東光院・萩の寺は豊中市の巡礼札所の一つ!御朱印の値段や種類とは?
豊中市には「萩の寺」として有名な寺院、東光院があります。
東光院は様々な歴史上の有名人と縁の深いお寺でもあります。
いったいどんな古刹なのか気になりますよね。
この記事では東光院についてくわしくご紹介します。
気になる御朱印についてもお伝えしますので、参拝の参考にどうぞ。
東光院の歴史
東光院(とうこういん)は曹洞宗のお寺です。
山号は「仏日山」です。ご本尊は薬師如来像です。
創建は8世紀頃、行基によるものと伝わっています。
当初東光院は大阪市内に鎮座していましたが、敷地を阪急電車が通るために1914年に現在の位置に移動しました。
行基は移転前の東光院の鎮座していた土地の人たちが風葬を行っていたため、日本で初めて火葬を伝授したといわれています。
その後、火葬を伝授した場所に創建した薬師堂が東光院の前身だと考えられています。
東光院の参詣志納金は1人200円で、萩の庭園や寺院の管理維持費に使用されるそうです。
萩の開花期間中は500円となりますので注意が必要です。
東光院には貴重な仏像がたくさんある
新西国第十二番札所の本尊である十一面観音像は「こより仏像」ともいわれ、身につけた法衣が写経した和紙のこよりで作られています。
この法衣はかつて、無念の内に亡くなった南北朝時代の後醍醐天皇の菩提を弔うために朝廷の女官たちが作ったと言われています。
その後亀姫(徳川家康長女)によって川崎東照宮造営の際に寄贈されましたが、お寺の移設に伴う混乱で仏像も行方不明になってしまいました。
その後の調査で、東光院の十一面観音像こそがこより仏像であることが判明しました。
現在は修復され、最初に作られた法衣は像の胎内に納められています。
現在では女性を守護するご利益を授けて下さる仏像として崇拝を集めています。
また敷地内にある三十三観音堂には川崎東照宮の瑠璃殿から寄贈された厄除薬師如来坐像が安置されています。
この仏像は徳川家康に縁が深く、厄除けのご利益が頂けるほか、国内の各霊場の砂と円坐石があり三十三観音堂に1回参拝すると、各霊場を一巡するのと同じだけのご利益を頂くことができます。
またあごなし地蔵堂では病気平癒のご利益を授かることができます。
なぜ「あごなし」かというと、かつて阿古という人が歯痛に悩んでいたところ、小野篁が世話になっていた阿古に地蔵菩薩像を贈ります。
阿古が仏像に熱心に祈ったところ痛みがなくなったため、「阿古治し地蔵」の名称が変化し「あごなし地蔵」と呼ばれるようになったといわれています。
東光院は勝ち運のご利益が頂ける七福神集印めぐりの寺
東光院は阪急沿線西国七福神めぐりのお寺の1つでで、毘沙門天をお祀りしているお寺です。
西国七福神巡りとは、阪急宝塚線沿線の七福神をお祀りしているお寺の巡礼です。
各寺社か阪急梅田駅・豊中駅・川西能勢口駅の各カウンターで販売されている「大福帳」初穂料300円に御朱印を集めると、阪急のミニチュア電車が手に入ります。
もしくは無料で配布されている宝船のイラストが入った集印台紙に御朱印を頂くと、駅の案内カウンターで金盃がもらえます。
東光院の毘沙門天王は大阪で最も古い西国七福神の札所であり、勝ち運のご利益で古来より知られています。
常勝祈願はもとより、出世開運や「病魔に打ち勝つ」「商売に勝つ」などあらゆる必勝祈願にご利益を発揮するお寺として有名です。
東光院に出かけるなら萩の季節は外せない!
東光院は「萩の寺」という名称で呼ばれるほど萩で有名な寺院です。
歌人の正岡子規や高浜虚子も東光院の萩の景色を詠んでおり、境内にはその句碑が残されています。
萩の花の見頃は秋です。
毎年9月になると東光院では「萩まつり」が開催されます。
大阪みどりの百選に選出されている庭園・萩露園の名称は北大路魯山人によるものです。
そもそもなぜ境内にこれほどの萩が植えられているのかというと、かつて東光院が大阪市内に鎮座してた頃、供花として淀川に群生していた萩の花を霊前にお供えしていたことがその始まりです。
東光院の御朱印の種類や値段について
東光院の御朱印は2種類あります。
「薬師如来」(新西国三十三ヶ所霊場 第十二番)の墨書きと「毘沙門天」(西国七福神 第一番)の墨書きの2種類です。
どちらも納経所で頂くことができます。
受付時間は9:00~17:00(冬期は16:00まで)です。
初穂料はそれぞれ300円です。
東光院オリジナルデザインの御朱印帳は現在のところありません。
ただし新西国霊場めぐり専用の御朱印帳の取り扱いがあります。
アクセス方法
最寄りのインターチェンジは名阪神高速道路「豊中北」もしくは中国自動車道「豊中IC」です。
「豊中北」の方が近く、インターチェンジから東光寺まで車で約5分です。
公共交通機関を利用する場合、阪急宝塚線「曽根駅」で下車、徒歩で約4分です。
まとめ
東光院についてご紹介しました。
萩の名所として数々の歌人に愛されてきただけではなく、勝ち運祈願の西国七福神巡礼札所としても知られているお寺です。
ぜひ一度は萩の季節にお出かけ下さい。
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