太平寺は「十三まいり」のお寺!御朱印はいただけるの
太平寺は昔から「十三まいりのお寺」として人々の信仰を集めてきました。
いったいどんなお寺なのか、また関西以外に住む人にはなじみのうすい「十三まいり」がどんなものなのか、気になりますよね。
この記事では太平寺の歴史やご利益、御朱印についてくわしくご紹介します。
参拝の参考にどうぞ。
太平寺の歴史
太平寺(たいへいじ)は山号は「護國山」です。
ご本尊は虚空蔵菩薩です。
かつて太平寺は真言宗の「隆翔寺」というお寺でしたが、廃寺となり1663年に曹洞宗のお寺として再興されました。
現在は加賀藩大坂蔵屋敷の菩提寺でもあります。
そのため大坂蔵屋敷内に鎮座していた天神宮も太平寺の境内に遷座しており、神仏習合の性格が色濃く残されている寺院でもあります。
ご本尊である虚空蔵菩薩は知恵を授けて下さる仏さまとして知られている他、開運厄除けのご利益があります。
また境内に安置されている北山不動明王は大阪四不動のひとつで、南方を司るお不動さんです。
なぜ南方の守護なのに「北山」と呼ぶのかというと、北山壽安という名の医者が寄贈した仏像だと伝わっているからです。
北山壽安は名医の誉れ高い医者で、その最期は万民救済を願って生きながらにして不動明王像の下に入るという壮絶なものでした。
以来、北山不動明王は病気平癒のご利益を授けて頂けると人々の信仰を集めてきました。
その他にも境内には針塚や筆塚があり、生活に根ざした様々な供養を執り行っているお寺です。
十三まいりとは子どもの成長への感謝と今後を祝う行事
十三まいり(じゅうさんまいり)とは数え年で13歳になったことを祝う習慣です。
関西地方を中心に行われています。
虚空蔵菩薩にお詣りすることで、これまでの無事の成長を感謝すると共に今後の人生の多福を願います。
知恵を授けて下さる虚空蔵菩薩にお詣りすることから「知恵詣り」とも呼ばれています。
なぜ13歳で祝うようになったのかは諸説あります。
虚空蔵菩薩が数多くの仏さまの中で13番目に誕生したためであるとか、かつては男の子の半元服を数え年の13歳で祝ったためなど様々です。
太平寺のご本尊は虚空蔵菩薩であることから、大阪では「十三まいりといえば太平寺」といわれ多くの参拝者が訪れています。
江戸時代にはすでに十三まいりのお寺として人気を集めていました。
十三まいりはかつては旧暦3月13日前後に行われていましたが、現在では七五三シーズンと同じ時期に行うケースも増えています。
太平寺では3月13日と3月の第2土曜・日曜、そして4月13日と4月の第2土曜・日曜に十三まいりが行われます。
この日には子どもが生涯使用することになる数珠を購入し、「十三智菓」を境内で買い求めます。
十三智菓とは13種類のお菓子の詰め合わせで、家族みんなで子どもが無事に13歳を迎えたことをお祝いしながら食べるおめでたいものです。
希望する場合は3月・4月以外にも十三まいりは可能ですが、その場合は事前に予約が必要になります。
太平寺の御朱印
太平寺には2種類の御朱印があります。
「北山不動明王」(大阪四方不動霊場)の墨書きと、「虚空蔵菩薩」(おおさか十三仏霊場第13番)の墨書きの2種類です。
それぞれ初穂料は300円です。
御朱印は寺務所で頂くことができます。
太平寺オリジナルデザインの御朱印帳は現在のところありません。
アクセス方法
太平寺には参拝者用の駐車場がありません。
車で参拝する場合は、周辺の有料駐車場を利用するようにしましょう。
公共交通機関を利用する場合は、市営地下鉄谷町線だと「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」下車、出口から出てすぐ目の前です。
市バスだと「天王寺警察署前」バス停下車、徒歩で約2分です。
まとめ
十三まいりで有名な太平寺についてご紹介しました。
ご本尊の虚空蔵菩薩は知恵を授けて下さる仏さまで、数え年で13歳になった子どもの今後を祝う「十三まいり」に最適なお寺です。
また虚空蔵菩薩以外にも不動明王像が安置されており、こちらも人々からの崇拝を集めています。
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