。

通年を通して苔を見ることはできますが、やはり冬場などはもふもふ感が物足りない気がします。

特に梅雨時はしっとりと濡れた苔の絨毯を目にすることができるのでおすすめです。

しかしこの季節はやはり人気があるので、早めの参拝予約をしておきましょう。

重要文化財「湘南亭」

茶室「湘南亭」は重要文化財の1つで、桃山時代の建築です。

千利休の次男によって建てられたと伝わっています。

父である千利休は茶道の大家としても知られていますが、やがて政治的な立ち位置から豊臣秀吉によって切腹を命じられます。

その際、一時的に千利休はこの湘南亭に身を寄せたと伝わっています。

また岩倉具視が一時期この茶室に隠棲し、幕府からの追っ手をかわしたことでも知られています。

黄金池について

西芳寺の庭園はこの黄金池を囲む形で広がっています。

池は「心」の宇を象っています。

ただ美しいだけの池ではなく、臨済宗の精神を表現しているのです。

御朱印

西芳寺の御朱印は1種類です。

見開き2ページにわたって頂くのですが、凛々しい横顔の達磨さまのイラストが墨絵で入ります。

初穂料は500円です。

そのインパクトといい、達磨様のイラストの妙技といい、京都のお寺の中でもかなりの人気を誇る御朱印です。

しかし書き手がお休みの場合は頂けないこともあります。

かなりレアだといえるでしょう。

西芳寺の御朱印は、入場する際に冥加料を納める受付で御朱印帳を出してお願いする形になります。

最初にお願いしておきましょう。

西芳寺オリジナルデザインの御朱印帳は現在のところありません。

アクセス方法

西芳寺に参拝者専用の駐車場はありません。

公共交通機関を利用する場合、市バスだと「苔寺道」、京都バスだと「苔寺」下車、すぐ目の前です。

かなり奥まった場所にあるため、道に自信がない人はタクシーを使用した方が安心です。

まとめ

西芳寺が苔寺と呼ばれる理由や見どころについてご紹介しました。

参拝のためにはハガキによる事前申し込みが必要です。

往復はがきの書き方については公式サイトで確認ができます。

また西芳寺の御朱印は墨絵による達磨様のイラストが入り、大変人気のあるものです。

苔だけではなく日頃体験できないことを味わえるチャンスですので、ぜひ一度参拝にお出かけ下さい。

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