京都御所と京都御苑の違いってわかる?一般公開はされてるの?
地図を見てみると、同じ京都市上京区内に京都御所と京都御苑があります。
両者の違いはご存じですか。
また京都御所は一般公開されているのか気になりますよね。
この記事では京都御所と京都御苑の違いや京都御所の拝観方法までくわしくご紹介します。
京都観光の参考にどうぞ。
京都御所は家で京都御苑は庭
京都御所周辺を歩いて、「さすがは天皇のお住まい、広いなあ!」と延々と続く塀に感心したことがある人も多いのではないでしょうか。
じつはそれ、京都御苑かもしれません。
京都御苑は京都御所を含む広大な庭で、その敷地内には京都御所をはじめ貴族の邸宅や厳島神社、白雲神社、宗像神社などの神社も建ち並んでいます。
つまり京都御所とは天皇の家、京都御苑は天皇の庭なのです。
ところがみなさんもご存じの通り、明治維新によって天皇のお住まいは東京に移りました。
それに伴い公家や宮家も東京へとお供するように引っ越し、かつての天皇の庭や公家の屋敷は公園として一般に開放されるようになったのです。
公園として一般開放されたせいか、京都御所は宮内庁の管轄になりますが、京都御苑は環境省の管轄です。
京都御苑の広さはなんと約65ヘクタールです。
一方で京都御所は約11万㎡ですので、どれだけ京都御苑が広大か分かります。
その広大な敷地には多種多様な動植物が生息し、稀少な種も存在する命のゆりかごです。
京都御所の拝観方法について
京都御所は事前申し込みが必要で、申し込み不要の特別公開が行われる春と秋には毎年大混雑となっていました。
ところが2016年から一般公開に踏み切るようになり、1年を通して申し込み不要で拝観することが可能になりました。
これまで「申し込んでないから拝観できない」「申請が面倒でなかなか拝観にいけない」と思っていた人には朗報です。
拝観できない日は月曜日と行事が行われる日、そして年始年末(例年12月28日~1月4日くらい)です。
拝観料は無料です。
拝観受付可能な時間帯は季節によって異なります。
4月~8月は9:00~16:20、10月~2月は9:00~15:20、9月・3月は9:00~15:50までです。
京都御苑ほどではありませんが京都御所も広大で、見学には少なくとも60分ほど必要です。
京都御所の見どころ
現在の京都御所にある建物はそのほとんどが1855年に再建されたものです。
江戸時代の建築になりますが、一部の建築物は平安時代の様式を残していますので当時を偲ぶことはできます。
見どころはなんといっても国家の最重要儀式が行われていた紫宸殿です。
即位の儀式にも使用される天皇のための座席、御帳台を常時見ることが出来ます。
今上天皇の即位の儀式は東京で行われましたが、その際には京都から御帳台を移動させて使用しました。
また天皇に謁見するための人々のための控え室であった諸大夫の間にはそれぞれ名称がついていますが、その部屋ごとに異なる障壁画から名称がとられています。
他にも歴史の教科書でおなじみの大政奉還後の政治について意見交換が行われた「小御所」もあります。
また京都御所には6つの門があり、それぞれ用途が異なります。
一般公開でくぐるのは清所門ですが、天皇だけが使用できる門が建礼門です。
最近では各国の首脳など国賓の出入りにも使用されているようです。
門の作りを見ても別格であることが分かります。
京都御所に御朱印はあるの?
京都御苑内にある神社ではそれぞれ御朱印を頂くことができます。
では京都御所はというと、残念ながらありません。
京都御所は天皇のお住まいなので、御朱印を授与する理由がないですから仕方ありません。
ただし記念スタンプはあります。
売店で貰うことが出来ますので、京都御所見学の思い出にどうぞ。
アクセス方法
京都御苑の利用者向け駐車場がありますので、京都御所の見学の場合はこちらを利用しましょう。
駐車場は2箇所あり、普通自動車一台につき3時間までは500円です。
その後1時間ごとに100円加算されます。
また時代祭や葵祭が開催される期間は観光バスのために駐車場が使用され停められる台数に制限がでる他、かなりの人出となりますので駐車場が利用できない場合もあります。
公共交通機関を利用する場合、市バスだと「烏丸今出川」下車で徒歩5分です。
地下鉄烏丸線を利用すると「今出川駅」下車、徒歩で約5分です。
まとめ
京都御所と京都御苑の違い、そして一般公開についてご紹介しました。
京都御苑は天皇のお庭で、その一角に家である京都御所があります。
京都御所は最近になって予約なしでも拝観できるようになりました。
ただし手荷物検査は行われます。
場所も広いですので、時間には余裕を持ってお出かけ下さい。
コメントはこちら