壬生寺といったら新撰組!見どころや御朱印についてご紹介

壬生寺と聞くと真っ先に新撰組の名を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
2017年には人気漫画ワンピースとコラボレーション企画が行われ、剣豪ゾロにちなんだ巨大絵馬や限定御朱印が頒布され話題になりました。
そんな壬生寺ですが、古くから様々なご利益を授かることができるお寺として熱心に信仰されてきたお寺でもあります。
この記事では壬生寺の見どころや御朱印についてご紹介します。
壬生寺の歴史について
壬生寺が創建されたのは991年といわれています。
園城寺(滋賀県)の僧・快賢が母親を弔う菩提寺として創建したのがそのはじまりです。
律宗のお寺で、ご本尊は地蔵菩薩です。
その他にもさまざまなご利益を授けて下さる仏さまの像が境内には安置されています。
中手も水掛地蔵さまは、柄杓で水を掛けながらお祈りするとひとつだけ願いを叶えてくれるといわれています。
叶えてもらえるのは1つだけですので、参拝前にしっかしどんなお願い事をするのか決めておきましょう。
また壬生寺の中興の祖・円覚上人が1300年頃に始めたとされる壬生狂言は厄除け祈願のご利益があり、地蔵信仰を高める契機となりました。
無言で演じる狂言の中で、仏さまの教えを庶民にも分かりやすく伝えたのです。
現在でも節分の日や春と秋に壬生狂言の奉納は行われており、大変人気があります。
壬生寺の見どころは「新撰組をしのぶ壬生塚」
壬生寺の境内では新撰組の訓練が行われていた、ということで新撰組ファンにとって壬生寺はお馴染みのお寺です。
新撰組隊士の冥福を祈るための壬生塚があります。
名の知れた新撰組隊士のお墓も並んでいます。
お墓の正式な位置については諸説ありますが、近藤勇の銅像など新撰組ファンには見逃せないポイントが盛りだくさんです。
なお壬生塚を拝観するためには、阿弥陀堂の拝観料を納める必要があります。
大人200円、小学生~高校生は100円です。
壬生塚だけではなく、壬生寺歴史資料室も見ることができます。
一夜天神堂で学業成就のご利益が
壬生寺の境内には「一夜天神堂」と呼ばれるお堂があります。
その名前の由来は、「天神」が示すとおり菅原道真公に縁のあるお堂と伝わっているからです。
太宰府への流罪となった菅原道真公は壬生寺にあるこのお堂で一晩過ごした後、太宰府へと旅立ったんだとか。
他の天満宮と同様、学業成就のご利益を授かることができます。
歯の守護なら壬生寺中院へ
壬生寺唯一の塔頭である中院には薬師如来さまが安置されていますが、こちらでは「歯薬師如来」と呼ばれています。
なぜ「歯」がつくのかというと、微笑みを浮かべた仏さまの表情がまるで「ハハハ」と笑っているように見えるから、なんだとか。
歯に関する病気の悩みを解決してくれるご利益を授かることができるといわれています。
治療が難しかった昔も、治療はできるもののあの音が苦手という現代人も、歯にまつわる悩みのある人にはありがたい仏さまです。
また中院には十一面観世音菩薩さまも安置されています。
十一面観世音菩薩さまは人間の悩みを救って下さる仏さまです。
歯以外の悩みがある方はこちらもしっかり参拝しておきましょう。
壬生寺の御朱印について
壬生寺の御朱印はいつもで頂ける御朱印が3種類と、期間限定で頂ける御朱印があります。
通常頂ける御朱印は「延命地蔵菩薩」と「歯薬師如来」が入る京都十二薬師霊場第4番札所と「大悲殿」が入る洛陽三十三観音霊場第28番札所の御朱印の計3つです。
限定で頂ける御朱印は壬生狂言の公開日にのみ頂ける御朱印で、書き置きのみになります。
壬生狂言の公開日は2月2、3日・4月29日~5月5日・10月の体育の日となっています。
いずれも納経料は300円です。
壬生寺オリジナルデザインの御朱印帳は5種類あります。
桜色・紺色・金襴の3色に寺名と寺紋が入ったシンプルなものと、お地蔵さまが厄と対峙しているさまを絵巻物のように描いた勇ましいデザインはそれぞれ初穂料2000円です。
また「誠」の文字と浅葱のダンダラ、隊士の家紋と局中法度が入った御朱印帳もありこちらは初穂料1800円です。
御朱印は寺務所で頂くことができます。
本堂の横に寺務所はあります。
大きく「朱印所」の看板も掲げられていますので分かりやすいです。
受付時間は8:00~17:00です。
郵送による御朱印の頒布は受け付けていませんので、実際に参拝して頂くしかありません。
アクセス方法
壬生寺の参拝者専用の駐車場はありません。
周辺にはコインパーキングがあるので、車で参拝する場合はこちらを利用するといいでしょう。
公共交通機関を利用する場合、市バスだと「壬生寺道」下車、すぐ目の前です。
電車を利用する場合は阪急電鉄「大宮駅」下車、徒歩で約6分です。
もしくは京福電車「四条大宮駅」下車、徒歩で厄6分です。
壬生寺周辺は八木邸や新撰組屯所など新撰組縁の場所が多く点在していますので、徒歩で散策しながら新撰組を巡るのも楽しいです。
まとめ
壬生寺の見どころや御朱印についてご紹介しました。
新撰組隊士の墓や銅像がたち、新撰組ファンにとっては見逃せないスポットです。
またご本尊の地蔵菩薩さまをはじめ、様々なご利益を授けて下さる仏さまがいらっしゃるお寺でもあります。
新撰組に興味がある人もない人も、一度は参拝しておきたいお寺です。
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