持明院(天王寺区)は復縁のご利益だけではなく縁切りのご利益もある理由とは?
大阪市の天王寺区には四天王寺をはじめ、数多くの歴史ある寺社仏閣が建ち並ぶエリアです。
散策するには最適なエリアですが、「お寺や神社が多すぎてどこに行けばいいのか迷う」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では復縁と縁切りにご利益があると古来より人気を集めている持明院についてご紹介します。
復活させたい恋愛の悩みがある方、なかなか良い出会いに恵まれないとお悩みの方は必見です。
持明院の歴史
持明院(じみょういん)は真言宗のお寺です。
戦火によって史料が失われてしまい、創建のくわしい年数は不明になっています。
古くは文人画家が逗留したことでも有名ですが、やはり戦火の影響で様々な史料が失われています。
山号は「密印山」でご本尊は観世音菩薩です。
現在持明院が鎮座している場所は、もともと豊臣家の重臣として仕えた木村長門守重成の屋敷が建っていた跡地といわれています。
木村長門守重成は豊臣秀頼の幼なじみとしても知られています。
持明院は神仏習合や廃仏毀釈など、時代と共に変遷したお寺の様子を現在まで伝えています。
その他に境内には子育地蔵尊が安置されています。
この子育地蔵尊は子育ての守護はもちろん、子授け・安産祈願にもご利益があると信仰を集めています。
持明院では復縁と縁切りのご利益が同時に頂ける
持明院の敷地内には橋姫大明神・卯之日大明神・二十日大明神が祀られています。
橋姫大明神は宇治から勧請した姫神さまで、古来より縁切りに強力なご利益を授けてくれる神さまとして知られています。
平家物語では嫉妬に狂う鬼のような存在として登場する橋姫ですが、古今和歌集では愛らしい女性の理想像として詠まれるなど様々な伝説をもつ存在です。
卯之日大明神は子だくさん・子孫繁栄の象徴でもあるうさぎをお祀りしています。
そのため縁結びを授かることができるといわれています。
二十日大明神はお稲荷さんを示しており、商売繁盛のご利益があります。
そのためまずは境内の右側に鎮座している橋姫大明神にお詣りして悪縁を断ち切り、次に卯之日大明神に参拝して良縁祈願をお願いすると恋愛運が格段にアップするといわれています。
また持明院は生國魂神社の表参道に面して鎮座しているお寺です。
生國魂神社の境内に鎮座している鴫野神社は縁結びと縁切り祈願にご利益があると人気を集めているお社です。
持明院と併せて参拝しておくと、ご利益が倍増します。
さらに持明院を参拝してか生國魂神社に参拝すると良縁とつながりやすくなります。
困難に思われる復縁を望む場合はぜひとも足を運んでもらいたいエリアです。
縁切りは復縁に必要?
「復縁を希望する場合は、縁切り祈願してしまうとまずいんじゃないか」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし良縁祈願、特に復縁を希望する場合は縁切りは必要不可欠です。
良い縁をつなぐためには、成功を邪魔する悪縁を断ち切っておかなければならないからです。
好きになった人となかなか上手くいかないのは、ひとえに悪縁が絡みついて邪魔をしているせいです。
まずは縁切り祈願をした後に縁結びを行うのがベストですが、別々の場所にお詣りに行くのは正直大変ですよね。
その点、持明院は悪縁切りも良縁祈願も1ヶ所で済んでとっても便利です。
持明院の御朱印
持明院で頂ける御朱印は1種類です。
「大日如来」(摂津国八十八ヶ所霊場22番)の墨書きが入ります。
初穂料は300円です。
寺務所で頂くことができ、受付時間は9:00~16:00です。
持明院オリジナルデザインの御朱印帳は現在のところありません。
アクセス方法
持明院には参拝者用の駐車場はありません。
近くの生國魂神社には参拝者用の駐車場が約20台分ありますので、両方を参拝するのであればこちらを利用させてももらってもいいでしょう。
ただし例祭の時は周辺の道路が通行止めになりますので車での参拝は避けた方がいいです。
公共交通機関を利用する場合、「生國魂神社」バス停下車、すぐ目の前です。
市営地下鉄千日前線だと「谷町9丁目駅」下車、徒歩で約3分です。
まとめ
天王寺区の持明院についてくわしくご紹介しました。
古刹が立ち並ぶ天王寺区の中でも、特に復縁祈願にご利益のあるお寺です。
縁結び祈願もできますが、まずは悪縁を断ち切ってから縁結び祈願を行いましょう。
順番が逆になってしまうと、せっかくの良縁まで裁ち切ってしまいます。
さらに万全を期すのであれば、近くに鎮座する生國魂神社もお詣りしておくと完璧です。
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