浪速寺で毘沙門堂にお参りを!御朱印はいただける?
毘沙門堂が有名なお寺が浪速寺ですが、その他の見どころや歴史をご存じでしょうか。
どんな由縁のあるお寺か事前情報をチェックして参拝すると、より深く寺院について理解することができて楽しむこともできます。
この記事では浪速寺の見どころや気になる御朱印についてくわしくご紹介します。
参拝の参考にどうぞ。
浪速寺は招福と開運のパワースポット
毘沙門堂浪速寺(びしゃもんどうなにわじ)は東寺真言宗の寺院です。
明治期に創建されたと伝えられていますが、度重なる戦火により史料が失われてしまったため、確かなことはよく分からなくなってしまいました。
本堂も史料もろとも失われ、現在の本堂は1950年に再建されたものです。
ご本尊は毘沙門天王です。
毎年1月9日~11日には福寅の授与と開運祈願の護摩供が行われます。
同じ期間、大阪市内ではあちこちで十日戎が行われています。
浪速寺のお向かいに鎮座する今宮戎神社は特に人出が多いことで知られており、この3日間は浪速寺も今宮戎神社もかなりの参拝者でにぎわい表参道に人があふれます。
福寅とはご本尊の毘沙門天王と縁の深い寅にまつわる縁起物です。
矢に福寅の他に福袋、絵馬がついており授与して頂くと1年の幸福が舞い込むといわれています。
そのため今宮戎神社で福笹を、浪速寺で福寅を手に入れようと多くの参拝者が訪れるのです。
なぜ毘沙門天には寅なの?
幸福をもたらすと人気の福寅ですが、そもそもなぜ毘沙門天と寅に縁があるのでしょうか。
日本国内の毘沙門天信仰がさかんな地といえば、京都の鞍馬寺が有名です。
鞍馬寺の縁起によると、毘沙門天が困った人の前に姿を現し救ったのが「寅年、寅日、寅刻」だったといわれています。
そのため寅は毘沙門天のお遣いとして信仰を集めるようになりました。
そんな毘沙門天ですが、仏法を守護する勇ましいその姿から、戦国時代には戦勝を司る神さまとして武将から厚く信仰されます。
特に馬印を「毘」とした上杉謙信などが有名です。
さらに時代が下ると毘沙門天は七福神のひとりにも加えられ、財宝など金運アップや商売繁盛にもご利益をもたらす存在としても崇拝されるようになったのです。
浪速寺の見どころ
浪速寺の山門には鐘が吊されており、垂れ下がった綱を引くことで鐘をならすという一風変わったつくりです。
参拝の際はこの鐘を鳴らし、仏さまにご挨拶して敷地内に足を踏み入れましょう。
帰る際には鐘はつきません。
その他にも浪速寺には本堂の他に弘法大師像をお祀りする大師堂や愛宕大神をお祀りする社、仏足石、不動堂、びんずる堂、一願不動など、せまい境内に人々の信仰を集めてきた神仏が大集合しています。
一願不動に参拝する際は水をかけてからお願い事をすると、1つだけ叶えてもらえるといいます。
浪速寺に参拝するときには縁起物の福寅だけではなく、諸堂にも参拝しておきましょう。
浪速寺の御朱印
浪速寺の御朱印は1種類です。
「毘沙門天王」(摂津国八十八ヶ所霊場第28番)の墨書きが入ります。
初穂料は300円です。
御朱印は本堂の右手側にある納経所で頂くことができます。
受付時間は9:00~17:00です。
浪速寺オリジナルデザインの御朱印帳は現在のところありません。
アクセス方法
浪速寺には参拝者専用の駐車場がありません。
車で参拝する場合は、近くの有料駐車場をご利用下さい。
ただし1月9日~11日は浪速寺及び今宮戎神社周辺は交通規制が敷かれ、駐車場もどこも満車状態になる大混雑です。
可能な限り公共交通機関を利用した方が便利でしょう。
公共交通機関を利用する場合、南海高野線だと「今宮戎駅」で下車、徒歩で約3分です。
浪速ループだと「戎神社前」バス停下車、徒歩で約3分です。
JR環状線だと「新今宮駅」下車、徒歩で約10分です。
今宮戎神社は道路を挟んでむかいがわにあります。
まとめ
毘沙門天堂がある浪速寺についてご紹介しました。
福笹で有名な今宮戎神社の近くにあり、十日戎と同じ日程で授与される福寅が人気です。
1年の開運と招福祈願のために、ぜひ一度お出かけ下さい。
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