大徳寺には多くの塔頭が!御朱印は何処でいただける?
大徳寺は日本人に馴染みの深い「一休さん」に縁の深いお寺として知られています。
数多くの戦国武将が熱心に塔頭を寄進したために、1つのお寺に個性豊かな文化財が揃っていることでも有名です。
そのため頂ける御朱印も多種多様です。
この記事では、大徳寺の歴史や御朱印についてくわしくご紹介します。
参拝の際の参考にどうぞ。
大徳寺の歴史について
大徳寺(だいとくじ)は臨済宗のお寺で、山号を「龍宝山」としています。
正式には「龍寶山大徳禅寺」です。
本尊は釈迦如来です。
1315年に創建されたものの、応仁の乱によって荒廃します。
その後「一休さん」の愛称で親しまれる一休宗純により再建され、桃山時代には豊臣秀吉が営む織田信長の葬儀に使用されました。
そのため戦国武将による塔頭の寄進が相次ぎ多くの人々の信仰を集める寺院となりました。
ちなみに大徳寺の三門二階部分は千利休によるものですが、これをきっかけに境内に千利休の像を安置したことで豊臣秀吉の怒りを買い、千利休の切腹が命じられることとなったことでも有名です。
境内には塔頭をはじめ数多くの国宝や重要文化財があります。
枯山水の庭や狩野元信筆の「四季花鳥図」、日本で最も古いといわれる火縄銃などがあります。
しかし普段は20ある塔頭のうち4つしか見られないなど、非公開になっているところも多いです。
特別公開日などをチェックして参拝に出かけることをおすすめします。
大徳寺の特別公開
大徳寺は毎年春と秋の2回、普段は非公開である本坊・黄梅院・真珠庵・興臨院・総見院が公開されます。
この時期は京都市全体で桜の開花や紅葉にあわせてさまざまな特別公開が開催されており、その開催日は年度によって前後します。
参考までに2017年の春は3月18日~6月11日、秋は10月7日~12月17日まで特別公開が実施されました。
なお聚光院などその他の塔頭の公開については随時行われており、行われない年もあります。
2016年には約一年間にわたり大規模な聚光院の特別公開が行われ話題になりました。
御朱印はもらえる場所に注意が必要
大徳寺で頂ける御朱印はかなりの種類があります。
ただし頂ける場所がバラバラな上に一部の場所は通常は非公開のため、特別公開の時にだけ頂ける御朱印もあり、かなり複雑な仕組みとなっています。
大徳寺オリジナルデザインの御朱印帳はなく、大仙院の御朱印帳として表紙に庭園・裏に「喝」の字があしらわれたデザインで納経料1500円(御朱印代込み)です。
いつでも頂ける御朱印
まず年間を通して頂ける御朱印を頂く場所別にご紹介します。
・宗務本庁で頂ける御朱印
「本朝無双禅苑」
日本にふたつとない(=無双)の禅宗の修行場という意味の墨書きが入ります。
・大仙院で頂ける御朱印
「拈華殿」
国宝である本堂の別称を示す墨書きです。
・龍源院で頂ける御朱印
「大園殿」
開山である仏恵大円禅師を示す墨書きが入ります。
・高桐院で頂ける御朱印
「高桐院」
戦国大名の細川忠興により創建された細川家の菩提寺です。
・瑞峯院で頂ける御朱印
「独坐大雄峰」
大友宗麟の菩提寺として創建された塔頭です。
墨書きは「生きて今ここに座って生きていることがありがたいことである」という意味の中国の高僧の言葉を示しています。
期間限定で頂ける御朱印
・真珠庵で頂ける御朱印
「真珠菴」
・聚光院で頂ける御朱印
「釈迦如来」
ご本尊をします釈迦如来の墨書きが入ります。
・総見院で頂ける御朱印
「施無畏」
・興臨院で頂ける御朱印
「釈迦牟尼仏」
畠山義総の菩提寺であり、本尊の釈迦如来を示す言葉が入ります。
・黄梅院で頂ける御朱印
黄梅院御詠歌の御朱印を頂くことができます。
・芳春院で頂ける御朱印
「楼閣山水」
前田利家夫人によって創建された前田家の菩提寺で蓬莱山をイメージした庭園を表現する墨書きが入ります。
・玉林院で頂ける御朱印
「玉林院」
納経料はいずれも300円ですが、御詠歌だけは見開きページに頂くこととなり、御朱印も500円です。
アクセス方法
大徳寺には参拝者専用の駐車場が約40台分あります。
利用料金は2時間まで1台500円、それ以降は30分経つごとに100円ずつ加算されていきます。
公共交通機関を利用する場合、市バスだと「大徳寺前」下車、徒歩で約5分です。
市営地下鉄を利用する場合「北大路駅」下車、徒歩で約15分です。
まとめ
数多くの文化財を所蔵する大徳寺についてくわしくご紹介しました。
戦国武将が競うようにして寄進した塔頭が無数にあり、その塔頭ごとに御朱印を頂くことができます。
ただし塔頭は通常は非公開とされているものが多く、御朱印も公開されている日にしか頂けないものがあります。
お目当ての御朱印があれば、公開日をチェックしてお出かけしましょう。
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