玄武神社のご利益とは?御朱印やお守りをご紹介
平安京の造営には「四神相応」という陰陽道の考えが取り入れられ、都の四方の守りが固められたといいます。
玄武神社はそのうちのひとつで、平安時代の雅な文化を現在に伝える行事があることでも有名です。
いったい玄武神社にはどんなご利益があり、御朱印やお守りはあるのかについてくわしくご紹介します。
厄除けのご利益を授かることができるパワースポット
お祀りするのは惟喬親王(これたかしんのう)です。
御神体として惟喬親王が愛用していたとされる剣が奉納されています。
厄除け・疫病除けのご利益を授かることができるパワースポットです。
拝殿内には玄武の像があります。
玄武は想像上の神獣で、亀の身体に蛇の尾を持ちます。
玄武は陰陽道では北方の守護神を意味します。
このことからも分かるように、玄武神社は京都の北を守る役割を担っています。
京都に平安京が造営された際、「四神相応」という陰陽道の考えにのっとり南を守護する朱雀、東を守護する青(蒼)龍、西を守護する白虎に対応する神社や寺院が定められたといいます。
玄武神社は建てられた位置とその名称から北の守りに対応していると考えられています。
そのため北の方角に関する厄払いには玄武神社が最適と言えます。
玄武神社のやすらい祭りは無病息災のご利益を頂ける
4月第二日曜日には「玄武やすらい祭り」が開催されます。
桜や椿で華やかに飾られた風流笠を身に纏い、大鬼や子鬼の姿で町を練り歩く行事です。
本来は疫病退散を祈願して奉納された行事で、平安の雅な文化を再現しています。
そのルーツは奈良の大神神社の神事にあると考えられています。
行列は玄武神社の氏子が住んでいる地域(紫野・柏野・鳳徳)をめぐり、やすらい踊りを奉納します。
この際、花笠の下に入ると1年の無病息災というご利益を授かることができます。
やすらい祭りは玄武神社以外にも、今宮神社や上賀茂神社、川上大神宮にも伝わっています。
上賀茂神社では葵祭と同じ日程で行われますが、それ以外の神社では同じ4月に実施されています。
いずれの神社で実施されるやすらい祭りも、国の重要無民俗文化財に指定されています。
厄除けお守りについて
玄武神社のお守りで最も人気があるのは厄除けのお守りです。
また玄武神社の絵馬にはシンボルでもある玄武の姿がユーモラスなタッチで描かれています。
特に巳年には玄武のその独特な姿にかけて願掛けを行うと大願成就につながるといわれており、人気を集めています。
御朱印について
玄武神社の御朱印は1種類です。
「惟喬親王」の墨書きに、絵馬を同じデザインの玄武のスタンプが入ります。
初穂料は300円です。
玄武神社オリジナルデザインの御朱印帳は現在のところありません。
アクセス方法
玄武神社に参拝者用の駐車場はありません。
公共交通機関を利用する場合、市バスでは「大徳寺前」下車で徒歩6分です。
玄武神社から金閣寺までは徒歩30分、玄武神社周辺には大徳寺や瑞峯院などの寺院が多く鎮座しています。
寺社巡りを目的として散策するには最適のエリアとなっています。
まとめ
玄武神社で授かることができる病気平癒のご利益について解説しました。
北方の守護神である玄武をお祀りしている玄武神社では、病魔退散や厄除け祈願に適したパワースポットです。
4月に行われる病魔を祓う「やすらい祭り」 は都に春を告げるだけではなく、王朝文化の雅な習慣を現在に伝える文化財でもあります。
タイミングを合わせて参拝したいものです。
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