国分寺(北区)御朱印の種類や値段とは?仏教の有名人の名がズラリと並ぶ理由とは?
大阪には2つの国分寺が鎮座しています。
そのうちのひとつ、北区の国分寺には仏教の有名人の名がずらりと並んでいます。
なぜなのか気になりますよね。
そしてどんな人たちなのでしょうか。
この記事では国分寺の歴史や御朱印の種類や値段についてくわしくご紹介します。
参拝の参考にどうぞ。
国分寺の歴史
国分寺は655年に創建された真言宗のお寺です。
山号は「護国山」、正式名称は「金剛院 国分寺」です。
天王寺区にも国分寺が鎮座しているため、地名をとって「長柄国分寺」と呼ばれることもあります。
ご本尊は薬師如来です。
孝徳天皇の菩提寺として僧・道昭によって開山した「長柄寺」が、741年になって聖武天皇の国分寺建立の詔によって国分寺という名称に変えられました。
他の地域では新たに国分寺が創建されましたが、財政難だった摂津国ではすでにあった大きなお寺をそのまま使用することにしたともいわれています。
創建以来、歴代の天皇の勅願寺としての役割を持ち地域の人々からも厚い信仰を集めてきました。
国分寺という名称を名乗るほど大きなお寺だった国分寺ですが、大阪の役や明治期の廃仏毀釈、太平洋戦争時の空襲などにより現在の規模に落ち着きました。
現在でもご本尊の薬師如来に病気平癒や心願成就のご利益を授けて頂けるとして多くの人々が参拝するお寺です。
国分寺には空海も関わりがあった?
真言宗のお寺でもある国分寺には、空海が彫ったと伝えられる「赤不動尊」が高野山より移され安置されていました。
しかし太平洋戦争時の大阪大空襲によって本堂共々焼失してしまいます。
そのため現在では空海との縁の深い品を目にすることはできなくなってしまいました。
現在国分寺では様々な仏像の他に、空海を含む「真言八祖」の仏画が収蔵されています。
真言八祖とは「八祖大師」とも呼ばれ、中国から日本へと真言宗の教えを伝えるために尽力した祖師8名を指します。
龍猛菩薩・金剛智三蔵・龍智菩薩・不空三蔵・恵果阿闍梨・善無畏三蔵・一行阿闍梨、そして空海を含めた8名です。
真言宗のお寺にはこの真言八祖の像が納められているところが多いですが、国分寺では仏画がずらりと並んでいます。
真言宗のみならず、日本における仏教の伝播を知ることができる貴重な資料となっています。
国分寺の御朱印
国分寺の御朱印は御詠歌も含めると8種類あります。
「薬師如来」(摂津八十八ヶ所霊場第9番、西国四十九薬師霊場17番)、「宝不動」(近畿三十六不動尊霊場第7番)、「勢至菩薩」(おおさか十三佛霊場9番)とそれぞれの御詠歌になります。
初穂料はそれぞれ300円です。
全ての御朱印は納経所で頂くことができます。
受付時間は9:00~17:00ですが、全て頂くとなると時間がかかりますので時間には余裕を持ってお願いした方がいいでしょう。
国分寺オリジナルデザインの御朱印帳は現在のところありません。
アクセス方法
国分寺は境内に車を停められるスペースがありますが、あまり台数は停められません。
満車の場合は近くのコインパーキングを利用して下さい。
公共交通機関を利用する場合、市営地下鉄谷町線もしくは堺筋線、または阪急電鉄の「天神橋筋六丁目駅」で下車、徒歩で約5分です。
周辺には寺社仏閣が多いので、散策するのも楽しいエリアです。
まとめ
大阪市北区に鎮座する国分寺についてご紹介しました。
天皇の勅願寺としての役割を果たしてきた歴史あるお寺です。
かつては空海が作ったとされる赤不動尊の像が安置されていましたが、戦火に巻き込まれ失われています。
しかし真言宗の歴史を知ることができる真言八祖像など、見どころがたくさんあります。
御朱印の種類も多いですので、参拝に出かける際は時間にゆとりを持っておでかけしましょう。
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