宇治神社と宇治上神社の違いとは?見返りうさぎが可愛い!
宇治市には平等院以外にも世界遺産に登録されている文化財があります。
それが宇治上神社です。
しかし似たような名称でこちらは世界遺産ではない宇治神社も鎮座しています。
両社の違いは何があるのでしょうか。
気になりますよね。
この記事では宇治神社と宇治上神社の違い、そして宇治神社がどんなパワースポットなのかご紹介します。
宇治観光の参考にどうぞ。
宇治神社と宇治上神社の違い
宇治神社にお祀りするのは菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)です。
宇治上神社にお祀りするのは菟道稚郎子命・応神天皇(菟道稚郎子命の父)・仁徳天皇(菟道稚郎子命の異母兄)の3柱です。
かつては宇治神社と宇治上神社は2社でひとつと考えられていました。
そのため宇治神社を若宮、宇治上神社を本宮として「宇治離宮明神(八幡宮)」と呼ばれていました。
ところが明治に入ると両社は分離され、別々の神社として独立するようになりました。
歴史的経緯からも両社が同じ神さまをお祀りしていることからもほぼ同じ起源による神社であることが分かりますが、宇治神社では菟道稚郎子命おひとりでお祀りすることで目的がより「鎮魂」に近いことが分かります。
親子・兄弟でお祀りしている宇治上神社はいうなれば「みんな、仲良く」といったところでしょうか。
そもそも菟道稚郎子命はかつて応神天皇の皇太子、つまり次期天皇に指名された人物です。
ところが儒教の教えを体得していたために「兄より先に弟が皇位に就くのは天に背く」として辞退し、兄が即位できるように自害したという伝説が残っています。
真実であれ、後の世に捏造された美談であれ、そんな不遇の立場にあった菟道稚郎子命を神さまとしてお祀りすることは、日本の神道上では自然な流れです。
宇治神社の見返りうさぎが可愛い!でもなぜうさぎ?
宇治上神社の境内には無数のうさぎの像を目にすることができます。
その多くが振り返った姿勢、すなわち「見返りうさぎ」なのですが、それはなぜでしょうか。
実はこのうさぎは神さまのお遣いで、菟道稚郎子命を救い導いた命の恩人であり師匠とも呼べる存在なんです。
かつてこの周辺に屋敷を構えようと視察中の菟道稚郎子命は道に迷って困っていたところ、どこからともなくうさぎが現れ菟道稚郎子命を振り返りながら正しい道へと導いていったんだとか。
そして菟道稚郎子命に道徳的に正しい道を歩むようにと諭したのもこのうさぎだとされています。
菟道稚郎子命は現在でも学問の神さまとして学業向上や合格祈願のご利益を授けてくださると考えられていますが、そのように導いたうさぎもまた宇治神社にお祀りされているのです。
宇治神社のパワースポットは自然のエネルギーを受け取れる場所
宇治神社に参拝したら忘れずに本殿右側の木々に囲まれた場所にも足を運んでおきましょう。
宇治神社で最も自然のエネルギーを受け取れる場所といわれています。
空気の違いを肌で感じ、自然の息吹でパワーをチャージして帰れます。
また本殿に参拝後、境内で3つの見返りうさぎの姿を見つけると神さまにお願いしたことが叶うといわれています。
ぜひじっくり境内を散策して、導きのうさぎを見つけだしてみてください。
お守りの値段や特徴について
人気があるのはやはり見返りうさぎの形をしたおみくじで、初穂料300円です。
うさぎの体の中におみくじが入っているのですが、取りだす際はうさぎのおしりのテープをめくります。
なんとも可愛らしい神さまからのお告げです。
また学業お守りやストラップお守り、絵馬にも見返りうさぎがあしらわれておりどれも初穂料500円です。
うさぎ好きには目移りしてしまうラインナップですよね。
またうさぎは多産の象徴であることから、安産のお守りも人気があります。
御朱印の値段や特徴について
宇治神社の御朱印は1種類です。
初穂料300円です。
御朱印は拝殿近くにある参集殿で頂くことができます。
受付時間は9:00~16:00です。
宇治神社オリジナルデザインの御朱印帳は、野山に複数の兎が跳ねるデザインで、社名と社紋が入ります。
濃い紫色や水色、ピンク、白色の色違いがあります。
それぞれ初穂料は1000円、サイズは18cm×12cmです。
御朱印代は別途必要です。
アクセス方法
宇治神社には約35台分の専用駐車場があります。
利用料金は1日1台につき700円です。
営業時間は9:00~17:00です。
公共交通機関を利用する場合、京阪バスだと「京阪宇治」下車、徒歩で約5分です。
電車を利用する場合は京阪宇治線だと「宇治駅」下車、徒歩で約5分です。
JR奈良線の場合だと「宇治駅」下車、徒歩で約10分です。
まとめ
宇治神社と宇治上神社の違い、そして宇治神社の見どころについてご紹介しました。
宇治神社のご祭神は宇治上神社と異なりただおひとり、菟道稚郎子命です。
菟道稚郎子命は一度は皇太子に指名されるものの、異母兄である仁徳天皇にその資格を譲り自害します。
宇治神社はそんな菟道稚郎子命の鎮魂のために創建された神社です。
参拝すると菟道稚郎子命を導いたうさぎがあなたを導いてくれるかもしれません。
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