四天王寺はご利益のあるパワースポット~五重塔や歴史やお守りについて

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四天王寺はご利益のあるパワースポット~五重塔や歴史やお守りについて

飛鳥寺と並び日本最古のお寺として知られる四天王寺は、パワースポットとしても知られています。

歴史あるお寺ですが、いったいどんなご利益があるのか知らないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、そんな四天王寺の歴史から気になるご利益、五重塔などの建築物の見どころや御朱印などについてくわしくご紹介します。

四天王寺の歴史

四天王寺(してんのうじ)は593年に創建されたと伝わるお寺で、山号は荒陵山です。

ご本尊は救世観音菩薩です。

かつて聖徳太子が戦いの際に、「この戦いに勝利できたら四天王をお祀りする寺院を建てます」と神仏に祈りを捧げ、無事に勝利したために建立したと伝わっています。

聖徳太子といえば蘇我氏と並んで、日本に仏教を広めた功労者のひとりです。

そのため四天王寺は特定の宗派に属することなく独立した存在として古来より人々の信仰を集めてきました。

創建当時は聖徳太子が祈願した仏教の四天王「持国天・増長天・広目天・多聞天」をご本尊としていたようですが、時代が下るようになると救世観音菩薩をご本尊とするようになりました。

救世観音菩薩は聖徳太子の化身として後世では崇拝を受けるようになったため、四天王寺でも聖徳太子ゆかりのお寺ということで救世観音菩薩をご本尊とするようになったのでしょう。

四天王寺の見どころは五重塔

お寺の敷地内にはいろいろな建物が建ち並んでいますが、これらの配置は仏教の世界観を表しています。

そのため、お寺の創建に関わった人たちがどのように仏教をとらえているのかが反映されることになります。

四天王寺は日本最古のお寺のひとつということもあり、他のお寺の配置にも影響を与えた「四天王寺式伽藍」と呼ばれる配置になっています。

四天王寺式では南から北に向かって直線上に中門・五重塔・金堂・講堂と並んでいます。

真横から見ると全ての建物を目にすることができるつくりです。

仏さまの教えを一直線にうけることができるとされる他、日本の文化を諸外国にアピールする目的があったためこのようなつくりになったのではないかとする説もあります。

仏教がただの人々の心の支えとなっていただけではなく、高度な文化の象徴として政治的な意味を持っていたという歴史を知る上でも貴重なつくりとなっています。

五重塔・金堂・講堂は拝観料300円が必要です。

四天王寺の見どころは数多くありますが、中でも五重塔は四天王寺の由来となった四天王の木造が安置されています。

五重塔の建物の礎石心柱には仏舎利(お釈迦様の遺骨)と聖徳太子の遺髪が納められています。

聖徳太子にゆかりの地を巡る人には見逃せないスポットです。

四天王寺の御朱印

四天王寺の御朱印は全部で18種類と豊富です。

そのうち墨書きは同じものの、右端にくる文字だけが異なるものもあります。

また御詠歌も6種類あります。

御朱印の種類は次の通りです。

①「大悲殿」

大日本佛法最初・新西国三十三観音霊場第一番・河内飛鳥古寺霊場第一番・神仏百五十霊場大阪二番・摂津八十八ヶ所霊場第二十五番・摂津三十三観音霊場第三十三番・四国八十八ヶ所霊場番外・西国三十三観音霊場番外

②「聖徳太子」

なにわ七幸めぐり

③「西山国師」

西山国師十六霊場客番

④「布袋尊」

大阪七福神霊場・西国新西国七福神

⑤「薬師如来」

西国薬師四十九霊場第十六番

⑥「三面大黒天」

⑦「役優婆塞」

役行者めぐり役行者

⑧「普賢菩薩」

おおさか十三佛霊場第四番

⑨「円光大師」

法然上人二十五霊場第六番

⑩「亀井不動尊」

近畿三十六不動尊霊場第一番

全ての御朱印は、納経所で頂くことができます。

納経所は極楽門から入って北側にあります。

御朱印は1つにつき初穂料300円です。

受付時間は季節によって異なるため注意が必要です。

4~9月は8:30~16:30、10~3月は8:30~16:00までとなっています。

御朱印の種類が非常に多いですので、全て欲しい場合はかなりの待ち時間を覚悟しておきましょう。

御朱印の受付窓口は全部で3ヶ所ありますが、曜日などによっては1ヶ所しかあいていない場合もあり、その場合も待ち時間があります。

四天王寺オリジナルデザインの御朱印帳は1種類あります。

寺紋と寺名が入ったシンプルなデザインで、初穂料は1200円です。

また四天王寺には境外に庚申堂とよばれる施設があります。

四天王寺からは約500mほど離れていますが、こちらでは「青面金剛童子」の御朱印を頂くことができます。

四天王寺に関する御朱印をコンプリートしたい場合は庚申堂にも足を運んでみて下さい。

四天王寺のお守りのおすすめ

四天王寺では種類豊富なお守りを授与しています。

最も人気があるのは「太子2歳まもり」初穂料500円です。

「なぜ2歳の聖徳太子なのか」と思う方もいらっしゃるでしょう。

聖徳太子には馬小屋で生まれたり多くの人の話を同時に理解したりと様々な伝説が残っていますが、「2歳の頃にお釈迦様の命日に南無仏と唱えた」という伝説もあります。

それだけ仏教に深く帰依していたということですが、大人顔負けの聡明さを持っていたという逸話でもあります。

それにちなみ、子供の無事の成長や聡明に育つようにというご利益を授かることができるお守りとして人気があります。

また聖徳太子は大工の守護神としても知られています。

国内外に技術の高さをアピールした四天王寺の建立などに関係しているためです。

四天王寺では11月のみL字型の定規を象った工事安全・技術向上のお守り「曲尺太子守」を初穂料1000円で頒布しています。

またお守りではありませんが、御朱印のうち「三面大黒天」は「子孫繁栄・福徳智慧・商売繁盛」のご利益を授かることができると人気を集めています。

たくさんある御朱印のうち、いくつかに絞って貰いたいとお考えの方は参考にして下さい。

アクセス方法

四天王寺には参拝者専用の駐車場がありません。

車で参拝する場合には周辺にあるコインパーキングを利用しましょう。

四天王寺周辺は繁華街と言うことあり多くの駐車場がありますが、四天王寺で縁日が開かれる日はかなりの混雑となり、駐車場が満車ばかりという事態もありえます。

縁日の日には公共交通機関を利用した方が便利です。

公共交通機関を利用する場合、近鉄南大阪線「あべの橋駅」下車、徒歩で約15分です。

JR大阪環状線を利用すると「天王寺駅」から徒歩で約12分です。

まとめ

子孫繁栄や福徳智慧、技術向上のご利益を授かることができる四天王寺についてご紹介しました。

日本で仏教を広げていくのに尽力した聖徳太子にゆかりのあるお寺です。

信仰の場としてだけではなく、歴史的な意義も詰まったお寺になります。

ぜひいちどお出かけ下さい。

四天王寺はかなり広いので、時間に余裕を持って参拝する事をおすすめします。

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