蚕ノ社は神秘のパワースポット!三柱鳥居ってどうなっているの?
京都では古くから養蚕業や機織などがさかんで、数々の豪商も生み出してきました。
蚕ノ社はそんな産業全体の守護神として今なお崇拝を集めていますが、境内には「三柱鳥居」という名のとても不思議な鳥居があります。
いったい蚕ノ社はどんなパワースポットなのか、気になりますよね。
この記事では蚕ノ社に秘められた神秘のエネルギーや三柱鳥居の謎についてご紹介します。
参拝の参考にどうぞ。
なぜ木嶋坐天照御魂神社は蚕ノ社と呼ぶのか
木嶋坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみたまじんじゃ)は通称「木嶋神社」あるいは「蚕ノ社」と呼ばれる神社です。
京都で一番古い神社のひとつと言われていますが、創建された年については604年頃ではないか、いや700年より以前のいつかではないかとハッキリしないようです。
お祀りするのは天之御中主神(あめの みなかぬし のかみ)・大国魂神(おおくにたまのかみ)・瓊々杵尊(ににぎのみこと)・穂々出見命(ほほでみのみこと)・鵜茅葺不合命(うがやふきあえずのみこと)の五柱です。
天の神である天之御中主神、そして月や星を司る神々をお祀りする神社です。
天之御中主神は宇宙を創造した神さまともいわれ、学問や穢れを祓うご利益を授けて下さる神さまでもあります。
また境内には蚕養神社(こがいじんじゃ)が摂社として鎮座しています。
かつてこの地でさかんに養蚕や機織が行われていたためで、木嶋坐天照御魂神社が通称「蚕ノ社」と呼ばれている理由でもあります。
秦氏の氏神と呼ばれていますが、太秦一帯の守護神でもあり、製糸業の方には今でも守り神として篤く信仰されています。
明治期の殖産興業によって財をなした三井家とも関係があるため、蚕ノ社にある三柱鳥居は金運アップのご利益をもたらすともいわれています。
蚕ノ社にある三柱鳥居はここが見どころ!
蚕ノ社の境内にある鳥居は「三柱鳥居」と呼ばれる種類のもので、「京都三鳥居」のうちのひとつに数えられます。
日本全国を探してみても同じようなものは一ケタ台しかなく、とても珍しいものです。
私たちが普段思い浮かべるのは二本足で立つ鳥居ですが、三柱鳥居はその名の通りに三つの柱で構成されており、その中心に石が積み上がっています。
この石の山こそが「磐座」すなわち天の神さまが人間の世界に降臨する場所の目印となっているのです。
しかしなぜ上空から見ると三角形を形成するように鳥居が立っているのかはまだまだ謎とされる部分が多いです。
より宇宙からのエネルギーを受け取るため、あるいはキリスト教における三位一体説ややフリーメイソンとも関係があるなど様々な説が飛び交っています。
日本にキリスト教が伝わる以前からこの地に三柱鳥居が鎮座していたことを考えると、やはり古代の日本人の祈りの形や信仰の在り方に関係がありそうです。
なにはともあれ蚕ノ社は古代より神さまが宿る場所して信仰されており、現在でも三柱鳥居のある場所は空気感が他の場所とは異なります。
神聖な場所のため、竹垣に囲まれ間近まで近寄ることはできませんが、蚕ノ社の境内に足を踏み入れその姿を遠くから参拝するだけでも不思議な力を感じることはできます。
心静かに参拝するようにしましょう。
蚕ノ社で頂ける御朱印
蚕ノ社で頂ける御朱印は1種類です。
社務所で頂くことができ、初穂料300円です。
蚕ノ社オリジナルデザインの御朱印帳は現在のところありません。
蚕ノ社へのアクセス方法
参拝者用の駐車場は2台分なら無料で停められます。
公共交通機関を利用する場合、市バス・京都バスともに「蚕の社」下車ですぐ目の前です。
地下鉄東西線だと「太秦天神川」下車、徒歩8分です。
付近には太秦映画村や広隆寺などがあり、観光はもちろん参拝にも適した場所です。
まとめ
蚕ノ社が宇宙のエネルギーとつながる神秘のパワースポットと呼ばれる由縁についてご紹介しました。
三柱鳥居は1831年頃の再建とされていますが、古代より同じものがあったとされており、なぜこのような特異な形になったのかはまだ謎に包まれた建造物です。
さまざまな説がありますが、まずは参拝して、自分の目でお確かめ下さい。
コメントはこちら