天王寺区・藤次寺のご利益や御朱印・お守りと山崎豊子との関係とは?
天王寺区にあるお寺、藤次寺は歴史上の有名人物の祈願寺として、また山崎豊子さんに縁のあるお寺として知られています。
どんなお寺か気になりますよね。
この記事ではそんな藤次寺についてくわしくご紹介します。
ご利益はもちろん、御朱印やお守りについてもお伝えしますので参拝の参考にどうぞ。
藤次寺はどんな願い事も融通してくれるパワースポット
藤次寺(とうじじ)は真言宗のお寺で、山号は「如意山」です。
創建は弘仁年間の頃と伝えられています。
平安時代の貴族・藤原冬嗣の希望によって創建されました。
ご本尊は如意宝珠融通尊です。
如意宝珠融通尊は仏さまのもつ五徳を表現したお姿だとされています。
藤次寺のご本尊は秘仏とされており、弘法大師が彫ったものだと伝わっています。
普段は拝観できませんが、縁日である1日、11日、21日にはご開帳があります。
どんな願い事も叶うように融通してくれることから崇拝を集め、藤次寺のことを「大阪の融通さん」と呼ぶこともあります。
開運や厄除けなどさまざまな願い事を叶えて下さいますが、特に「お金の融通」にご利益を発揮するといわれており商売をしている人だけではなく多くの人々が参拝に訪れます。
藤次寺は当初、藤原氏の氏寺であることから「藤原氏を治める寺」という意味の「藤治寺」という名称で呼ばれていました。
しかし明治期の廃仏毀釈の際に、生玉宮の塔頭のひとつ「地蔵院」と併合され現在の名称である「藤次寺」に改名しました。
また太平洋戦争での焼失や都市計画による移転などを経て、現在の場所に移動してきました。
藤次寺は山崎豊子さんの菩提寺
『白い巨塔』や『沈まぬ太陽』など、数々の社会風刺小説を世に送り出した作家・山崎豊子さんの墓が藤次寺にあります。
山崎豊子さんが亡くなった際のお葬式は家族だけの密葬で行われ、菩提寺についても非公開でした。
しかし2016年は亡くなって3年目の節目の年であったため、山崎豊子文化財団によって菩提寺が発表されました。
命日である9月29日から4日間は特別公開され、多数のファンが訪れています。
普段はお墓に参拝する事はできませんが、生前に山崎豊子さんは「私の作品が並ぶ本屋こそ私の墓場」といった主旨の発言をしており、本を読むことこそが本人にとって最大の供養となるようです。
藤次寺のお守り
藤次寺のお守り「ゆうずうさん」はお寺でも手に入りますが、インターネット上から注文することも可能です。
インターネット上でしか手に入らない仕様のお守りもあり、自分の好みにカスタムできると人気を集めています。
お守りは生地製か紙製か選べ、生地製ならば3色から、紙製の場合は8色から選べます。
生地製は初穂料1000円、紙製は初穂料600円で郵送料込みの値段となっています。
お守りの中にはご祈祷を受けた清め塩が入っており、ご本尊にお詣りしたときと同じご利益を得ることができます。
さらにインターネット上で申し込むと自分の好きな写真を印刷したお守りを作ってもらえます。
自分用はもちろん、大切な人への贈り物としても人気があります。
藤次寺の御朱印
藤次寺では1種類の御朱印を頂くことができます。
「宝生如来」(摂津国八十八箇所19番)の墨書きが入ります。
御朱印は寺務所で頂くことができます。
初穂料は300円です。
藤次寺オリジナルデザインの御朱印帳は現在のところありません。
アクセス方法
藤次寺には参拝者専用の駐車場がありません。
車でお出かけの際は、近くの有料駐車場をご利用下さい。
公共交通機関を利用する場合、市営地下鉄谷町線「谷町9丁目駅」下車、すぐ目の前です。
近鉄を利用すると「上本町」下車、徒歩で約10分です。
まとめ
天王寺区にあるお寺、藤次寺についてご紹介しました。
藤原氏の氏寺として長い歴史を刻んできたお寺です。
願い事を融通して下さる「大阪融通さん」としても有名です。
融通を通したい願い事がある方はぜひ一度参拝してみて下さい。
コメントはこちら