吉田神社の大元宮ってどんなところ?ご利益や御朱印についてもご紹介

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吉田神社の大元宮ってどんなところ?ご利益や御朱印についてもご紹介

京都の節分祭といえば吉田神社が最も有名ですが、同じ日に普段はなかなか参拝できない内院拝観が行われる大元宮も見逃せません。

吉田神社の境内にありながら、大元宮では巨大なご利益を授かることができるのです。

いったいなぜでしょうか。

この記事では吉田神社の大元宮についてそのご利益や御朱印についてご紹介します。

参考にどうぞ。

大元宮は吉田神社の末社だが、参拝すると八百万の神のご利益がある!

左京区に鎮座する吉田神社は春日大神をお祀りする神社です。

境内には数多くの摂社・末社をもちますが、大元宮はそのうちの1つです。

上空から見ると社殿は八角形の形をしています。

大元宮でお祀りするのは主に虚無大元尊神(そらなきおおもとみことかみ)ですが、その他にお祀りするのは八百万の神々全てです。

つまり大元宮に参拝すると、日本全国にあるすべての神社に参拝した場合と同じだけのご利益を授かることができるというわけです。

虚無大元尊神そのものは宇宙の始まりを司る神さまを具現化したものだと考えられています。

そして八百万の神々全てを生み出す存在でもあります。

かなりスケールの大きな話ですよね。

普段は大元宮には遠くから参拝することしかできません。

ただし毎月1日と元旦の三日間、節分祭の行われる2月2・3日には内部拝観が可能になります。

特に節分祭の期間には「厄塚」が登場します。

この厄塚に触れると一年の厄を祓い落とすことができるといわれています。

内院特別拝観は拝観料無料ですが、8:00~16:00までです。

大変人気が高く混雑するため、参拝は早めに出かけた方がいいでしょう。

節分祭の間だけは22:00までの拝観となります。

また節分祭の間だけ、八百万の神々のご加護を授かることが出来るお札が授与されます。

「いろんなお守りを持ち歩くのは大変」という人には、1枚で全てのご利益をカバーできるのでもってこいの授与品です。

大元宮と唯一神道の関係

大元宮はもともと左京室町に鎮座していたお社を、1484年に吉田兼倶が現在の場所へと遷座したのがはじまりです。

吉田兼倶は代々吉田神社の神職を務める家に生まれた思想家です。

それまで日本の神社制度は「本地垂迹説」と呼ばれる思想に支配されていました。

仏が現世で苦しむ人々を救うために日本の神々の姿をとって現れたとするのが本地垂迹説です。

しかし吉田兼倶の提唱する「唯一神道」はその逆で、日本の神々こそが唐や天竺では仏の姿を借りて姿を現したのだとする思想でした。

大元宮はその唯一神道の思想体系を表現する場として用いられ、建物の配置や建築様式もこれまでの宗教観とは一線を画すものでした。

この大元宮による人々の教化などにより吉田家は神道の家元としての地位を確立し、江戸時代に入ると「諸社禰宜神主法度」という法令により日本の神道を統率する立場となりました。

御朱印について

大元宮の御朱印は一種類あります。

初穂料は300円です。

頂けるのは吉田神社の本殿隣にある社務所になります。

受付時間は9:00~17:00ですが、神事などの予定により前後する場合があります。

大元宮オリジナルデザインの御朱印帳はありません。

ただし吉田神社にはオリジナルデザインの御朱印帳があります。

白地に鳥居とご神木の景観が描かれた御朱印帳です。

吉田神社の御朱印と併せて、大元宮の御朱印も頂いてはいかがでしょうか。

アクセス方法

大元宮は吉田神社の敷地の中にある神社です。

吉田神社には参拝者用の駐車場が20台分ほどありますので、大元宮に参拝する場合はこちらを利用するといいでしょう。

ただし大元宮の内部拝観が行われるお正月や節分祭は吉田神社の参拝客も多く、かなりの混雑となります。

公共交通機関を利用した方がいいでしょう。

公共交通機関を利用して参拝する場合、市バスだと「京大正面前」下車、徒歩で約5分です。

京阪電車を利用する場合、「出町柳駅」下車で徒歩20分です。

まとめ

吉田神社の大元宮についてご紹介しました。

小さなお社ですが、日本人の宗教観を「唯一神道」という思想の世界観を体現したお社です。

しかも大元宮を参拝するだけで、日本全国津々浦々の神社に参拝したのと同じご利益を授かることができるという夢のようなパワースポットです。

ぜひ一度、参拝にお出かけ下さい。

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