大乗坊で毘沙門天の御朱印をいただこう!アクセスやご利益についても解説
大阪・日本橋界隈といえば趣味の店が軒を連ねることで有名ですが、実は歴史ある寺社仏閣が集まっているエリアでもあります。
その1つである大乗坊では毘沙門天のご利益を頂くことができると有名です。
この記事ではそんな大乗坊についてくわしくご紹介します。
御朱印やアクセス方法など参拝に役立つ情報をお伝えします。
大乗坊の歴史
大乗坊(だいじょうぼう)は高野山真言宗の寺院です。
山号は「崑崙山」です。
ご本尊は毘沙門天像です。
かつては崑崙山宝満寺の子院でしたが、16世紀に起きた石山合戦(石山本願寺と織田信長の争い)に巻き込まれる形で戦火にのまれたために宝満寺は廃寺となってしまいます。
しかし大乗坊だけは難波の地に移動し再建されます。
その後、文禄年間には船場の豪商の寄進を得て現在の位置に移転します。
江戸時代は「毘沙門堂」と呼ばれ、地域の人々からの厚い崇拝をうけました。
太平洋戦争時には空襲に巻き込まれ本堂は焼失してしまいますが、戦後に再建され現在に至ります。
境内には毘沙門天以外にも夜泣地蔵尊等・延命地蔵尊・厄除地蔵尊・火伏地蔵尊が安置されています。
大乗坊は毘沙門天が安置されている霊場のひとつ
大乗坊のご本尊は毘沙門天像で、「大阪七福神めぐり」の霊場の1つです。
ご本尊は秘仏とされ、60年に一回だけの開帳でした。
しかし最近になって毎年2回、5月と11月の第二日曜日に開帳されるようになりました。
七福神といえばにこやかな表情を浮かべた福福しいお姿を思い浮かべる人も多いすが、毘沙門天だけは甲冑に身を包んだいかめしい顔の神さまです。
仏法を守護する武神である四天王の一角を担うだけあり、あまりにこやかとはいえない表情です。
しかし災いを退散させ、財宝をもたらすというありがたい神さまでもあります。
金銭を融通してくれるとあって、人々から熱心に信仰されてきました。
特に大乗坊の毘沙門天像は南北朝時代の作品だと考えられており、日本の四大毘沙門天王像のひとつとして知られています。
大乗坊以外では信貴山・鞍馬山・北山本山寺に安置されている毘沙門天像が有名です。
秘仏のため、本堂には前立本尊が安置されていますが、こちらも鎌倉時代の仏像で国の重要文化財に指定されています。
大乗坊の御朱印
大乗坊は摂津国八十八ヶ所霊場と大阪七福神めぐり、2つの霊場を兼ねています。
そのため御朱印も2種類あります。「毘沙門天」(摂津国八十八ヶ所霊場霊場札所第29番)の墨書きと、「毘沙門天」(大阪七福神めぐり)の墨書きの2種類です。
墨書きは同じですが、どちらの霊場の御朱印を選ぶかによって肩印が変わります。
初穂料はそれぞれ300円です。
本堂内にある納経所で御朱印は頂けます。
御朱印の受付時間は8:00頃~18:00と他の寺院に比べ長めです。
大乗坊オリジナルデザインの御朱印帳は現在のところありません。
ただし摂津国八十八ヶ所霊場には専用の御朱印帳が、大阪七福神めぐりには専用の色紙があります。
大乗坊の寺務所で手に入るのは大阪七福神めぐりの専用色紙のみで、初穂料は1500円です。
また大阪七福神めぐりの各札所では、七福神のイラストが入ったミニ絵馬(初穂料100円)も頒布されています。
ミニ絵馬を飾るための専用絵馬は初穂料1000円です。
アクセス方法
大乗坊には参拝者専用の駐車場はありません。
車で参拝にお出かけの場合は、周辺の有料駐車場をご利用下さい。
公共交通機関を利用する場合、南海本線「難波駅」下車、徒歩で約5分です。
大阪メトロ堺筋線・千日前線「日本橋駅」下車、徒歩で約7分です。
まとめ
大乗坊についてご紹介しました。
日本四大毘沙門天のひとつが安置されるお寺です。
過去何度も戦火にのまれたものの、現代まで守られてきた毘沙門天像ですが、普段は秘仏なので拝観できません。
春と秋の年に2回のみお目にかかることができますので、参拝のタイミングに注意してお出かけ下さい。
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