瓢箪山稲荷神社の辻占いとは?ご利益・お守り・おみくじ・アクセス情報について
日本全国あちこちで信仰されている神社といえば「お稲荷さん」ですよね。
商売繁盛を司るだけあって、古来より経済の中心地として栄えてきた大阪には数多くの稲荷社があります。
中でも瓢箪山稲荷神社はいにしえの辻占を現在にも伝える神社として有名です。
いったいどんな神社か気になりますよね。
この記事では瓢箪山稲荷神社の辻占いやご利益、お守り、おみくじ、御朱印、アクセス情報などくわしくご紹介します。
参拝の参考にどうぞ。
瓢箪山稲荷神社は縁結び・商売繁盛のご利益を頂けるパワースポット
御祭神は若宇迦乃賣命(わかうかのうめ)です。
若宇迦乃賣命は縁結びと商売繁盛のご利益をもたらす神さまとして信仰を集めています。
宇迦之御魂神もしくは保食神と呼ばれる穀物や食べ物を司る神さまと同一視されることもある存在です。
社殿によると、天下人・豊臣秀吉が大阪城を築城する際に伏見城から「ふくべ稲荷」を勧請し1854年に創建したとされています。
その際、金の瓢箪を境内に埋めたといわれています。
大阪城の東南を守護する神社と見なしていたんだとか。
ふくべとは瓢箪を意味する言葉です。
また瓢箪山稲荷神社が鎮座する瓢箪山と呼ばれる丘には、6世紀頃の古墳時代に作られたと推測される双円墳があります。
その形がひょうたんに似ていることから「瓢箪山」と呼ばれるようになったと考えられています。
瓢箪は豊臣秀吉を示す馬印としても有名です。
豊臣秀吉は戦に勝つ毎に旗に描く瓢箪の数を増やしていったことから「千成瓢箪」とも呼ばれ、出世や開運、金運アップのシンボルとしても知られています。
また境内には複数の境内社があり、様々な神さまをお祀りしており種類豊富なご利益を祈願することができます。
瓢箪山稲荷神社は恋の辻占で有名
もともと「辻占い」とは、江戸時代に流行したものです。
そのはじまりはさらに古く、万葉集の時代から存在していたともいわれています。
文字通り「辻に立って通行人の会話から占う」もので、かつては夕方に行うものでした。
「辻」は「六道が辻」という言葉もあるように、古来より異界に近い場所と考えられていました。
そのため辻で交わす言葉には神の言葉が宿ると考えられていたのです。
明治期に入り、瓢箪山稲荷神社の宮司さんがこの風習をもとに「恋の辻占」を創始したところ、よく当たると全国的に有名になり「辻占の総本社」として知られるようになりました。
現在もこの辻占いを目当てに全国から参拝者が集まってきます。
辻占いは初穂料3000円で、次のような手順で行われます。
①本殿に参拝し、願い事を心の中で祈る
②辻占い用のおみくじをひく
③東参道入り口にある占場に向かい、気持ちを鎮めてから正面を向き、通行人をよく観察する
④社務所に戻り、宮司さんに観察した結果を伝え、占ってもらう
「辻占い」と呼ぶので、肝心なのは「通行人の観察」になります。
左右どちらから来た通行人でもいので、おみくじでひいた番号と同じ順番で通りかかった人をよく観察します。
たとえば「3」の数字をひいたら、3番目に通りかかった人の性別、年齢、持ち物、連れがいるかどうか、どんな会話があったのか、どの方角に歩き去ったのかなどを観察するのです。
宮司さんの家に伝わる占術によって、観察結果から占ってもらえます。
瓢箪山稲荷神社のおみくじ
3種類のおみくじ「辻占おみくじ3点セット」が人気を集めています。
どんなおみくじかというと、次のような3種類が入っています。
・おみくじ
他の神社のおみくじと同様に、用紙に占いの結果が記載されています。
・やきぬき
用紙の中央につがいのキツネに囲まれた「火」の文字が入っています。
この「火」の文字に線香の火をあてます。
すると火が走り、用紙に印刷された言葉のどれかを囲むようにして焼き抜きます。
このときに囲まれた言葉が辻占の結果というわけです。
・あぶりだし
コンロやろうそくの火に用紙をかざし、文字が浮かび上がるまでよく用紙を揺すります。
十分に用紙が熱されると辻占の結果が浮かび上がります。
用紙が冷めると文字はまた見えなくなりますが、内容をもう一度確かめたい場合はまた用紙を炙ると文字が浮かび上がってきます。
この他にも「福笹」と呼ばれるおみくじも人気です。
こちらは五行思想に基づき五色の瓢箪型の最中の皮の中におみくじの用紙が入っています。
瓢箪山稲荷神社のお守り
和紙で作られた「安産子授御守」初穂料800円が人気です。
丈夫な和紙で作られており、肌身離さず持ち歩くことでご利益を授かることができるといわれています。
またお稲荷さんのお遣いであるキツネが子煩悩であることから、子どものご加護を頂く「こども御守り」初穂料500円も人気があります。
5色の中から選ぶことができ、こどもの成長や健康祈願はもちろん、通学や通園時の安全祈願のご利益を授かることができます。
瓢箪山稲荷神社の御朱印
瓢箪山稲荷神社の御朱印は1種類です。
社名と「河内国辻占総本社」の墨書きが入ります。
初穂料は300円で、社務所で頂くことができます。
瓢箪山稲荷神社オリジナルデザインの御朱印帳は現在のところありません。
アクセス方法
瓢箪山稲荷神社には参拝者用の駐車場はありません。
車で参拝する場合は周辺のコインパーキングを利用しましょう。
公共交通機関を利用する場合、近鉄奈良線「瓢箪山駅」で下車、徒歩で約3分です。
まとめ
辻占で有名な瓢箪山稲荷神社についてご紹介しました。
豊臣秀吉の馬印として有名な瓢箪にまつわる伝説を持つ神社ですが、現在でも辻占いを行っている珍しい神社としても人気を集めています。
縁結び祈願や迷い事・困り事があるときにはぜひ参拝してみて下さい。
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