金胎寺の行場めぐりをご紹介!御朱印などもある?
金胎寺は信者以外であっても行場めぐりができるスポットです。
滅多に出来ない体験ができますが、それなりの準備と覚悟が必要になり生半可な気持ちでチャレンジすると後悔することになります。
この記事では金胎寺の行場めぐりと御朱印についてくわしく解説します。
興味がある人、普通のパワースポット巡りに飽きた方、必見です。
金胎寺はどんなお寺?
金胎寺(こんたいじ)は鷲峰山(じゅうぶざん)に鎮座する真言宗のお寺です。
本像は弥勒菩薩で、開祖は役小角(役行者)とされています。
かつては代々の天皇の勅願寺として栄え、古代の地図にもその名称が見られます。
しかしやがて天皇と武士の間に争乱が起きる時代になると焼き払われ、現在では僧侶などは残っていません。
不動明王堂と本堂はありますが、本尊は醍醐寺の霊宝館に移されているためこちらで参拝する事はできません。
しかし国の重要文化財に指定された多宝塔と宝筐印塔はまだ残されており、一帯も史跡指定を受けています。
まさしく秘境に存在するパワースポットと呼べる場所です。
山頂からはかつて越智泰澄法師が奈良時代に托鉢を麓までとばして食料を得たという伝説が残っており、鷲峰山一帯を「空鉢の峰」と呼ぶこともあります。
金胎寺の行場めぐり
鷲峰山に開山した金胎寺は、開山当初から修行の場としての役割を持っていました。
現在ではその修行の場が一般にも開放されています。
それが「金胎寺の行場めぐり」です。
行場めぐりは修験道の修行の一環ですが、その思想体系は仏教だけではなく日本人が本来もっていた自然への畏敬の念などさまざまな信仰心が組み合わさって成り立つものです。
自然の中に仏の姿を見出し、自分と一体化させるという目的があります。
現在金胎寺の行場めぐりにチャレンジするのは信者だけではなく登山愛好者が多いです。
お手軽な参拝とは異なり体力と気力を要するため、通常のパワースポット巡りでは得られないエネルギーを得ることができるのが行場めぐりの魅力です。
金胎寺の行場めぐりの周回距離は約3㎞、所要時間の目安は2時間です。
入山料は300円です。
開放時間は10:00~14:00ですが、11月~3月の冬場は13:00までになりますので入山する時刻と装備には十分注意が必要です。
ルートは山門→かわら投げ場→迎え行者→行者の辻→東の覗き→西の覗き→黄色い岩→胎内潜り→千手の滝→後光の滝→護摩壇→大鐘掛→平等岩→蟻の戸渡り→行者の辻(スタート地点で通った場所)となります。
途中の道は険しかったり細かったり鎖場だったりと、気力・体力をフル活用しなければ踏破は難しいです。
鎖場など体力的に厳しい方のために迂回路もありますが、その迂回路がまた険しい道のりで「迂回路でこれなら正規のルートはどれだけ厳しいんだ!」という気持ちになります。
金胎寺に御朱印はあるのか
ほぼ無人の金胎寺ですが、御朱印は3種類あります。
庫裏で頂くことができます。
それぞれ初穂料300円で、書き置きの御朱印を頂き初穂料を納めておきます。
まるで野菜の無人販売所のようです。
他の寺社ではまず見られません。
金胎寺のオリジナルデザインの御朱印帳はありません。
金胎寺へのアクセス方法
駐車場はありませんが、山門前に少し広い場所があり、そちらに車を停めるのは自由のようです。
ただし山門に辿り着くまでの道が離合はおろか片道でも細く感じる難所続きですので、運転に自信がなかったり大型車に乗っている場合は「無理」と感じたら引き返した方が良さそうです。
公共交通機関を利用する場合は、京阪宇治バス利用で「維中前」下車、山門まで徒歩180分です。
行場めぐりも大変ですが、金胎寺に辿り着くのもなかなか大変です。
まとめ
金胎寺の行場めぐりについてくわしく解説しました。
行者が行う修験道の修行を通じて自然と一体化し仏の教えを求めるため、いつものパワースポット巡り以上のパワーを得ることができます。
しかし道はかなり険しいですので、登山の準備は万端にして出かけましょう。
「今の自分には無理だな」と思ったら潔く引き返すことも大切です。
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