南城市・受水走水の伝説とは?二つの水の意味や行き方について解説
南城市にはアマミキヨに関連する数々の伝説が眠る場所でもあります。
中でも受水走水は沖縄で人々が繁栄することができた理由となる伝説が残るパワースポットです。
この記事ではそんな受水走水に眠る伝説についてくわしくご紹介します。
独特な名称の意味についても解説しますのでご覧下さい。
受水走水は稲作発祥の聖地
東御廻いの拝所のひとつである受水走水(うきんじゅはいんじゅ)は沖縄で初めて稲作がはじまった発祥の地として信仰されている聖地です。
「受水」「走水」と呼ばれる2つの泉が隣り合って存在し、周辺には水田の他にも祈りを捧げるための拝所があります。
拝所には神さまに祈りを捧げる依り代となるイビ石とみられる三角形の石が鎮座しています。
琉球王国時代には国王や聞声大君が定期的に巡礼の訪れていましたが、現在でも地域の人々によって熱心に拝まれているパワースポットでもあります。
毎年、旧正月の初午の日には「親田御願」と呼ばれている田植え行事が行われています。
琉球国王が祈りを捧げたのは2つの泉のうち、西側にある「受水」の泉だといわれています。
「受水」は穏やかな流れの水という意味を持つ言葉で、その名の通り御穂田に向かいあって鎮座しています。
一方「走水」には早く流れる水という意味のとおり、勢いがあります。
受水走水に残される伝説
稲作発祥の地と呼ばれている受水走水ですが、その始まりについては2つの伝説があります。
どんな説があるのかご紹介します。
天上からもたらされた説
受水走水の近くには、沖縄本島で初めてアマミキヨが足を踏み入れたとされる上陸ポイント、ヤハラヅカサや旧住宅があったとされる浜川御嶽などがあります。
アマミキヨはしばらく旅の疲れを癒やした後、この受水走水に天上世界から持ち帰った稲穂を植えたとされる伝説が残っています。
鶴によって偶然にもたらされた説
稲穂をくわえて飛んでいた鶴が受水走水のあたりまでやってきた際に、暴風雨に巻き込まれました。
鶴は新原のカラウカハに稲穂ごと落下してしまい、稲穂からは芽が出て周辺で稲作が偶然始まりました。
やがてアマミキヨはその稲穂を受水走水に移し、稲作が広がっていったとする伝説が残されています
受水走水への行き方
住所は「沖縄県南城市玉城百名1681」です。
那覇空港から受水走水までは約24㎞、車では約50分ほどです。
専用の駐車場が葉ありませんが有料のコインパーキングはいくつかありますのでこちらを利用しましょう。
最寄りのインターチェンジは「南風原南IC」で、国道331号線を新原方面に向かって進みます。
公共交通機関を利用する場合、路線バス・39番百名線「新原ビーチ」バス停下車で徒歩約10分です。
まとめ
沖縄における稲作発祥の地という伝説をもつパワースポット、受水走水についてご紹介しました。
受水・走水という名称には水の流れを示す言葉が使用されており、その名の通りふたつの泉から構成された聖地です。
人々が生活していく上で欠かせない食糧の確保手段を沖縄に広めた伝説の地ということで、琉球王国時代から人々に崇拝を受けてきた場所です。
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