宇賀神社ではムクノキに注目!中臣鎌足との縁とは?
京都の寺社仏閣の多さはかなりものですが、観光スポットとして華やかな場所もあればひっそりと地域に寄り添って佇むものもあります。
宇賀神社もそのひとつです。
住宅街にひっそりと佇む宇賀神社は、実は京都でも有数の古い神社です。
この記事ではそんな宇賀神社の見どころについてご紹介します。
中臣鎌足と縁の深い神社ですが、いったいどんな関係にあるのでしょうか。
ぜひご覧下さい。
宇賀神社と中臣鎌足の関係とは
宇賀神社は東九条でただひとつの産土神としての信仰を受ける神社です。
お祀りするのは宇迦之御魂神・天照大御神の2柱です。
宇賀神社にある宇賀塚は、かつてこの地で発見されたという金璽を再び埋めた記念に建てられたものです。
この金璽は、中臣鎌足が狩猟中に見つけたものなんだとか。
中臣鎌足は自身のこの体験から「やがてこの地で子孫が繁栄する」と予見し金璽を埋めたという伝説が残っています。
やがて平安京の遷都に伴い政治や文化の中心がこの地にうつったわけですから、中臣鎌足は相当に先を見通す能力があった人物だったということになります。
東九条は藤原家一門の中手も摂関家として栄華を誇った九条家の屋敷が並んでいた土地ですから、子孫繁栄を願ったご先祖様の願いに十分に応えたということになります。
やがて宇賀塚を中心に社殿が建てられ、宇賀神社として崇拝されるようになりました。
後に応仁の乱の戦火に巻き込まれ社殿は焼失しますが、九条家によって再建され現在に至ります。
また本殿には、雷がそのまま石に変化したという伝説をもつ「雷石」が奉納されています。
実はこの石は隕石だともいわれています。
宇賀神社で授かることができるご利益
宇賀神社にお祀りする神さまのひとり、宇迦之御魂神は穀物を司る神さまです。
食べ物全般を司っているのですが、「お稲荷さま」の名称で日本全国で信仰されている神さまとしても有名です。
お遣いは狐ですね。
食べ物を司る神さまだけあり、五穀豊穣はもちろんのこと産業や商業の振興、家内安全のご利益を授けて下さいます。
また天照大御神は伊勢神宮にお祀りされている神さまとして有名です。
現在の皇族の直系のご先祖様、日本人のはじまりともいえる神さまです。
そのため国家安泰と子孫繁栄というおおきなご利益を授けて下さいます。
ムクノキについて
宇賀神社の境内にそびえたつムクノキは、樹齢500年以上と推定される古木です。
ご神木とされ、幹の周りはなんと3メートルもあります。
本殿を挟んでむかいがわにそびえたつのは楠です。
またその他にも境内には巨大な銀杏の木など、数々の巨木が佇んでいます。
宇賀神社の御朱印について
宇賀神社には残念ながら御朱印もオリジナルデザインの御朱印帳もありません。
アクセス方法
宇賀神社に参拝者用の駐車場はありません。
公共交通機関を利用する場合、地下鉄烏丸線「九条駅」下車、徒歩で約7分です。
「十条駅」からは徒歩で約8分です。
まとめ
宇賀神社の見どころについてご紹介しました。
京都でも有数の歴史を持つ宇賀神社には、樹齢500年ものムクノキがそびえ立っています。
またかつてこの地で藤原氏の始祖・中臣鎌足は子孫繁栄の天啓を得たといいます。
気になった方はぜひ一度お出かけ下さい。
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