歯神社の祭が面白い!網敷天神社との関係やお守りについて解説
繁華街の真ん中にある神社は商売繁盛の神さまであることが多いのですが、梅田の繁華街中央に鎮座する歯神社はとても珍しいご利益をもたらしてくれる神社として有名です。
いったいどんな神社か気になりますよね。
この記事では歯神社のご利益や面白いお祭り、綱敷天神社との関係やお守りなどについてくわしく解説します。
私たちの生活に欠かせないご利益が頂ける神社です。
ぜひご一読下さい。
歯神社と綱敷天神社の関係
歯神社ははがみさんこと「歯神大神」をお祀りする神社です。
もともとは独立した神社でしたが、明治時代に入ってから綱敷天神社の末社となりました。
歯神社は歯の痛みや治療のご加護を授けて下さるほか、「心を磨く」ご利益も頂けるといわれています。
また自分にとっての理想的な歯医者さんと巡り会うための縁を繋いで下さいます。
加えて歯神社にはかつて宇賀御魂神(うかのみたまのかみ)がお祀りされていました。
宇賀御魂神といえば商売繁盛のご利益でも知られている神さまです。
歯医者さんや歯科技工士、歯ブラシや歯磨きに関する産業の商売繁盛や資格合格にもご利益があるということです。
そのため歯科衛生関係者はもちろん、歯の治療中の人、歯の健康が気になる人からも信仰を集めています。
歯神社ではなぜ歯のご利益を頂けるの?
もともと歯神社にお祀りしていたのはお稲荷さんの名称で知られる宇賀御魂神です。
現在神社が鎮座する場所にあった巨石には神さまが宿っていると人々からの信仰を集め、後に稲荷信仰と結びついて宇賀御魂神としてお祀りするようになったのです。
あるとき淀川が氾濫し、梅田一帯が危機に晒されました。
しかし御神体である巨石がその氾濫を歯止めしたことから、「歯止めの神さま」としてますます信仰を集めるようになったのです。
そして「歯止め=歯痛止め」にも効果があると信じられるようになったのです。
さらに太平洋戦争では大阪も空襲により甚大な被害を受けますが、歯神社一帯は戦火を免れています。
これも「歯止めの神さま」のご利益であると、ますます信仰を集めるようになりました。
歯神社の本殿前には石が安置されていますが、この石こそ御神体である巨石の一部だといわれています。
この石をなで、自分の歯をなでると痛み止めや歯の健康に効果があるとか。
歯神社に参拝したら、忘れずにこの石もなでておきましょう。
歯神社のお祭り
歯神社の例祭は「歯ブラシ感謝祭」とも呼ばれる大変珍しいものです。
毎年6月4日に行われ、歯の健康を祈願するご祈祷の後は歯ブラシの供養が行われます。
古くなった歯ブラシを歯の神さまにお返しし、新しい歯ブラシを授与していただくのです。
先着順でお祓いを執り行った後の歯ブラシが頒布されます。
神事は11:00~11:30に行われていますが、歯ブラシの無料頒布のための整理券が神事の前に配られますので早めに出かけた方がいいでしょう。
また無料頒布に間に合わなかった場合は、ご祈祷済みの歯ブラシが初穂料500円(3本入り)で授与していただけます。
なお歯の健康祈願については、御旅社でご祈祷を受けることができます。
ご祈祷は全て事前予約制ですので、「歯の手術の前に、絶対成功するように祈願しておきたい」「歯の矯正前に神さまにご挨拶したい」という方は御旅社まで電話連絡しておきましょう。
歯神社のお守り
歯神社では歯の健康祈願になる「歯神守」初穂料500円が人気です。
本社である綱敷天神社の御祭神が菅原道真公のためか、縁の深い梅の花があしらわれた可愛らしいデザインです。
また歯医者などの国家試験突破を狙うのであれば「勧学守」初穂料500円がオススメです。
また歯神大神のご加護が頂ける神札もあります。
ただし歯神社には社務所がありませんので、お守りは近くにある御旅神社で頂く必要があります。
歯神社と御旅神社は同じ綱敷天神社の末社です。
御旅社の神職の方に頂くわけですが、忙しく不在がちなので平日は頂けない確率が高いです。
土日の13:00~17:00には社務所に神職の方がつめていることが多いので、確実にお守りを手に入れるためには土日の午後に御旅社まで出かけた方がいいでしょう。
歯神社の御朱印
歯神社には御朱印が1種類あります。
歯の形のイラストがあしらわれる、とても珍しい御朱印です。
御朱印もお守りと同じく御旅社で頂きます。
御旅神社では歯神社の他に御旅社・綱敷天神社の3つのお社の御朱印が頂けます。
初穂料はそれぞれ御朱印帳に頂くと300円、書き置きタイプは500円です。
歯神社オリジナルデザインの御朱印帳は現在のところありません。
アクセス方法
歯神社は大阪梅田駅の裏手に鎮座していますので、公共交通機関を利用して梅田駅からは徒歩で移動した方がアクセスしやすいです。
阪急梅田駅の中央改札口を出たらHEP FIVE(赤い観覧車が目印の建物)側の出入り口を通りEST側を進むと高架下に赤い小さな鳥居が見えます。
こちらが歯神社になります。
まとめ
歯神社についてくわしくご紹介しました。
珍しい歯ブラシへの感謝祭があるほか、歯の健康や歯に関わる職業の人たちの商売繁盛を司っている神社です。
授与品は同じ綱敷天神社の末社である御旅社で頂けますので、こちらもあわせて参拝しておきましょう。
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