富光寺は淀川区にある札所!御朱印の種類や値段について
大阪市淀川区で最大の仏像をお祀りしているお寺が富光寺です。
各時代の権力者から厚い崇拝をうけてきたお寺ですが、どんなパワースポットなのか気になりますよね。
この記事ではそんな富光寺についてくわしくご紹介します。
御朱印についてもお伝えしますので、参拝の参考にどうぞ。
富光寺の歴史
富光寺(ふっこうじ)は高野山真言宗のお寺です。
山号は「長慶山」です。
ご本尊は阿弥陀如来です。
創建は645年と伝わっています。
開基は天竺から飛来したといわれる法道仙人です。
法道仙人は播州の法華山を拠点とし、真言宗の布教に努めていました。
ある日のこと、いつものように雲に乗って移動していると加島地区から光がさすのを目にします。
そこで阿弥陀仏を彫りその阿弥陀仏を安置するためのお堂を加島地区に建立しました。
これが冨光寺のはじまりとされています。
法道仙人が孝徳天皇の病気平癒祈願を成功させると、その功績により寺領とともに勅額が与えられました。
1207年には布教途中の法然上人が鎌倉幕府からの弾圧によって土佐に流罪になった際に冨光寺に1泊します。
そのとき神崎の遊女に法話を説いた場所としても有名です。
鎌倉幕府の執権、北条時頼も富光寺に参拝に訪れ、大梵鐘を寄進したといわれています。
1541年からは三津屋城を拠点に活動した三好長慶が冨光寺も支配するようになります。
そのため山号が「長慶山」になりました。
豊臣秀吉からも朱印地を授かるなど、多くの権力者の帰依を受けます。
現在では地域の人々が参拝に訪れる、地元に密着したお寺として親しまれています。
住職が育てている縁起物の三鈷の松を材料とした手作りのお守りを希望者に頒布したりととても暖かみのあるお寺です。
松以外にも桜や梅、藤の花などが敷地内で四季折々に咲き乱れるため地元の人々の散歩コースとしても人気です。
また境内にある鎮守社には蛇の神さまをお祀りしています。
熱切不動明王は必勝のご利益を授けてくれる
地蔵堂に安置されている熱切不動明王が1348年よりこのお寺で人々の崇拝を集めてきました。
楠木正成は佐々木秀詮との戦いに際し、冨光寺周辺に陣を構えます。
その際に冨光寺の不動明王に必勝祈願を行い、見事に勝利をおさめたといわれています。
そのため不動明王に祈願すると必勝のご利益を授けて頂けるパワースポットとして知られるようになりました。
さらに必勝祈願だけではなく、当時この付近で流行った熱病をこちらの不動明王が鎮めてくれたといわれています。
熱病に打ち勝つ不動尊という尊敬の意味を込めて「熱切不動明王」と呼ばれるようになったのです。
富光寺の御朱印
冨光寺では1種類の御朱印を頂くことができます。
摂津国八十八ヶ所霊場札所第7番「阿弥陀如来」の墨書きが入ります。
初穂料は300円です。
御朱印は納経所で頂くことができます。
冨光寺オリジナルデザインの御朱印帳は現在のところありません。
摂津国八十八ヶ所霊場には専用の御朱印帳があり、こちらは初穂料2500円です。
専用の御朱印帳で集めると全ての御朱印がそろったときに「満願之証」が頂けます。
摂津国八十八ヶ所霊場専用御朱印帳は富光寺での取り扱いはありませんので、霊場巡りを行う予定がある方は、先に御朱印帳を手に入れてからお出かけしましょう。
アクセス方法
富光寺には参拝者専用の駐車場が約20台分ほど用意されています。
公共交通機関を利用する場合、JR東西線の「加島駅」で下車し、徒歩で約10分です。
まとめ
富光寺についてご紹介しました。
淀川区で最古・最大の仏像が安置される摂津国八十八ヶ所霊場の札所の1つです。
数々の伝説をもつ法道仙人ゆかりのお寺であり、歴代の武将からも厚く崇拝されてきた必勝祈願のお寺です。
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