神護寺参道の階段は何段!?「かわらけ投げ」で厄除けしよう
神護寺は山手にあるお寺ですが、国宝である「神護寺三像」をはじめ多くの文化財を所蔵し、紅葉の美しさでも大変人気のあるお寺です。
しかし山の中腹にあるお寺だけに、階段が多く何の心構えもなく出かけると少々大変な目にあうかもしれません。
この記事では神護寺の参道や御朱印、かわらけ投げについてくわしくご紹介します。
参拝の参考にどうぞ。
神護寺の歴史について
神護寺は真言宗の古刹で、一時期空海が住持を務めたり最澄が仏法に関する講演を行うなど、仏教史において重要な意味を持つお寺でもあります。
781年に国家安泰を祈願して和気清麻呂によって創建されます。
その後は和気氏の氏寺として信仰を集めていましたが、二度の火災を経て荒廃してしまいます。
平安時代末期になると荒廃を憂いた文覚上人によって再興されました。
現在では真言宗のお寺「神護国祚真言寺」と名乗っています。
ご本尊は薬師如来像です。
紅葉の見事な景観や国宝の梵鐘(普段は非公開)は三絶の鐘と呼ばれる逸品です。
また神護寺三像は「伝源頼朝像」「伝平重盛像」「伝藤原光能像」の3つの肖像画を指し、国宝に指定されています。
歴史の教科書などで見かけた人も多いのではないでしょうか。
現在では京都国立博物館と東京国立博物館に寄託されていますが、毎年5月1日~5日には里帰り公開が行われます。
神護寺の拝観料金は大人600円、小学生300円です。
神護寺参道の階段はかなりの難易度
神護寺の楼門に至るまでの参道は階段が続きます。
約350~400段ほどあるといわれています。
階段そのものは幅も広く、傾斜も緩やかです。
そのため心臓破りというほどでもありませんが、傾斜が緩やかな分距離は長く感じますから、体力に自信がない人には厳しいかも知れません。
階段がずっと続くわけではなく、途中で上り坂になったり休憩所もあります。
休憩せずに登り続けて、下段から楼門までは約15分ほどです。
そして神護寺境内もゆるやかな坂になっており、金堂前にも階段はあります。
またバスで移動した場合、バスを降りて橋を渡る前までには下り坂があります。
歩きやすい靴で参拝に出かけましょう。
かわらけ投げは厄払いの効果がある
「かわらけ投げ」とは、素焼きの土器を指します。
この素焼きの土器を投げることで厄除け祈願を行うというおまじないで、日本全国あちこちの神社や寺院で行われています。
京都でも比叡山や壬生寺で行うことができ、本来は酒宴の席での余興として行われていました。
中でも神護寺はこのかわらけ投げの発祥の地として知られています。
神護寺で使用するかわらけには「厄除」の文字が刻まれています。
この文字が刻まれた面が表面になります。
まずは売店(休憩所)でかわらけを購入します。
かわらけは2枚で100円です。次に購入したかわらけを投げますが、神護寺でのかわらけ投げは地蔵院の前の展望台から行います。
錦雲峡に向かって投げます。
投げるときは裏面を上にしてフリスビーの要領でできるだけ遠くに届くように投げましょう。
遠くまで飛べば飛ぶほどご利益の効果は大きくなるんだとか。
2枚あるので最初は上手くいかなくても、反省を活かして2回目で挽回しましょう。
ちなみにかわらけは素焼きの土器ですので、投げた後は自然に還ります。
御朱印について
神護寺の御朱印は4種類あります。
西国四十九薬師霊場の第44番札所の御朱印「薬師如来」と「御詠歌」、そして仏塔古寺十八尊の第7番札所と神仏霊場の第90番札所の御朱印「薬師如来」の計4点です。
薬師如来の御朱印は肩印だけが異なるものが3種類あります。
それぞれ納経料は300円です。
御朱印は金堂内で頂けます。
拝観時間は9:00~16:00ですので、御朱印も15:30頃までには頂くようにしておきましょう。
神護寺オリジナルデザインの御朱印帳は2種類あります。
まず「伽藍図」があしらわれた御朱印帳があります。
サイズは18㎝×12㎝で初穂料1500円です。
次に水色をベースに紅葉にシルエットがデザインされた御朱印帳もあります。
こちらのサイズは16㎝×11㎝で、初穂料1200円です。
アクセス方法
神護寺には参拝者専用の駐車場はありません。
ただし近くにコインパーキングがあり、普通車の場合は一台500円で利用することができます。
あまり台数はとめられないため、紅葉の季節など人気の高いシーズンには午後になるととめることは難しいでしょう。
公共交通機関を利用する場合、JRバス高雄・京北線「山城高雄」下車で徒歩20分、市バスだと「高雄」下車で徒歩約20分です。
参道の階段を登る体力を考えると、タクシーの手配をしておくと安心です。
まとめ
神護寺の歴史や参拝方法、かわらけ投げについてご紹介しました。
厄払いの効果が期待できるからわけ投げは神護寺がその発祥地だといわれています。
階段登りは体力と気力を必要としますがその分、参拝後は気分爽快になります。
ぜひ一度お出かけ下さい。
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