天龍寺は庭園に雲龍図と,見どころ多し!御朱印などもご紹介
嵐山といえば京都屈指の観光スポットです。
竹林や渡月橋、寺社仏閣や老舗旅館にハイレベルのホテルまでさまざまなコンテンツが詰まっています。
中でも人気を集めている寺院の一つが「天龍寺」です。
この記事では天龍寺の見どころや御朱印についてご紹介します。
参拝の際の参考にどうぞ。
天龍寺の歴史
天龍寺は禅宗の一つ、臨済宗のお寺です。
京都五山という臨済宗のお寺の格式を定めた制度で第1位をしめています。
開山は1339年、夢窓疎石によります。
室町幕府初代将軍・足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うことを目的に寄進を行い創建されました。
とはいえ嵐山全体を境内とする大がかりな工事費用の確保は困難を極め、足利尊氏をサポートする副将軍・足利直義は建設費用のために中国との貿易を再開させます。
この際に日本から中国へと交易のために派遣されたのが「天龍寺船」です。
この利益を基に、ついに天龍寺は1345年に落慶を迎えることとなりました。
何度か火災や戦乱に巻き込まれ危機を迎えたものの、その都度再建し、現在に至ります。
1887年には敷地の一部を国家に変換することとなり、敷地面積はかつての1/10ほどになりました。
天龍寺の見どころ①雲龍図
法堂「雲龍図」は平成に入ってから加山又造画伯によって描かれたものです。
どの位置から見ても、まるで竜に睨まれているように感じる「八方睨み」という技法で描かれています。
天井一杯に描かれた雲龍図は京都市内に数ある雲龍図の中でも屈指の迫力です。
運営者も小学生の頃に家族旅行で天龍寺の雲龍図をみましたが、あまりの迫力で今でも鮮明に覚えています。
ただ残念なことに、常に拝観できるわけではありません。
土日祝日の9:00~17:00(ただし10月21日~3月20日は16:00閉門)と春と秋の特別公開期間中のみ拝観できます。
雲龍図を目当てに参拝する場合は、拝観のタイミングに注意が必要です。
拝観料が一人500円必要です。
天龍寺の見どころ②庭園
天竜寺の庭園は「曹源池」「百花苑」からなります。
境内のほとんどの部分を庭園が占めており、なかでも国の史跡・特別名勝指定の記念すべき第一号となった曹源池庭園は大方丈からも眺めることができます。
大方丈からみると正面に二枚の巨岩があります。
この岩は「龍門の滝」に見立てられ、鯉が滝を登りきって龍に変化するまでの途中の姿を描いた珍しい配置です。
滝を昇る龍は出世のシンボルでもあります。
開運出世のご利益を願って参拝しておきましょう。
庭園の拝観料は大人500円、小学生・中学生300円です。
天龍寺の見どころ③精進料理
日本伝統の食文化を堪能できるとして、最近では「精進料理」の再評価がなされていますが、天龍寺では直営店で本格的な精進料理が楽しめます。
お店の名前は「篩月」(しげつ)といって、なんとミシュランガイド京都・大阪2018年版では「ビブグルマン」に認定されています。
雪・月・花の3コースがあり、月(5000円)と花(7000円)は前日までの予約が必要で2名以上の利用になります。
ただし雪(3000円)は予約不要ですので、気になる人は出かけてみてはいかがでしょうか。
季節毎の旬の地場野菜がふんだんに使用されており、「京都らしい食事がしたい!」という人にもオススメです。
食事だけの利用であっても、別途庭園拝観料が必要になります。
御朱印について
天龍寺の御朱印は1種類です。
「覚王宝殿」の御朱印ですが、スタンプで書き置きの対応になります。
初穂料は200円です。
ただし御朱印帳を頂く場合は手書きで御朱印が授与されます。
手書きの御朱印が欲しい場合は、御朱印帳を手に入れるしかありません。
御朱印は法堂横にある朱印所で頂けます。
天龍寺オリジナルデザインの御朱印帳は、紺地に寺紋である雨竜が入ったデザインです。
サイズは18cm×12cmで、初穂料1200円です(御朱印代込み)。
また御朱印帳が開かないように使用する「御朱印帳バンド」初穂料500円もあります。
達磨がデザインされており、大変人気があります。
アクセス方法
天龍寺には参拝者用駐車場が100台分あります。
一台につき1000円です。
利用は8:30~17:30ですが、閉門時間にあわせ10月21日~3月20日は17:00までになります。
周辺には天龍寺以外にも数多くの有名な寺社仏閣があるため、天龍寺の駐車場を拠点にあちこち参拝に出かけるのに大変便利です。
ただし特別拝観期間など観光ハイシーズンにはかなり混雑しますので、駐車できないこともあります。
公共交通機関を利用する場合、市バス「嵐山天龍寺前」下車すぐ目の前です。
京都バスだと「京福嵐山駅前」下車すぐ目の前です。
電車の場合、京福電鉄嵐山線「嵐山駅」下車ですぐ目の前です。
JR嵯峨野線を利用する場合は「嵯峨嵐山駅」で下車し、徒歩で約14分です。
まとめ
天龍寺の見どころや御朱印についてご紹介しました。
世界遺産の一つである天龍寺では、自然と調和した禅宗の世界を体感できます。
京都五山の第1位であり、他の臨済宗のお寺も見て回る予定がある場合はぜひ一度、天龍寺も参拝してみて下さい。
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