道明寺天満宮のうそかえ祭りとは?お守りや御朱印、アクセスや厄払いについて解説
藤井寺市には菅公聖蹟二十五拝第8番の神社、道明寺天満宮が鎮座しています。
数ある天満宮の中でも、この道明寺天満宮でしか見られない菅原道真公の遺品を収蔵していることでも知られています。
この記事では道明寺天満宮についてご紹介します。
厄払いにご利益のあるうそかえ祭りや気になる御朱印、お守り、そして道明寺天満宮への行き方などをお伝えしますので参拝の参考にどうぞ。
道明寺天満宮の歴史
道明寺天満宮は菅原道真公、天穂日命、覚寿尼をお祀りする神社です。
創建のくわしい年数などは明らかになっていませんが、天皇の命令によって出雲から都を訪れた野見宿禰が祖先神である天穂日命をこの地に祀ったのが道明寺天満宮のはじまりだと考えられています。
その後、聖徳太子の発願により土師寺(道明寺)が創建されました。
野見宿禰から始まる土師氏より派生した一族の1つが菅原氏です。
平安時代には菅原道真公のおばにあたる覚寿尼が土師寺に住んでいました。
菅原道真公は太宰府に左遷する前にこの土師寺を訪れ、おばと別れを惜しんだという伝説と共に、現在でも道明寺天満宮にはその遺品が残されています。
明治期に入ると神仏分離令が出され、道明寺と道明寺天満宮はそれぞれ独立することとなり、現在に至ります。
社名の「道明」は菅原道真公の号を冠しています。
境内には野見宿祢・天夷鳥命・大国主命をお祀りする土師社や道明寺の創建に関わったとされた土師連八嶋をお祀りする八嶋社などの末社が鎮座しています。
その他にも宝物館には笹散双雀鏡(鎌倉時代)や天神縁起絵扇面貼交屏風(室町時代)など各時代の芸術品が収蔵されています。
ただし開館日が限られており、お正月の初詣期間や梅まつり(2月下旬~3月下旬)の期間中の土曜・日曜・祝日のみの開館となっています。
宝物館の拝観料は一人300円です。
道明寺天満宮のうそかえ祭りは厄払いにぴったり
道明寺天満宮では毎年1月25日にはうそかえ神事が執り行われています。
うそかえ神事は天満宮にみられる特殊な神事になります。
かつて菅原道真公が太宰府で神事を執り行っていた際、参加者を無数の蜂が襲います。
しかしどこからともなくひらいしたうそ鳥が蜂を撃退したため、無事に神事を執り行うことができたとする伝説から始まった行事です。
うそかえ祭りに参加すると、神職の方が彫った「うそ鳥」を授与していただけます。
参加方法ですが、まず一日二回(11:00と15:00)行われる神事の前に本殿に参拝してから列に並びます。
時間になったら紙袋が配られます。
合図と共に「かえましょう」と唱えながら周囲の人とどんどん紙袋を交換していきます。
合図と共に、そのとき手にしていた紙袋を開封します。
中身を確認し、「金」と書かれていたら金色のうそ鳥、「銀」と書かれていたら銀色のうそ鳥、「木」と書かれていたら木製のうそ鳥と交換してもらいます。
何も書かれていなくても、手にした紙は一年間の厄払いのおまもりになります。
またうそかえ祭りの日には国宝に指定された菅原道真公の遺品(青白磁円硯・犀角柄刀子・玳瑁装牙櫛・牙笏・銀装革帯・伯牙弾琴鏡)が宝物庫で公開されます。
毎年多数の参拝者で賑わいますので、時間には余裕を持ってでかけましょう。
車での参拝は難しくなるので、公共交通機関を利用した方が便利です。
道明寺天満宮でオススメのお守り
道明寺天満宮で人気があるのはやはり「学業御守」初穂料1000円です。
志望校突破はもちろん、資格試験の合格祈願で道明寺天満宮を参拝したらぜひとも手に入れたいお守りです。
その他には厄払いのお守りなどもありますが、うそかえ神事で手に入るうそ鳥のお守りが最も効果的でしょう。
道明寺天満宮の御朱印
道明寺天満宮の御朱印は1種類です。
「菅原大神」の墨書きが入ります。
初穂料は300円です。
御朱印は授与所で頂くことができます。
受付時間は9:00~17:00です。
道明寺天満宮オリジナルデザインの御朱印帳はうぐいす色をベースに紅白の梅の花があしらわれたデザインです。
アクセス方法
道明寺天満宮には参拝者専用の駐車場があります。
正月三が日の初詣期間には臨時の駐車場も設けられます。
最寄りのインターチェンジは西名阪道「藤井寺IC」です。
藤井寺ICから道明寺天満宮までは車で約5分です。
公共交通機関を利用した行き方ですが、近鉄南大阪線もしくは道明寺線「道明寺駅」下車、徒歩で約2分です。
まとめ
道明寺天満宮についてご紹介しました。
毎年1月25日におこなわれるうそかえ祭りでは1年の厄払いや1年でついた嘘を誠に「かえる」ご利益のあるうそ鳥のお守りを頂くことができます。
また天神さまの象徴でもある梅の花が見事に咲きほこる時期には、日本で唯一道明寺天満宮にだけ現存する菅原道真公の遺品を拝観することもできます。
ぜひ一度は参拝にお出かけ下さい。
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