三十三間堂の見どころは「仏像」!御朱印やお守りについても紹介
三十三間堂は修学旅行で訪れる場所の代表格の一つで、一度は目にしたことがあるという人も多いのではないでしょうか。
ですが駆け足で表面だけを見て回り、実際にはどんな場所かよく分かっていないとい人も多いお寺です。
しかしそれだけで終わらせるにはもったいないほど、三十三間堂には魅力が詰まっています。
この記事では三十三間堂の見どころや手に入れておきたいお守り、御朱印についてご紹介します。
きっともう一度三十三間堂を参拝したくなりますよ。
三十三間堂の歴史について
上皇として権力を握った後白河法皇の御所として建てられたのが三十三間堂の始まりです。
正式名称は「蓮華王院」と呼び、その本堂を一般的に三十三間堂と呼びます。
一度は焼失しますが、その後も後嵯峨上皇や足利義教、豊臣秀吉といった天下人の帰依を受け人々の信仰も受け現在に至ります。
ところでなぜ「三十三間堂」と呼ぶのかというと、これは本堂の柱間が33個あることに由来しています。
この「33」という数字は観音菩薩が変化すると言われる三十三身とからとられた数字です。
つまり建物そのものが観音菩薩を表現しているといえます。
三十三間堂の見どころとは?
三十三間堂の醍醐味は、なんといっても収蔵されている仏像の見事さ・総数にあります。
国宝「千手観音座像」や「風神・雷神図」はもちろん、千体はあるという千手観音像は圧巻です。
千体の千手観音像は等身大で迫力があり、多くの名のある仏師の手によるものが分かっており、当時の芸術家を集めて行われた一大プロジェクトであったことが窺い知れます。
また「必ず会いたいと願っている人の面影をもつ仏像がいる」ということもで有名です。
ぜひじっくりと一体一体のお顔を見つめてみて下さい。
きっと自分でも思いもよらなかった人の面影を見つけることができますよ。
国宝の風神・雷神像は鎌倉時代を代表する傑作の一つで、後生の人々の「風神・雷神想像図」を決定づける貴重なものです。
有名な俵屋宗達の風神・雷神図屏風も三十三間堂の風神・雷神像を参考にしているといわれています。
三十三間堂の拝観料が無料になる日
三十三間堂では通常、拝観料として600円納めます。
ところが1年に数回、拝観料が無料になる日があります。
「楊枝のお加持」(11月中頃)と「春桃会」(3月3日)です。
楊枝のお加持とはインドから伝わり平安時代から続く三十三間堂にとって最も重要な法要になります。
「楊枝=やなぎ」で観音様に祈願した水を参拝者にかけ、様々な難病にかかりにくくなるというご利益を授かることができます。
また同じ日には京都の冬の名物「大的大会」(通し矢)が行われます。
晴れ着をまとった新成人による競技の華やかさが見どころの一つです。
春桃会は千手観音座像とつながった紐を手に取りご縁を祈願する「結縁綱参拝」や、
特設された場所から千体観音像を遙拝できる「東風檀参」のほか、雛ちらしや雛うどんが振る舞われるなど女性を祝福するイベントが数多く開催されます。
いずれにしても京都の風物詩とも呼べるイベントのため、拝観料無料ということもありかなりの大混雑となります。
早朝に出かけるなど、時間に余裕を持ったスケジュールで参拝に出かけることをおすすめします。
お守りについて
三十三間堂ではかつて、後白河法皇の頭痛を鎮めるための祈願が行われました。
そのため頭痛を鎮めるお守りが豊富に揃っています。
最もオススメなのは「頭痛除御守」です。
また巾着タイプのお守り「頭痛封じ守」も人気です。
小さいですが中には境内の柳の木の一部と秘呪「消伏毒害陀羅尼経」一巻が納められており、心強いお守りとなります。
また三十三間堂のカオといえば千手観音像ですが、千手観音さまのご利益を授かることができる「招福御守」も見逃せません。
そして最もレアなお守りが「桃の御守り」です。
毎年春桃会の行われる日にだけ頒布され、女性専用のお守りとなっています。
御朱印について
三十三間堂の御朱印は2種類あります。
「大悲殿」の墨書きと寺紋が入ったものと、「洛陽三十三札所観音巡礼の御詠歌」の御朱印です。
初穂料はいずれも300円です。
三十三間堂オリジナルデザインの御朱印帳は、建物の外観を描いたイラストが入ったもので、赤や紺色があります。
季節によっては限定カラーも登場することがありますが、基本的には同じデザインです。
春にはピンク色や若草色、秋には茜色や黄土色が登場することがあります。
サイズは18㎝×12㎝で初穂料はいずれも1000円です。
三十三間堂では御朱印と御朱印帳は本堂の中で頂けます。
他の寺院だと朱印所や納経所になるのですが、こちらでは本堂中央付近で唐突に登場します。
アクセス方法
三十三間堂には参拝者専用の駐車場が約50台分あります。
ただし無料拝観の日や土日祝日はかなり混雑し、利用できないことも多いです。
公共交通機関を利用する場合、市バスだと「博物館三十三間堂前」下車ですぐ目の前です。
京阪電車を利用すると「七条駅」下車、徒歩で約7分です。
まとめ
三十三間堂の見どころについてくわしくご紹介しました。
似ている誰かに出会える千体千手観音など、時代を代表する仏像が一堂に会しています。
さらに三十三間堂ではよくある悩みの種である「頭痛」を鎮めるためのお守りがそろっています。
女性限定のお守りもあり、女性にはありがたいご利益を授かることもできるパワースポットでもあります。
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