仁和寺と言ったら徒然草の法師?時代劇にも使われる見どころをご紹介!
仁和寺といえば国語の教科書で習う「徒然草」の中の一段、「仁和寺にある法師」があまりにも有名ですがそもそも仁和寺がどんなお寺かご存じですか。
仁和寺は「御室御所」の異名をとる皇室と縁の深いお寺です。
この記事では時代劇にも使われている仁和寺の見どころや歴史についてご紹介します。
徒然草にも登場する仁和寺はこんなお寺
仁和寺は真言宗御室派のお寺で、山号は大内山です。
本尊は阿弥陀如来です。
創建には宇多天皇が関わっており、出家後に門跡を務めるなど皇室と深い関係にありました。
現在では門跡に皇族が就任することはなくなったため、旧御室御所と呼称されます。
応仁の乱の影響で建築物の多くが焼失しますが、17世紀には再建され現在でも霊宝館に多くの国宝や重要文化財を収蔵しています。
仏像や掛け軸、ふすま絵など数多くの貴重な文化財の他に建物も時代を代表する貴重なものが数多くあります。
中でも「仁和寺を参拝するなら見逃せない見どころ」を厳選して3点、ご紹介します。
仁和寺の見どころは何といっても「桜」の美しさ
仁和寺は「御室桜」(おむろさくら)とも呼ばれ、桜の季節の美しさが有名です。
その美しさは和歌の中でも詠み上げられるほどです。
ふだんは境内への入場料は無料である仁和寺も桜の季節には「さくらまつり」が開催され境内の入場に特別拝観料が発生します。
御室桜は別名「おたふく桜」とも呼ばれ、その名にちなんだお守り「招福おたふく守」初穂料500円が人気です。
また桜の季節ほどではありませんが、紅葉の季節も美しく人気があります。
二王門はロケ地としても有名
仁和寺にある二王門は京の三大門の一つです。
他には知恩寺の三門と南禅寺の三門が挙げられます。
大人気時代劇シリーズ「暴れん坊将軍」や2005年に放送された時代劇「国盗り物語」などのロケ地としても知られています。
仁和寺の象徴として、というよりは「京都にあるお寺のイメージ図」として使用されることが多いのがこの二王門です。
初代の門は戦火によって失われ、現在の二王門は江戸時代に建造されたもので重要文化財です。
純和様の建築様式が「旧御室御所」にふさわしい王朝文化の名残を感じさせます。
五重塔も見ごたえあり
仁和寺の五重塔は御室桜に並ぶ仁和寺を代表する建築物です。
1644年に完成し、国内最大級の五重塔である東寺と同じく、全ての階層の大きさがほぼ均等な点が特徴的です。
内部は仏の世界を詳細に描く芸術品で装飾されています。
ただしいつもは外観から眺めるだけしかできず、特別拝観期間のみ内部公開が行われます。
公開期間は年によって異なりますが、例年通りですと春(4月上旬から5月上旬)と秋(10月上旬から11月)の2回です。
京都市の観光案内をこまめにチェックしておくともれがありません。
御朱印について
仁和寺の御朱印はいつでも頂ける5種類と期間限定の御朱印があります。
まず通常の御朱印ですが、「阿弥陀如来」「不動尊(旧御室御所)」「御室弘法大師」「勢至菩薩」「御詠歌」の墨書きです。
期間限定の御朱印は、毎月5日の薬師如来の縁日に頂けるもので「薬師如来」の墨書きが入ります。
いずれも初穂料は300円です。
仁和寺オリジナルデザインの御朱印帳ですが、複数種類あります。
まず最も人気が高いのがピンク色をベースに表に御室桜・裏に五重塔のイラストがあしらわれたデザインで初穂料1200円です。
次に紺色をベースに表に二王門・裏に五重塔のイラストがあしらわれた御朱印帳で初穂料1200円です。
もう一つは菊のご紋と仁和寺の社名が入ったもので、同じデザインでえんじ色がベースのものと紺色がベースのもの、2色あります。
こちらはどちらも初穂料1000円です。
御室桜と二王門の御朱印帳にはビニールカバーがついており、サイズは16.2㎝×11.2㎝です。
また御朱印帳と同じデザインの御朱印帳袋の取り扱いもありますが、手作りのため入荷がある場合とない場合があり、見かけたらラッキーといえます。
御朱印と御朱印帳は御殿入口の売店もしくは金堂前の納経所で頂けます。
御朱印帳は現金書留を仁和寺拝観課宛に自分の住所・氏名・送付希望の品を明記して送ると、確認後に送付してもらえます。
送料は着払いです。
その他に仁和寺ではお守りも通販で手に入れることが可能です。
通販の方法は御朱印帳と同じになります。
「欲しいのに遠くてなかなか参拝できない」という方におすすめです。
仁和寺へのアクセス方法
仁和寺には参拝者専用の駐車場が約100台分あります。
利用料金は一台につき500円です。
公共交通機関を利用する場合、市バス「御室仁和寺」下車、すぐ目の前です。
最寄り駅はJR花園駅ですが、仁和寺までは約1.7㎞と遠いですので、電車を利用するよりもバスを利用した方が便利です。
電車で移動したい場合は、タクシーやバスへの乗り換えが必要です。また仁和寺には直営の宿坊(宿泊所)もあります。
朝食もついてきますので、朝のお勤めなどに参加する場合は宿泊もオススメです。
まとめ
仁和寺の見どころについてご紹介しました。
仁和寺の象徴でもある御室桜・二王門・五重塔や種類豊富な御朱印などさまざまな見どころがあります。
仁和寺にある法師は事前の情報チェックを怠ったために残念ながら石清水八幡宮に詣でることは出来ませんでしたが、この記事をご覧になった方は漏れなく見どころを見て回れます。
参拝の参考にどうぞ。
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