大阪の霊場巡りにチャレンジ!摂津や河内をまわってみよう
目についたお寺を参拝するのではなく、目的を持って特定の条件に合致する寺社仏閣を参拝してまわることを「霊場巡り」と呼びます。
大阪は古来より政治の中心地がおかれていた関係もあり、数多くの寺社仏閣があるので、霊場巡りも複数あります。
この記事では大阪の中でも特に摂津や河内と呼ばれてきた地域を中心にめぐる巡礼地をご紹介します。
霊場巡りにチャレンジする場合の参考にして下さい。
摂津国八十八ヶ所霊場会
摂津国八十八ヶ所霊場会は江戸時代中期頃、四国八十八ヶ所霊場をモデルに構成された巡礼地です。
88ヶ所の札所があります。
弘法大師信仰に基づく広大な霊場巡りですが、明治期の廃仏毀釈や戦争の影響で多くのお寺が統廃合され一時期は霊場も断絶します。
その後、札所のいくつかを刷新して1980年に再興されました。
北摂エリアだけではなく、大阪・兵庫も巡礼地に含まれています。
各札所で御朱印を頂くことができますが、専用御朱印帳は特定のお寺にしか取り扱いがありませんので注意が必要です。
北摂エリアでは総持寺・久安寺・勝尾寺で、大阪エリアでは四天王寺・正圓寺・太融寺で、兵庫エリアでは須磨寺・中山寺・東光寺で手に入ります。
初穂料は2500円です。
掛け軸に頂くこともできますが、御朱印帳へ頂く御朱印の初穂料は300円ですが掛け軸タイプになると500円になります。
御朱印の受付時間はどのお寺も9:00~16:00です。
行事が行われている場合や、住職が不在の場合は御朱印が頂けない場合もあります。
摂津国三十三ヶ所霊場
他の霊場めぐりと比べるとやや歴史の浅い巡礼地で、1980年に結成されました。
観音菩薩を安置するお寺のうち、大阪府内にある15ヶ所の札所と、兵庫県内にある18ヶ所の札所で構成されています。
札所の多くが新西国三十三ヶ所霊場や摂津国八十八ヶ所霊場会、西国三十三所観音霊場などの札所と重なっています。
そこまで広大に広がった霊場めぐりではないので、初心者にはチャレンジしやすい巡礼地です。
各札所では御朱印を頂くことができます。
摂津国八十八ヶ所霊場めぐり専用の御朱印帳もあります。
河内西国霊場会
かつて河内国と呼ばれていた大阪府東部を中心に構成された観音さまをご本尊とするお寺をめぐる霊場です。
江戸時代に誕生した巡礼地ですが、その後は戦争などの影響により2度ほど断絶し、現在の霊場は1976年に再建されたものです。
そのため江戸時代に作られた当時の札所と現在の札所は若干異なっています。
河内西国霊場は33つの札所と客番が1つ、特別客番が4つのお寺で構成されています。
すべての札所で御朱印を頂くことができ、河内西国霊場めぐり専用の宝印帳か掛け軸があります。
河内飛鳥十五古寺霊場
河内飛鳥十五古寺霊場は15の札所と客番・番外札所が併せて2つから構成されている巡礼地です。
お寺だけではなく神社も客番扱いで含まれています。
名称に含まれている「飛鳥」は奈良県を指すのではなく、「飛鳥時代(6世紀)に開設された寺」を示しています。
そのため全ての札所は大阪府内に存在しています。
霊場としての活動はありませんが、河内国を中心とした古代日本の歴史や文化を知ることができる巡礼地となっています。
まとめ
大阪にある霊場めぐりのうち、摂津国・河内国にかけて札所がある巡礼地をご紹介しました。
大阪府東部と兵庫県にまたがるエリアに存在する霊場巡りが多く、交通の便が良いために初心者でも満願成就が達成しやすいものばかりです。
また歴史や文化が深く、初心者以外も何度でも巡礼してみたくなる魅力がつまっています。
御朱印を実施している巡礼地もありますので、ぜひ御朱印帳を手に入れてコンプリート目指してチャレンジしてみて下さい。
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