犬鳴山七宝瀧寺のご利益とは?御朱印・お守りとご開帳のタイミングについて

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犬鳴山七宝瀧寺のご利益とは?御朱印・お守りとご開帳のタイミングについて

近畿地方には古代の修験道の修行場が数多く残されています。

大阪府泉佐野市にある犬鳴山七宝瀧寺はそんな修行僧たちにとっての聖地の一つとして知られています。

また修行僧だけではなく、多くの人々からの信仰を集めてきたお寺でもあります。

一体どんなご利益を授かることができるのか気になりますよね。

この記事では犬鳴山七宝瀧寺のご利益やアクセス方法、御朱印などについてくわしくご紹介します。

犬鳴山七宝瀧寺は心願成就のご利益あり

犬鳴山七宝瀧寺は山号が「犬鳴山」(いぬなきさん)で真言宗のお寺です。

お寺の言い伝えによると661年に役小角によって創建されました。

以来、修験道の修行場として栄えました。

現在でも修験道の修行を体験できます。

通常これらの修行は女人禁制なのですが、こちらでは珍しく女性も参加できるほか、国外からの参加者も多く国内外でも評価が高いお寺です。

七宝瀧寺(しっぽうりゅうじ)のご本尊は倶利伽羅不動明王です。

寺名に「瀧」の名称が入っていますが、これは雨乞い祈願を成功させた折に淳和天皇より寺名が贈られたためとされています。

ご本尊の倶利伽羅不動明王は雨乞いだけではなく、様々な願い事を叶えてくれると古来より信仰を集めてきました。

ご本尊は別名「運もらい不動」とも呼ばれており、開運のご利益を授かることができます。

また境内には難切り不動など災難除けのご利益を授けて下さる不動明王も安置されており、災いを裁ち切り開運を授かることができるパワースポットでもあります。

犬鳴山七宝瀧寺に残る数々の伝説

古来より聖地として信仰を集めてきた犬鳴山七宝瀧寺には数多くの伝説が残されています。

どんな伝説があるのかご紹介します。

義犬伝説

山号「犬鳴山」の由来となった伝説です。

ある猟師が犬を連れて鹿狩りに出かけたところ、せっかく鹿を見つけたのに犬が吠えだしたために逃がしてしまいます。

怒った猟師は犬を斬りつけますが、実は犬が吠えたのは猟師に襲いかかろうとした蛇を威嚇したせいでした。

この世の無常を嘆いた猟師は出家して七宝瀧寺の僧となり、愛犬の菩提を弔います。

この話を知った宇多天皇はいたく感銘し、「犬鳴山」の山号を贈ったとされています。

境内には「義犬の墓」が今でも残されています。

空海の祀った七福神

境内には七福神堂が鎮座しています。

お祀りするのは布袋尊です。

これは犬鳴山七宝瀧寺を空海が訪れた際に安置したものと伝わっています。

七つの瀧

犬鳴山七宝瀧寺の境内には「七宝」が示すように七つの瀧が流れています。

雨乞い祈願の伝説が残るように、水不足の際にも枯れることなく流れる瀧は仏の慈悲であると信仰の対象となってきました。

それぞれ行者の瀧・千手の瀧・両界の瀧・塔の瀧・弁天の瀧・布引の瀧・固津喜の瀧という名称がついています。

中でも行者の瀧は滝行の場として知られ、現在でも多くの人々が修行に利用しています。

志津の涙水

飲むと心願成就のご利益を授かることができるとされる霊水です。

かつて朝廷に仕えていた志津という女性は修行僧に恋をしますが、修行僧は仏門に仕える身だったため女性の気持ちに応えることなく犬鳴山へと籠もってしまいます。

志津は僧を追いかけ山中へ入り込み、険しい山中でそのまま息絶えてしまいます。

志津が息を引き取った場所からは湧き水があふれだし、いつからか人々に「志津の涙水」と呼ばれ、霊験あらたかな霊水として知られるようになりました。

犬鳴山七宝瀧寺のご開帳はタイミングに注意

犬鳴山七宝瀧寺のご本尊・倶利伽羅不動明王は秘仏とされており、ご開帳は12年に一度、それもほんの数日だけです。

普段はレプリカを拝観することしかできません。

最近のご開帳は2017年の9月17~19日でした。

次回のご開帳は2029年の予定です。

犬鳴山七宝瀧寺のお守り

犬鳴山七宝瀧寺の倶利伽羅不動明王はさまざまな願い事を叶えてくれる存在だけあり、様々な種類のお守りがそろっています。

初穂料500円ほどですので、叶えたいお願い事のお守りを手に入れましょう。

最も人気があるのは災難除けのお守りです。

また肉球の形をした根付け型のペットお守りも人気があります。

犬鳴山七宝瀧寺の御朱印

犬鳴山七宝瀧寺の御朱印は通常、3種類が頂けます。

「大瀧不動」の御朱印、「神変大菩薩」の御朱印、そして南海沿線七福神のひとつである「布袋尊」の御朱印です。

それぞれ初穂料300円です。

ご開帳の期間だけ授与される御朱印もあります。

御朱印は全て寺務所で頂くことができます。

犬鳴山七宝瀧寺オリジナルデザインの御朱印帳は現在のところありません。

アクセス方法

犬鳴山七宝瀧寺には参拝者専用の駐車場が約50台分あります。

公共交通機関を利用する場合、犬鳴山行バスを利用して終点で下車、徒歩で約10分です。

バスは南海本線「泉佐野駅」もしくはJR阪和線「日根野駅」から出ています。

犬鳴山全体がハイキングコースとしても人気があり、四季折々の自然の美しさを堪能できます。

参拝の際は歩きやすい靴でお出かけ下さい。

まとめ

犬鳴山七宝瀧寺についてご紹介しました。

あらゆる願いを叶えてくれるという倶利伽羅不動明王が安置されており、災難を除き開運を呼ぶパワースポットとして知られています。

ただしご本尊は秘仏で12年に一度しかご開帳がありません。

普段はレプリカを拝観できるほか、犬鳴山七宝瀧寺の敷地内には数多くの伝説が眠っており、いつ参拝に出かけても新たな発見があるお寺です。

何度も足を運んでみて下さい。

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