八尾市・常光寺の御朱印の種類や値段~「河内音頭」発祥の地!盆踊りが有名な理由とは?
八尾市は盆踊りの中でも有名な河内音頭の発祥の地として知られます。
中でも常光寺はその誕生に深く関わったお寺といわれています。
いったいどんな関係があるのか気になりますよね。
この記事では常光寺についてくわしくご紹介します。
御朱印についてもお伝えします。
参拝の参考にどうぞ。
常光寺の歴史
常光寺(じょうこうじ)は臨済宗南禅寺派のお寺です。
山号は「初日山」です。ご本尊は地蔵菩薩で、平安時代の貴族・小野篁による作品だと伝えられています。
日本三大地蔵のひとつです。
創建年数ははっきりとは分かっていませんが、奈良時代に僧・行基によって創建されたといわれています。
ご本尊は安産祈願に霊験あらたかといわれ、平安時代には白川法皇も参拝に訪れるなど歴史あるお寺です。
創建当初は「新堂寺」という名称でしたが、南北朝時代には戦火によって荒廃し、室町時代に再建された際に現在の名称「初日山常光寺」の自筆の額が贈られ、以降改名されました。
江戸時代にも徳川家光以降の将軍より厚く崇拝され、将軍の朱印状も発行されています。
ご本尊は秘仏とされており、普段は拝観できません。
ただし毎年4月2日・8月24日には開帳されます。
ご本尊を作成したといわれる小野篁は「地獄で閻魔大王の裁判を補佐していた」という伝説をもつ人物です。
地獄で見てきたお地蔵さまの姿を彫ったのが、常光寺に安置されている地蔵菩薩像なんだとか。
狂言の演目には「八尾」というものがありますが、こちらも八尾つまり常光寺に安置された地蔵菩薩が活躍するお話です。
いったいどんなお姿なのか、気になる方は特別開帳に併せてお出かけ下さい。
また常光寺の境内には藤堂家家臣七十一士の墓や八尾別当顕幸の墓などもあります。
常光寺は河内音頭の発祥の地?
八尾市は河内音頭発祥の土地といわれていますが、中でも常光寺に伝わる「流し節正調河内音頭」がその原型だとされています。
これは室町時代に、常光寺を再建するために旧大和川の水運を利用して木材を取り寄せたときに歌われていた木遣り音頭がそのルーツだといわれています。
かつてはあちこりで歌われていたようですが、現在ではこちらの常光寺だけが守る文化となってしまいました。
毎年8月23・24日には山門施餓鬼会が行われ、境内で地蔵盆踊りが開催されます。
毎年多くの人出で賑わいますが、近隣には駐車場などがありませんのでこの期間の参拝は公共交通機関を利用した方がいいでしょう。
常光寺の血天井
大阪の役では市街地も戦乱に巻き込まれましたが、常光寺は徳川側に保護されていました。
「八尾の戦い」では激戦地となり、このお寺の縁側で藤堂高虎は敵側(長宗我部盛親軍)の首実検を行ったとされています。
はねたばかりの首から滴る血によって、廊下は真っ赤に染まったと伝えられています。
現在は方丈の西廊下の天井にこのときの廊下の床板が貼られており、今なお血の跡が残ることから「血天井」と呼ばれています。
常光寺の御朱印
常光寺の御朱印は2種類あります。
「地蔵菩薩」(大阪十三仏霊場札所第5番)の墨書きが入るものと、河内西国三十三ヶ所札所第3番の2種類です。
初穂料はそれぞれ300円です。
常光寺オリジナルデザインの御朱印帳は現在のところありません。
大阪十三仏霊場には専用の御朱印帳狩り増す。
こちらはバインダー形式の御朱印帳となっており、重い御朱印帳を持ち歩かなくてもあとから紙の出し入れができて便利です。
御朱印は納経所で頂くことができます。
アクセス方法
常光寺には参拝者が車を停められるスペースがあります。
ただし住宅地の中にあるお寺で、向かうまでの道も細いですので運転に自信がない方は公共交通機関を利用した方が無難です。
公共交通機関を利用する場合、近鉄大阪線「八尾駅」下車、徒歩で約10分です。
まとめ
常光寺についてご紹介しました。
河内音頭の原型である「流し節正調河内音頭」が聞ける地蔵盆踊りの期間や、ご本尊の地蔵菩薩が拝観できる特別開帳期間などさまざまな見どころがあるパワースポットです。
タイミングを合わせて参拝したいお寺です。
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