志明院は「もののけ姫」舞台のモデル!アクセスやご利益についてご紹介!
京都市北区の雲ヶ畑には今なお神さまの息吹を感じられる森に包まれたお寺があります。
それが「志明院」です。
原始の森を想起させるその景観は様々なクリエイターの創造力をかきたてる格好のパワースポットとしても有名です。
この記事ではそんな志明院について御朱印やアクセス方法などくわしく解説します。
もののけ姫の舞台となった志明志明院はこんなパワースポット
真言宗に属する志明院は正式には「岩屋山金光峰寺志明院」と呼びます。
650年頃に役行者によって創建され、その後に弘法大師によって再興されたと伝わるお寺です。
代々の天皇の勅願所としての機能を果たし、鴨川の用水祈願を行うことで京都の街を守護してきました。
鴨川が氾濫しないように龍神を境内に封じ込めているなど、数々の水にまつわる伝説が眠るお寺です。
境内に残る自然には今もなお神さまの息吹が宿るため敷地内は聖別されており、写真撮影は禁止されています。
ご本尊は不動明王で、日本各地にある不動明王の中でも最古のものだと言われています。
4月下旬には美しいしゃくなげが開花することから「しゃくなげ院」との異名も取ります。
また歌舞伎の演目「鳴神」の舞台や司馬遼太郎が愛したお寺としても知られ、映画「もののけ姫」で描かれる森もこの志明志明院の敷地と司馬遼太郎の体験談をモデルにしています。
志明院で授かることの出来るご利益とは
志明院は「治水」と深い縁のあるパワースポットです。
京都を流れる鴨川が氾濫したりすれば平安京の安泰は破られると考えた天皇の願いにより、この志明院で龍神への治水祈願が行われてきました。
そして水の「清める」といった効能から、病気平癒のご利益を授かることができるといわれています。
また作家の司馬遼太郎がこの志明院で一夜を過ごし、「妖怪の騒ぐ物音が夜中響いてうまく眠れなかった」という体験をしたとエッセイの中で語っています。
まさしく人間と妖怪、そして神が同居している「もののけ姫」の森のような世界です。
古代の祈りの形がまだ根付いているパワースポットですので、おもしろ半分・興味本位で近付くのはやめたほうがいいでしょう。
参拝した折には必ず真摯に神さまに向かって祈りを捧げましょう。
志明院の御朱印
志明院の御朱印は1種類で「不動明王」の御朱印です。
初穂料は300円で境内にある納経所で頂けます。
拝観料が300円必要ですが、しゃくなげが開花する期間は400円となりますので注意が必要です。
受付時間は8:00~17:00ですが、冬の間は16:30までの場合もあります。
志明院オリジナルデザインの御朱印帳はありません。
志明院へのアクセス方法
志明院には参拝者用の駐車場があり、普通乗用車15台分は無料で駐車できます。
公共交通機関を利用する場合、まず地下鉄烏丸線「北大路」駅で下車します。
駅前から「雲ケ畑バスもくもく号」が出ていますので約30分かけて「雲ケ畑岩屋橋」まで乗り、そこから徒歩20分で辿り着きます。
鴨川の源流を守るお寺だけあり、なかなか辿り着けない場所にあります。
バスは1日2往復のみですので、時刻表は必ずチェックしておきましょう。
まとめ
志明院についてくわしく解説しました。
最近では「もののけ姫」、古くは歌舞伎演目「鳴神」など、多くの文学作品の舞台となってきた志明院は病気平癒のご利益を授かることができるパワースポットです。
自然には神が宿ると考えた日本人の心のふるさとでもあります。
京都と水を巡る秘密について興味のある方はぜひ一度参拝して下さい。
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